レベルアップ野球

ヒットエンドランの仕掛け方�@

投球と同時にランナーはスタートを切り、バッターはゴロをころがす
ヒットエンドランは、セオリーとして無死または一死でランナー一塁または一・二塁のときにダブルプレーを防いでランナーを進塁させる、バッターとランナーのサインプレーである。無死または一死ランナー一塁でヒットエンドランのサインが出たら、投球と同時にランナーはスタートを切り、バッターはゴロをころがす。ランナーがスタートを切っているため、フライを打ち上げたらダブルプレーになる確率が高くなるからだ。もちろん、投球を見送ったり、空振りしたら、スタートを切ったランナーがアウトになってしまいかねないので、最低でもなんとかバットに当ててファウルにしなくてはならない。

ヒットエンドランは「ふつうのバッティング」を意識する
ヒットエンドランというと、バッターはゴロを打って打球をころがすというのが基本中の基本であり、これまでの常識となっているが「ころがそう、ころがそう」と意識しすぎて、バッターボックスで硬くなってしまっては意味がない。そこで、ヒットエンドランのサインが出たら「ころがす」というよりも「ふつうのバッティングをするんだ」という意識でバッターボックスに立つことである。

「ストライク」にタイミングをとること
「ふつうのバッティングをするんだ！」という意識でバッターボックスに立つことがだいじではあるといっても、でも、どうすればよいのかというと、バッティングの基本である自分のタイミングで打つことだ。だいたいヒットエンドランのサインが出るケースは「初球」「０−１」「０−２」「１−２」「１−３」といったボールカウントで、相手投手がストライクを投げてくると予想されるところでサインが出ることが多い。したがって、バッターは、ストライクがくることを予測してタイミングをとればいいのである。タイミングさえしっかりとっていれば、ストライクがきたらそのまま素直に打つことができるし、ボールだったらカットして、ファウルにすることもできる。