シナプス
 人間の脳細胞は20才を過ぎた頃から1日当たり約10万個づつ死滅していくのだそうです。1日に10万個も死滅していったら直に脳細胞がなくなってしまうのではないかと思いますが、脳細胞の数というものはそれくらいですぐに影響が出るほど少なくはないのだそうです。そうは言っても1日10万個ですから20年、30年経てばすごい数になるわけで、その結果物覚えが悪くなったりするのかなと思います。
 脳細胞が死滅するばかりでは救いがないのですが、新しい学説では、脳細胞が一日に約10万個死滅しても、それに対抗してシナプスという神経組織が触手を伸ばし、脳内に新しいネットワークを構築していくことで脳の老化や痴呆は防止できる仕組みが人間の脳にはあるのだそうです。
 テレビの科学番組で、脳内での顕微鏡撮影映像でこの様子を写したものがありましたがアメーバが触手を伸ばし、隣のアメーバと手をつなぐような行動が脳神経組織の中で行われている姿が映し出されていました。
 しかし、こうした脳神経細胞の活発なシナプス増産運動は自然に行われるのではなく、その脳の持ち主が脳をどの様に使っているかによって大幅に変わるのだそうです。
 毎日だらだらとした生活をしていたのでは勿論脳を活発に使うことにはなりませんからシナプスの増産は期待できませんが、「忙しい、忙しい」といって毎日同じ仕事を必死になって繰り返していてもシナプスは発達しないそうです。
 シナプス増産運動を活性化させるには「新しい」「普段使わない機能を使う」ことにより脳神経細胞が刺激され、シナプスの活動が活性化するのだそうです。いつも右手で行っていることを左手でしてみたり、手を使う新しい趣味を始めたり、今まで自分にとっては未知の分野であった新しい事柄に挑戦することが脳神経細胞を活性化するようです。

 痴呆というと老人がなるものと思っていたら、働き盛りの人が痴呆症になり職場を去っていくというテレビ報道がありました。一生懸命仕事をしているように見えても、毎日同じことの繰り返しで忙しくしていたのでは若年者痴呆症になってしまうかも知れません。

 最近、何か新しいこと、始めましたか?

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