レベルアップ野球
打者の打球を詰まらせるには
わずか数センチでもいいからボールを長く待つ
バッターが「さしこまれた」といってガックリしていることがある。この「さしこまれた」とは、バッターがボールに対して、もっとも力を入れられる個所よりもバットが遅れて出てしまい、自分のスイングができなかったことである。では、なぜ遅れたかというと、打者が思ったよりもピッチャーの投げてきたボールが自分の手元にきてしまったからである。そこでピッチャーとしては、打者の打球を詰まらせるために、わずか数センチでもいいからボールを長く持つよう心がけたい。リリースポイントが打者に近いほど打者はさしこまれることになるからだ。
プレートの蹴り方で数センチの差が出る
では、どうやったら、リリースポイントを打者に近づけられるかというと、そのコツはピッチャープレートの蹴り方にある。ピッチャープレートを蹴るときに、カカトをつけたままで蹴る場合と、カカトを上げてつまさきで蹴った場合には、つまさきで蹴った場合のほうが約5センチもリリースポイントが打者に近づくことになり、打者としては「さしこまれる」ことになるのである。
これはダメ
リリースポイントを前にしようと前のめりで投げると、ステップした足がグラグラしたり、ヒザが外側に開いて力強い投球ができない。そのためにも内転筋をしっかりと鍛え、ステップした足で踏ん張れるようにしよう。