トヨタ・bB
我が家の娘はまだ小学校6年生なので、車の運転免許が取れるようになるまでにはまだ数年あります。
ところが、将来自分が運転したい(所有したい?)車が決まっています。それがトヨタ・bBなのです。家族で車に乗って買い物などに出かけた際にトヨタbBが走っていると「あの車がいい!」と歓声を上げています。
このトヨタbBという車はトヨタの車には見えないトヨタの車で、初めて見たときはホンダが作った車かと思ったものです。
それもそのはずで、このbBという車はトヨタ内部で通常の新車開発チームとは違い、若者だけを集めて自由な発想の基で作らせた車なのだそうで、その為従来のトヨタ車とは違ったイメージに仕上がっているようです。
bBの車内運転席のサンバイザーには、全高の数字が書いてあり、「立体駐車場などの高さ制限のある場所で、自分の高さ忘れて迷わないように」という開発者の意見が取り入れられていたり、燃料給油口が左右どっちに付いているか、インパネに矢印で表記してあり、初めての給油でも迷うことがないように配慮されているそうです。
車体はごく単純な「四角い箱型」の車で平面部分がたくさんある車ですが、この平面部分が多いのには理由があり、開発者としてはこの平面に所有者が自由にペインティングをして下さい、との発想で意図的に平面部分を多くしたのだそうです。
こうした斬新な意向が若者の感性にフィットしたのか、発売当初はトヨタが予想した以上に人気が出て、注文から納車まで随分長い期間待たなければならない状態が続いていたようです。
いくら気に入っているとはいえ、小学生の娘にbBを買ってあげる訳にはいきませんので、その代わりにbBのプラモデルを作ってクリスマスプレゼントにすることにしました。
私は子供の頃、根っからの「模型少年」で自動車や船、飛行機はもちろん、建築模型や人体模型などありとあらゆる模型製作に熱を上げていた時期があります。それから40年近くプラモデル製作からは遠ざかっていましたが、「昔取った杵柄」でbBのプラモデル製作に挑戦してみました。
まず、息子と一緒に近所の模型屋に行ってbBのプラモデル製作キットと塗料類を購入してきました。
買ってきたbBのキットはボディーカラーが黒色で、このままでは上塗りの色の発色が悪くなってしまうので、まず下塗りの白色を塗ります。下塗りがよくないと上塗りにも影響するのでスプレーを使って白色をむらなく塗りますが、天気が良い日を選んで作業しないと塗装がきれいに仕上がらないのでしばらく天気待ちです。
休みの日にやっと天気がよくなったので、各パーツに割り箸をつけて白色スプレーで下塗りをしました。乾燥させてからもう一度白色を塗り、完全に乾燥させます。
車室内の仕様はシート類をつや消し塗料でグレーに塗装して布地の感じを出すようにします。ダッシュボード廻りやハンドル、チェンジレバー等もつや消し塗料を使って実物に近い感じに仕上げます。床には布地のカーペットをひく仕様になっていたが、これを指定サイズに切断するのがなかなか難しく、型紙が入っていたのでカーボン紙を使って型紙からカーペットにサイズを写し取りカッターナイフでカーペットを切断して仕上げた。
外装部分はライト廻りが大切で、ブレーキランプや方向指示器のレンズは赤と黄色のクリア塗料で塗り、内側にはアルミ箔の反射板を入れてレンズの質感が出るように工夫する。ナンバープレートは娘の名前の頭文字である「み」と誕生日が2月22日なので222に決めパソコンで作成しやや厚めの写真用紙に印刷してこれを切り抜いてナンバープレートを作成した。
窓ガラスは最近の車は熱線吸収ガラスや着色ガラスを使っている場合が多いのでbBの場合もリアガラスやサイドガラスは薄い黒色の着色フィルムを貼ることにした。手元に実物の車用着色フィルムの端切れがあったので、これを窓の大きさに切り、両面テープを細く切って窓枠部分へ内側から貼った。外側から見ると本物の着色フィルムを貼った車のように見え、なかなかいい感じになった。
2週間ほど先の休みの日にやっと天気がよくなったので、いよいよ上塗りをすることにした。娘のお気に入りのbBはボディーカラーがブルーのものだったのでブルーを塗ることにしていたが模型の場合は実物と同じ色を塗るよりもやや明るい色を塗った方が映えるのでブルーメタリックの上塗り塗装をすることにした。メタリック塗装はムラが出やすいので塗装には細心の注意が必要になる。新聞紙をおおきく広げて床にひいておきその上で割り箸につけた各パーツを適度に回転させながらムラが出ないようにブルーメタリックのスプレーで塗っていく。濃く塗りすぎるとたれたりそこだけ色が濃くなってしまうので均等に塗っていくのはなかなか難しいが薄く塗り、一旦乾燥させてから再度塗ることを繰り返して最終的にほぼ均一の色に仕上がった。
ブルーメタリックが完全に乾燥したことを確認後、車独特の塗装面のつやを出すためにクリア塗装を行う。このクリア塗装で失敗すると質感を大きく損なってしまうので注意が必要な作業だ。クリア塗装でつやをうまく出すにはあまり薄く塗るのではなく一気にクリア塗装の膜を作る感じでクリア塗料を吹き付けるのがこつだ。かといってあまり厚く塗ると塗料がたれたり乾燥が遅れて曇ってしまう場合があるのでほどほどにする必要もある。
クリア塗装もなんとかきれに仕上がった。
丸一日以上置いておき、完全に塗装が乾燥してから全体の組み立てにかかった。各パーツを接着剤を使って組み立てていくが、接着剤がはみ出さないようも注意しないときたなくなってしまう。
全体を組み立てて完成したが、なかなかきれいにできあがったので、ほこりをかぶらないように透明な展示ケースを買ってきてこの中に入れることにした。模型店で探すと丁度いい大きさのケースがあったので、これを購入してきてその中に入れた。
完成したbBのプラモデルはクリスマスに娘にプレゼントした。娘も大喜びで、友達にも見せていた。
服装や髪型など、だんだん自分の個性を主張するようになってきた娘が、自分の好きな車をはっきり決めることができるのも大人への一つのステップなのかなと思います。
そのうち自分の好きな人も決めるのかな・・・?
久しぶりのプラモデル作りだったが、少年の時代に戻った感覚を楽しむこともでき、楽しいひとときであった。
また、なにか作って見ようかな・・・?

完成したbB(写真撮影のためケースを外しています)
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