桂坂
 桑田佳祐のヒット曲に桜坂という曲がありました。ヒットチャートの上位を1年近く独占した曲なので、この曲を知らない人はあまりいないと思います。
 ここで紹介する桂坂は、桑田佳祐の「桜坂」とは何の関係もありませんが、なんとなく名前のノリが似ているので時々言い間違えたりすることがあります。

 京都市西京区桂坂は私が現在住んでいるところの近くなので、なじみが深い場所です。私の家から桂坂まで自転車で行くと、上り坂の連続で一汗かきますが、桂坂には、めずらしいロータリー式交差点があります。このロータリー式交差点はかなり大規模なもので、「これぞロータリー式交差点」といったものです。よそでもごくまれにロータリー式交差点を見かけたことはありますが、この桂坂のロータリー式交差点は「正真正銘」のロータリー交差点です。もし京都市西京区方面に来る機会があったら一度は見ておかれるといいでしょう。

 また桂坂には古墳公園バードサンクチャリ(野鳥園)もあり、野鳥園ではバードウオッチングをしながら園内を散策できるようになっています。
 古墳公園は広い芝生広場があるので、ピクニックがてら休みの日に天気がいいと子供とよく出かけたりすることもあります。
 こうしためずらしい交差点や公園、そして桂坂の高級住宅街に接して、国際日本文化研究センターがあります。
 この研究センターは、日本文化に関する国際的・学術的な総合研究並びに世界各地の日本研究者に対する研究協力を目的として、昭和62年5月、文部省大学共同利用機関として設置されました。そして平成4年4月に総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻が設置され、次代を担う若手研究者の育成を目指しています。
 梅原 猛氏が初代所長に就任し、平成7年5月からは河合隼雄氏が第二代所長に就任して現在に至っています。

河合隼雄
 現在この桂坂にある国際日本文化研究センター所長である河合隼雄氏は、昭和27年3月に京都大学理学部を卒業した後、京都大学教育学部教授、京都大学名誉教授等を歴任し、その間にたくさんの著作を発表しています。
 河合隼雄氏の専攻は臨床心理学で、ユング派の臨床心理学者として国際的にも名が知れ渡っています。
 研究テーマとして「日本神話の分析心理学的研究」を掲げ、著書・論文等も非常に多く発表されています。
 心理学者の本というと、ちょっと難しそうで縁遠い感じがするかも知れませんが、河合氏の著作は「昔話と日本人の心」「児童文学の世界」「昔話の世界」「子どもの宇宙」「子どもと教育」「流動する家族関係」など一般人が読んでも抵抗感なく読み始めていける切り口で書かれています。私も心理学など全くの畑違いで勉強したこともありませんでしたが、河合隼雄氏の著作は抵抗なく読めました。
 詳しくは、それぞれの著作を読んで頂くのが一番ですが、共通して言えることはこれらの著作を通して私達日本人の精神構造、物の考え方などをとても分かりやすく解説してくれています。私がよく行く図書館には河合隼雄氏の著作がたくさん置かれていますので、たくさん読ませて頂き、すっかり河合氏のファンになってしまいました。
 一冊の本との出会いが人生を変える転機となることがありますが、私は河合氏の著作から多くを学ばせて頂いたように思います。
 まだ河合隼雄の世界をご存じない方は、ぜひ一度その著作を読んでみることをお勧めします


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