2002年12月下旬▼ |
12月21日 |
クッキー二つ、ケーキ一つ |
Anor:道中の経過はともかく、俺たちだけでルティエに着けるとはな。 |
12月22日 |
双子アルデバラン突撃・後編 | |||||||||
前回までのあらすじ:双子のもとに届けられた一通の手紙。それは雪がしんしんと積もる山深い村への招待状だった。観光気分で出かける二人。それが何者かが仕掛けた罠であることには気付かずに……。
A:大丈夫か? HPのバーが赤いぞ。 I:さて、アルデバランにも無事着いたし、せっかくだから赤い服の人に話し掛けてルティエに行こっか。 |
12月23日 |
レア運がない |
Isilmista:サンタ帽子欲しいー。 |
12月24日 |
二人っきりで過ごしました……猫と(涙 |
Anor:今日はクリス……。 |
12月25日 |
玉の海戦場でクリスマスをむかえるの巻 |
今日のプロンテラはいつにもましてにぎやかだ。街路樹や建物の壁など街中あちこちに特徴的な装飾が施され、人も普段以上にたくさん集まっている。しかも、既にだいぶ暗い。冬の陽は短く、今日の天気はどんよりとした曇り空。なのに、行き交う人は絶える気配もなかった。 「――まったく、こんな日になんでまた」 そんな様子をアノールは部屋の窓辺でお茶を飲みながら眺めていた。 一昨日、いつものように森でモンスターを相手にしているところへ姉のイシルミスタから連絡が来て今日この宿に来るように言われたのだ。部屋は予約してあるから、と。 そういうわけで、午後に宿についてからずっとこの部屋で待っているのだったが……イシルはまだ来ない。 ま、いつものことだけど――。と、アノールはお茶をすする。 こうして姉から呼び出されるのは別段珍しいことではなかった。 剣士になったときにそう決めたように、二人は普段別々に生活しているのだが、だいたい月に一度、どこかで落ち合ってお互いの近況を報告しあったりすることにしているのだ。 今月は既に月初めに一度会っていたが、そのときに決めかねた年末に里帰りをする話が今日呼び出された理由なんだろうと、アノールはあたりをつけていた。 それにしても、なんでまたこんな日を選ぶんだか。 もう一度、今度は心の中で呟く。 今日はクリスマス。この王国だけでなく北の共和国でも行われているという大きな祭りの日なのである。起源をたどると、遙か昔からある神聖な行事らしいが正確なところは忘れられてしまい、今では祭りだけが残っている。 しかし、それでも祭りはとても盛大に行われ、何日か前、場所によっては一ヶ月も前から準備がされて、大きな樹をこの世界を支えるというイグドラシルに模して飾り付けをしたり、この日に食べるための手の込んだ料理やお菓子を準備したりする。 アノールも子供の頃はこの祭りの日を楽しみにしていたものだ。もちろん今でも、子供の頃のようにはしゃがないまでも、祭りを楽しむ気持ちはある。 それに……、とアノールはため息をついたて窓の外を見る。 窓の外を通るのは男女の二人組が多い。アノールと同じくらいの歳で、親しそうに手をつないだり腕を組んだりして歩いていく。 この祭りはいつ頃からか、恋人たちが愛を語らう日ということにもなっていて……こんな日に一人でこうして姉を待っているというのは、一応、歳相応の意識を持つアノールにとってはいろいろ複雑なものがあるのである。 かと言って特定の相手がいるわけでもなし。 この宿の部屋のなかで一人でいるのって俺だけなんじゃないか、もしかして。 そんな考えがふと思いつき、なんだか自分がひどくみじめに見えるような気がして、アノールはもう一度、今度は深くため息をついた。 「……それにしても遅いな」 もう何度目かになる呟き。アノールはお茶を注ごうとしてポットを持ち上げて、空になっていることに気づいた。 だいぶ時間がたっている。 窓の外から見える通りにも人影はまばらになってきた。 待たされている最初のうちは、早く来ないかばかり気になっていたが、ここまで遅いと今度は何かあったのではと心配になってくる。 別に待ち合わせ時間を決められているわけではない。しかし、夕食の時間も過ぎ、あと数時間で日付も変わる。 ――いくらなんでも遅すぎる。 探しに行こうか。しかし姉も自分同様、剣士として修練を積んでいる。そう滅多なことで危険な状態になるはずはない。それにプロンテラは王都というだけあって治安はかなりいい。深夜でも兵士が見回っているし、それは祭りの日だとしても変わらない。逆に増員するという話を聞いたこともある。 