出羽三山神社の祝詞
◆三語拝詞(さんごはいじ)…奏上
◆三山拝詞(さんやまはいじ)…奏上
◆三山神拝詞(さんやましんぱいし)…祝詞文のみ
三語拝詞(さんごはいじ)

祓詞(はらひことば)
 諸々(もろもろ)の罪(つみ)穢(けがれ)
 祓(はら)ひ禊(みそぎ)て清々(すがすが)し

神詞(かみことば)
 遠津(とほつ)神(かみ)笑(え)み給(たま)へ
 稜威(いず)の御霊(みたま)を幸(さきは)へ給(たま)へ

賀詞(ほぎことば)
 天津(あまつ)日嗣(ひつぎ)の栄(さか)え坐(まさ)むこと
 天地(あめつち)の共(むた)無窮(とこしえ)なるべし
三山拝詞(さんやまはいじ)

月(つき)の御山(みやま)の大神(おほかみ)へ

 綾(あや)に綾(あや)に奇(くす)しく尊(たふ)と
 月山神(つきのみやまのかみ)の御前(みまえ)を拝(おろが)み奉(まつ)る

出羽(いでは)の大神(おほかみ)へ

 綾(あや)に綾(あや)に奇(くす)しく尊(たふ)と
 出羽神(いではのかみ)の御前(みまえ)を拝(おろが)み奉(まつ)る

湯殿(ゆどの)の御山(みやま)の大神(おほかみ)へ

 綾(あや)に綾(あや)に奇(くす)しく尊(たふ)と
 湯殿山神(ゆどののやまのかみ)の御前(みまえ)を拝(おろが)み奉(まつ)る
三山神拝詞((さんやましんぱいし))

天津日(あまつひ)の出羽国(いではのくに)の
 美稲刈(みしねかる)田川郡(たがはのこほり)に
 天噌噌利(あまそそり)高(たか)く聳(そび)えて
 雲霧(くもきり)の上(うへ)に出(いで)たる三枝(さきくさ)の三山(みつのみやま)に
 風(かぜ)の音(と)の遠津(とほつ)神代(かみよ)の古昔(むかし)より
 常(とことは)に鎮座(しづまりいま)す掛巻(かけまく)も
 
綾(あや)に畏(かしこ)き
 月山(つきやまの)大神(おほかみ)
 出羽(いではの)大神(おほかみ)
 湯殿山(ゆどのやまの)大神等(おほかみたち)の
 貴(うづ)の大御広前(おほみひろまへ)に
 慎(つゝし)み敬(うやま)ひ恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)さく

天皇(すめらみこと)と往古(むかし)より大八州国(おほやしまぐに)総所知食(すべしろしめす)
 皇御孫命(すめみまのみこと)の手長(たなが)の大御代(おほみよ)を
 堅磐(かきは)に常磐(ときは)に斎奉(いはいまつ)り
 茂御代(おほみよ)の足御世(たらしみよ)に幸(さきは)へ奉(まつ)り
 天津日嗣(あまつひつぎ)の高御座(たかみくら)の動(うごき)無(な)く
 弥継続(いやつぎつぎ)に
 天地(あめつち)の共(むた)窮(きはまり)無(な)く
 大座座(おほましまさ)しめ賜(たま)ひ

親王等(みこたち)を始(はじ)め百(ももの)官人等(つかさびとたち)を
 平(たひら)けく安(やすら)けく守護給(まもりたま)ひて
 天皇(すめら)が朝廷(おほみかど)に忠正(たゞ)しく誠直(なほ)く仕奉(つかへまつら)しめ賜(たま)へ

皇大御国(すめらおほみくに)の大御稜威(おほみいづ)は
 朝日(あさひ)輝(かがや)く三山(みつのみやま)の弥高(いやたか)に
 弥広(いやひろ)に輝(かがや)かし栄(さかえ)しめ給(たま)へ

四方(よも)の国(くに)の公民等(おほみたからたち)を
 伊賀志(いかし)郁久波廷(やくはえ)の如(ごと)く立栄(たちさかえ)しめ賜(たま)ひて
 取作(とりつくる)奥津年(おきつみとし)を始(はじ)め
 草(くさ)の片葉(かきは)に至迄(いたるまで)
 荒風(あらきかぜ)洪水(あらきみづ)に逢(あは)しめず
 八束穂(やつかほ)の茂穂(いかしほ)に成実入(なしみのら)しめ賜(たま)ひ

