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[ON THE BOOKS6:おすすめフランス雑誌/アサヒカメラ1989年6月号:111]


 洋書店に置かれている写真関係の雑誌というと、アメリカのものが主で、ヨーロッパで発売されている写真の雑誌を手にするのは難しいことが多い。日本にいると、目にふれることの少ないヨーロッパの写真雑誌だが、実際にはアメリカと同じ位に盛んに発行されているし、なかには、アメリカの雑誌ではあまり見られない個性的な特集が見られる雑誌も多い。そこで今回はおすすめのフランスの雑誌を中心に紹介したい。

 『PHOTOGRAPHIES MAGAZINE』は話題の写真集からの抜粋や、写真家の作品をまとめてとりあげるポートフォリオというページなどで、ジャンルにとらわれずに幅広く写真の傾向を知ることができる。各種の情報も掲載。

 『CLICHES』は毎回4人から6人の写真家の作品を数ページずつとりあげるという落ち着いた編集方針が目玉(最近の号ではアニー・リーボビッツ、ニコラス・ニクソン、アリス・スプリングスなどをピックアップ)。フランス、ドイツ、ベルギー、スイスなどでの写真展スケジュールが一覧表で掲載されているのもうれしい。

 『LA RECHERCHE PHOTOGRAPHIQUE』はパリ写真月間の主催でおなじみのPARIS AUDIOVISUELが発行している。年2回という少ない発行ペースだが、それだけに時間をかけたと思わせるその場しのぎではない毎号の特集(最近の号の特集は「エロティズム」)は見ごたえがある。

 外国語はちょっとという人でも、写真やレイアウトを見ているだけでそれなりに楽しめてしまうところが写真雑誌のいいところ。これらの雑誌を継続して手にいれるには、やはり定期購読が一番だ。手続きは、アメリカの場合と同じで簡単。銀行で米ドルまたは仏フラン建ての小切手をつくり、定期購読をしたいという旨と自分の住所を明記して送ればよい(これは英語でも大丈夫)。事務処理の関係で反応が遅いことがあるが、経験的に言って送られてこないということはまずないから、気長に待とう。