姉さんのことだからどこかで油を売っているのかもしれないし……。 だけど、万が一という事もある。 一度、思いつくと不安ばかりが募ってくる。こんな時、アノールはじっとしていられない性分だった。立ち上がると、ブーツをはき直して寝台の上に投げ出していた剣を取り腰に下げる。 もし入れ替わりに姉が来ても、宿の人に言付けておけばいいだろう。それに街を巡ってくるだけだからそう時間はかからないはずだ。 そうして、部屋を出ようと扉の前に立ったとき、ごつん、という音が聞こえてアノールは動きを止めた。 ――何かが壁にぶつかっている? アノールは耳を澄ました。 ごつん、とぶつかる音。続いて、ずりずりと何かを引きずっているらしい音。この宿はしっかりした作りが自慢で壁も厚く、かろうじて聞き取ることができるのはそれだけだった。 そして音はだんだんとこちらに近づいてきている。 何をしてるんだろう――気になって扉を開けようとして、アノールはふと手を止めた。 宿荒らし、泥棒かもしれないと思ったのだ。もしそうだとすれば、今ここで扉を開けたら逃げられてしまうかもしれない。だが、相手がこちらに向かっているんだったら、この扉の前に来たとき開ければ不意をつけるだろう。 よし、とアノールは頷いて、腰から剣をはずした。鞘はつけたまま、相手を必要以上に傷つけるつもりはない。 息を殺し、扉に耳を当ててじっと待つ。 ごとん、ずるずる……ごとん、ずるずる……。音が扉の前で止まる。 ――今だ! 「めりーくりすまーす!」 勢いよく扉が開いて、イシルが部屋に飛び込んできた。 「ごめんね、遅くなって。ここの台所借りてお料理作ってたんだけど、勝手が違うから手間取っちゃって……どしたの? 床になんか落ちてる?」 「い、いや別に……なんでもない」 ふらふらしながらアノールが立ちあがる。 それをイシルは不思議そうな表情で見ていたが、 「あ、料理運ぶの手伝ってよ。ワゴンの車輪が壊れちゃって運ぶの大変だったのよ。壁にもあちこちぶつけちゃうし……アノール、なんで鼻が赤いの? どっかにぶつけたの?」 「姉さん」 「ん? なに?」 「……ドアはノックしてから開けような」 |
12月26日 |
家の中でも家が白いことに問題があるとも思うのですが |
Isilmista:風邪はもういいの? |
12月27日 |
略すとTK |
Anor:どうした姉さん、深刻な顔して。 |
12月28日 |
本日の酒量:ビールたくさん、日本酒3合 |
Isilmista:そろそろあたしも2ndキャラ作ろうかな。 |
12月29日 |
引っ越す前はうちのベランダから行列を眺めてました |
Isilmista:寒い中お疲れ様でした。 |
12月30日 |
この時期始発でも混んでるですね |
Isilmista:もう今年も終わりなんだね。 |
12月31日 |
大晦日もやっぱり双子はいつもの双子です |
Anor:年の最後まで、期待を裏切って予想は裏切らないな。 Isilmista:年越しイベントとかする人もいるかもしれないのに……。 A:パッチもひどかったしな。まあ、これは開発元の責任だけど。 I:そうとも言えないよ? 聞いた話だけど、日本にもテスト用のサーバーがあるっていうから、バグは事前に確認できるはず。 A:むー……結局、どっちもどっちなのか。 I:ま、今年最後なんだし愚痴はやめにしましょ。 A:そうだな。……で、姉さんは来年の抱負なんてあるのか? I:やっぱり騎士になることだね。あと1レベルで転職できるけど、やっぱりスキルをもうちょっと上げたいから、レベル45まで頑張るつもり。……なんだけど、いろんな人の意見聞くと、迷っちゃうんだよね。騎士になってからでも上げられるし。 A:育て方なんて人それぞれだろ。姉さんが思うとおりにすればいい。 I:それはそうだけど……別に最強になりたいわけじゃないけど、足手まといにもなりたくないからね。出来れば人の役に立ちたいし。 A:いい心がけだな。 I:Anorは? A:俺は……クルセイダーの実装はいつになるかわからないし目標と言う目標もないな。 I:うさみみつくらないの? せっかくねこみみ出たんだし。 A:あれは姉さんへの嫌がらせだから。 I:……Anorの年越しそばは血汁そばにする? A:なんだよぅ。だいたい前に作ったやつは姉さんに強奪されたじゃないか。 I:でも消えちゃったよ。あ、じゃあお年玉にねこみみちょうだいよ。 A:姉さんが俺にバンダナかオールドスターロマンスくれるって言うならいいぞ。 I:む……じゃあねこみみ買うよ。でも出世払いね。 A:出世しないじゃん。 |