(1)パタン・ピースの配列
① 水平線を引き、それに各ピースのバスト線を合わせて配列します。前後の中心線は水平線に一応、直角にして配列します。 推定 バスト線は記入されてない場合は其れを推定しなければなりません。
① 袖ぐり底の水平線(カマ底線)をバスト線と推定する。
② カマ丈の比率を算出して、その深さに + 2.0 cm (緩み)を加えた深さの水平線をバスト線と推定する。
③ 前脇のネック・ポイント(SNP)から乳丈をバランスで推定し、更に前中心線から乳頭間隔の1/2を取り、仮の乳頭点を仮定し、その点を通って水平線を引き、バスト線と推定する。
下図、左A は平面の紙に”後ろ中心線は垂直でバスト線は直角に交差し、地ノ目線も垂直に描きいれた図です。
しかし背中は多少なりとも下窄まりの円筒形ですから左図 A を左右を丸めて、下すぼまりの円筒形にしますと右図 B のように水平の線
(バスト線)は上方向に湾曲し(a → a')、左 A のバスト線(水平線)の下の湾曲線が水平になり(b → b')、地ノ目線は多少、外側へ向いてしまします。
これは紙張りの展開を見ても明らかです。
◎ 既に『後ろ中心線とバスト線とが直角に交差するパタン』の修正の方法 (D図)
① 後ろのa点から、H線の内側 2 cm,のb’点と直線で結び
② ウエスト線ではa~b’点と結んだ直線より 0.5 cm 内側の点を(w’)とし、a~w’~b’と中心線を描き直します。
③ すると垂直線との間に隙間が生じます。その分量をウエスト線、ヒップ線の脇側に出し、新しいバスト線ヒップ線の脇点、とします。
④ 肩点から袖繰り線を写して肩点を支点に外側に振り、新しい袖ぐり線を描きます。
⑤ 脇線を写し、新しい脇点から新H線の脇点に写して新しい脇線とします。
⑥ 新しいヒップ線の脇点c‘から裾線を写して新中心線に直角に交差するように新しい裾線を記入します。
☆ 前身頃、脇面の修正
① 前脇身頃のaEからの垂直線(重心線)とウエスト線との交点Wgから脇方向に前ウエストダーツ×1/3 の長さをとってTとし、aEと結んで新しい地ノ目線
の方向とします。
② パネル線とウエスト線の交点、A から新しい地ノ目線に直角のウエスト線を引きなおし、脇線との交点を Tf’とします。Tf’は元のTfより上にずれ
ます。
③ Tf’から Tf – Sf の長さをコンパスにとり Sf の上側に円弧を振ります。
④ 前袖ぐり線 d – Sf を別紙に写し、d を基点にして振り、Tf’ からの円弧との交点を Sf’ とします。イ – d – Sf’を結んで新しい袖ぐり線と
し、Sf’- Tf’ を結んで前脇線(上)とします。
⑤ ウエスト線から下の部分を写し、A を基点として Pf – TF がPf‘*Tf’に合致するように振り上げ、A – B’- Pf’- Tf’とウエスト下の部分を
描き直します。 ☆ 後ろ身頃、脇面の修正
① 後脇身頃のCからの垂直線を引き、ウエスト線との交点をE とします。
② E から脇方向に後ろのウエストダーツ×1/3 の長さをとり、C と結んで新しい地ノ目線の方向とします。
③ パネル線とウエスト線の交点、E から新しい地ノ目線に直角のウエスト線を引きなおし、脇線との交点を Tb’とします。Tb’は元のTbより上に
ずれます。
④ Tb’から Tb – Sb の長さをコンパスにとり Sb の上側に円弧を振ります。