陸上自衛隊の主力個人火器・89式小銃です。
通常の固定式銃床型と折りたたみ式銃床型の2タイプがあります。
一般的なのは固定式ですが、機甲科などの車両部隊は折りたたみ型を主に装備しています。
折りたたみ型のメリットは、その名のとうり折りたたんでコンパクトにできることですが実はもう一つメリットがあります。
それは、簡単に首にかけたりできるという点です。
固定式は肩にかけるのならば、問題は無いのですが、首にかけたり、背負おうとするとちょっと短いのです。
しかし、折りたたみ型は銃床を折り曲げることによりさらに紐の長さにゆとりを持たせることができます。
些細なことに思えるかもしれませんが、いかにそれが便利かの一例を一つあげます。
戦車等の偽装の為に大量の草を刈ったりする時は、両方の手をフルに使える方が良いのですが
演習中なのですから警戒のためにも小銃を体から離すわけにはいきません。
しかし、肩にかけておくとすぐに肩からおちてきてしまい厄介です。
そんな時には背中にしょいます。これで格段に作業がしやすくなります。
ほかにも様々な場面で折りたためるという事のメリットは存在します。