V−守備


1.内野守備

1−1 内野守備のフットワーク

 送球の軸足になる、右足が左足の後ろにくるフットワークは送球の力を失わせ、球放れが遅くなる欠点をつくる。内野手の、特に遊撃手は「捕球後、送球方向に真っ直ぐに右足を出す」これが、フットワークの基本である。

1−2 ゴロ処理の原則

 内野手がゴロを処理する時の原則として、「もし、バウンドが合わない時は、下がるより前にでろ」


1−3 併殺の時のフットワーク(遊撃手)

@右足でベースを踏み、左足をラインの外側に出す。ダブルプレーの80%は、この方法である。この場合大切なことは、ベースについた後左足が出る。その後ぐらいにボールを捕り送球することで、この少なくのタイミングの取り方の違いが、一塁での一歩の違いをつくる。

Aベースの手前でトスを受けたとき、左足でベースを踏みそのまま送球。この場合ベースを踏むためには,左足を上げた時送球の姿勢をつくっておく。そして、ベースを踏むと同時に投げる。ベースを踏む心配はしなくていい。どちらにしても、左足を上げたままなげられないから。

Bベースの手前でトスを受けたとき、右足でベースを踏み、左足でワンステップして出す。A、Bを合わせて、トスを受けたときの足の位置で決める。

Cベースの内側に的を与え、左足でベースタッチし右足をななめ前方(横でない)にだして送球する。一塁手がベースについた守備のときこの方法を用いる。ランナーとクロスしないため。

 どんなときでも遊撃手は、この4種を使いこなせるようにしておくこと。特に試合前のノックでは、相手チームに見せることも意識して、色々な方法をみせておく。一種の方法だけだと相手チームにスライディングの的を与えることになる。