レベルアップ野球


牽制球で走者を刺すにはA

ボールを長くもっていることによってランナーが動き出す
盗塁やヒットエンドランのさいんが出たような場合、ランナーというものは、妙に落ち着きがなくなり、ソワソワいがちになる。それは、少しでも早く作戦をまっとうしたい、早く結果を出したい、早く走りたいという微妙な心理の表れである。そこで、ピッチャーとしては、いつもの牽制球より少しボールを長く持ってから(20秒ルールは適用されない)投げるようにしてみよう。ピッチャーのリズムに合わせてスタートを切るランナーほど、ついつい体重が二塁方向へ移ってしまうものだ。
通常「1,2」のリズムで牽制球を投げていたら「1,2,3」のリズムで牽制球を投げてみるか、ランナーが動き出すまで、ずーっと「1」の姿勢をキープしておいてみる。

首の動かし方をうまく使ってランナーを誘う
ピッチャーが一塁へ牽制球を投げる場合は、セットポジションをとり、左肩越しにランナーを見て、ランナーのリードが大きかったり、ランナーの体重が二塁方向へ移ったらすかさず牽制球を投げるというのがパターンであり、ランナーも十分に熟知しているうえで、リードをしているわけだ。そこで、ピッチャーは故意にランナーを誘い出すために、首を一度、三塁方向に引いてみよう。ランナーはついバッターに投げるものだと思って体重を二塁方向へ移すはずである。

20秒ルールとは
マウンド上でボールを持っているピッチャーが20秒間バッターに対して投球しないでいると、ピッチャーに「ボール」が宣告されるという、いわゆる「20秒ルール」というものがあるが、これはランナーなしの場合であり、ランナーがいる場合には適用されない。