及(また)大神等(おほかみたち)を
 某(それがし)と同心(おなじこゝろ)に仰奉(あふぎたてまつ)り
 尊奉(たふとみまつ)る崇敬者(ひとども)が
 道理(ことわり)に叶(かな)はむ祈事(のみのこと)は
 祈(のみ)の尽(ことごと)幸(さきは)へ給(たま)ひ恵愛賜(めぐみたま)ひて

若(もし)も過犯(あやまちおか)せる罪(つみ)穢(けがれ)の在(あら)むをば
 祓川(はらひがは)の流(ながれ)清(きよ)く祓(はらは)しめ給(たま)ひて

家業(いへのなりはひ)を繁昌(さかえ)しめ
 家内(やぬち)安全(おだひ)に
 親族(うから)家族(やから)己(おの)が乖向(むきむき)在事(あること)無(な)く

恵良恵良(ゑらゑら)に
 笑(わら)ひ睦(むつ)び和(にぎは)ふ家(いへ)と在(あら)しめ賜(たま)ひ
 各々(おのもおのも)寿命(いぬち)長(なが)く
 其(その)子孫(うみのこ)の弥継続(いやつぎつぎ)に立栄(たちさかえ)しめ賜(たま)ひて

八十禍津日(やそまがつひ)の凶悪事(まがこと)有(あら)しめず
 夜(よる)の守(まもり)に護(まもり)
 日(ひ)の守(まもり)に護賜(まもりたま)ひて
 厳重(いづ)の霊徳(みたま)を幸(さきは)ひ賜(たま)へと
 白栲(しろたへ)の袖(そで)掻合(かきあは)せ
 鵜自物(うじもの)頂根(うなね)突抜(つきぬき)て
 恐(かしこ)み恐(かしこ)み白(まを)す
滌祓詞(みそぎはらいことば)

 高天原(たかまのはら)に神留坐(かむづまりま)す

 皇親(すめらがむつ)神漏岐(かむろぎ)神漏美(かむろみ)の命(みこと)以(もち)て

 神随(かむながら)と所知食(しろしめ)て

 皇祖(すめみをや)の御身(みみ)之(の)穢濁(けがれ)を滌去(あらいさらん)とて

 粟水門(あわみなと)及(また)速吸名門(はやすいなと)に

 往坐(いでまし)て興言(ことあげ)して詔曰(のりたまはく)

 此(これ)の二門(ふたど)は太(いと)急(はや)しと日向(ひむか)の

 立花(たちばな)の小戸(おど)の阿波岐原(あはぎはら)に往坐(いでまし)て

 上津瀬(かみつせ)は太疾(いとはや)く下津瀬(しもつせ)は太弱(いとよわし)とて

 中津瀬(なかつせ)に濯(みそぎ)払(はらひ)賜(たま)ふ時(ときに)生坐(あれませ)る

 九柱(こゝのはしらの)神等(かみたち)祓(はらひ)賜(たま)ひ清(きよめ)賜(たま)ふ

 神直日(かむなほび)大直日(おおなほび)二柱(ふたはしらの)神等(かみたち)は
 八十禍事(やそまがこと)を直(なおし)賜(たま)ひ

 禍津日神(まがつひのかみ)の禍(まが)有(あら)しめず

 住吉(すみのえ)に斎奉(いつきまつる) 底筒男命(そこつゝのをのみこと)

 中筒男命(なかつゝのをのみこと) 表筒男命(うはつゝのをのみこと)

 又(また)阿雲連(あつみのむらじ)等(ら)が所祭(まつれる)

 底津少童命(そこつわたつみのみこと) 中津少童命(なかつわたつみのみこと)

 表津少童命(うはつわたつみのみこと) 諸(もろもろ)の汚穢(けがれ)を祓(はらひ)

 清(きよめ)賜(たまふ)を 瀬織津姫神(せおりつひめのかみ) 海原(うなばら)に持出(もちいで)なむ

 如此(かく)持出(もちいで)しを 速秋津姫神(はやあきつひめのかみ)

 速吸名門(はやすいなと)へ持(もち)加加(かか)呑(のみ)て 気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)

 根国(ねのくに)底国(そこのくに)へ気吹(いぶき)放(はな)ちて

 汚穢(けがれ)と云(いふ)濁悪(けがれ)は有(あら)じと

 祓(はらひ)賜(たま)ひ清(きよめ)賜(たま)へと白(まをす)言(こと)の由(よし)を

 祓戸(はらひど)神等(かみたち) 及(また)

 月山(つきやまの)大神(おほかみ) 出羽(いではの)大神(おほかみ)

 湯殿山(ゆどのやまの)大神等(おほかみたち)共(とも)に

 所聞食(きこしめせ)と恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す
出羽三山の天気

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