2003年8月上旬▼
8月1日 戦わなきゃ現実と
Isilmista:最近サーバーの調子悪くない?
Anor:悪いな。今日も昼にメンテが入ったりしたし、サーバー単位とか局所的に落ちたりするな。

I:βテストのときは許されたけど、課金されててこれってダメだよねぇ。

A:国際サーバーだと公式サイトがダウンしてたお詫びでスロット付サングラスがもらえるイベントをするそうだ……。

I:日本はあいかわらずごめんなさいだけ……ね。

A:まあ、そのへんはここで言っても仕方がない。

I:でも、S付サングラスって……中段装備で唯一スロット付だって言って、しかも古くて青い箱限定だったからすごく高い値段ついてるアイテムだよね?

A:まあ、交換するにもだいぶ手間とゼニーが必要みたいだけどな。

I:手間かぁ……そういえば新しく追加された頭装備もだいぶ手間かかるよね。

A:シルクハットなんて『けっこう硬い皮』が1200個とか必要だしな。

I:あたし、剣士のときから騎士になってからもだいぶ伊豆ダンジョンにこもって、カナトゥスだいぶやっつけたけど……そんなに出なかったよ。

A:まあ、落とす敵はカナトゥスだけじゃないけどな。それにしても、他に『古代魚の唇』も450個必要だし、これはそう簡単に作れそうにない。

I:そのぶん、効果もいいみたいだけどね。AgiとDexが+1でSPも+50されるし。

A:それ考えると入手しづらくて当然か。

I:簡単に手に入るものに価値はないって言うでしょ。……ウィスパーカードとかね。

A:ふむ。アルゴスカードは三枚、ファミリアカードは二枚出てるのにな。

I:あと信頼とか、そういうのも簡単には手に入らないよね。

A:一度失ったらなかなか戻らない……そんなこと気にしてないみたいだがな、あそこは。

I:だって、あそこが欲しいのは。

A:金か?

I:ううん。髪の毛。

A:……どこまでがおでこなんだろうな。

8月4日 猫も暑さで元気ない……

Isilmista:あっつーいっ!
Anor:月が変わって梅雨が明けたと思ったら、いきなり真夏の気温だもんな。まぁ、いままでが異常だったわけで、これが普通なんだろうけど。

I:でも、30度越える日が連続だなんて、ちょっといきなりすぎだよ。あー、もう汗がべとべとして気持悪い。

A:まぁまぁ、お茶でも飲んで落ち着け。

I:あ、ありがと……って、熱いお茶なの?

A:ただのお茶じゃない、ミントティーだぞ。

I:うん、香りでそれはわかるけど、なんで熱いの? 冷たいほうがいいじゃない。

A:暑い時に冷たいものばかり飲んでると胃腸壊したりするんだよ。それにミントは体温を下げて、発汗をつかさどる交感神経の働きを抑える効果があるんだ。香りもさわやかだし、飲むとすーっとするだろ?

I:なるほど、確かにね。16へぇくらいあげてもいいかな。

A:トリビアじゃねえって。

I:で、どこの受け売りなの?

A:……ここだよ。日本よりも暑いモロッコでは一般的なことなんだってさ。

I:平均気温40度って、そんなに暑いんだ……。そういえば砂漠が近くにあるもんね。

A:モロクもそれくらいありそうだな、名前似てるし。

I:……ふぅん、夏バテ防止にはビタミンBが必要なのね。

A:あれ? そんなこと書いてあったか?

I:……なるほど、元は熱病の特効薬だったのね。暑気払いにも。

A:姉さん、どの記事を読んでるんだ?

I:うん、これは早速夏バテ防止のために買ってこなくちゃ。枝豆も忘れないようにメモメもっと。じゃ、行ってくるね〜。

A:おーい。……って、これこれこれか、読んでたのは。姉さん、夏とかそういうのに関係なく一年中ビール飲んでんじゃねえか……。


8月5日 ここらで一枚、ウィスパーカードが怖い

Anor:夏といえば怪談だな。
Isilmista:ヤルタとかマルタとか……。

A:それは会談。

I:実は女の子のほうが好きなんだよね。男の子って、なんか照れちゃってそういう話できないんでしょ?

A:……猥談か?

I:美味しんぼの主題歌。

A:だんだん気になるー、ってあのな。

I:あたしが怖い話弱いの知ってるでしょ? なのになんでそんな話題するのよ。

A:いや、稲川淳二が『笑っていいとも』に出てたから。 ……しかし、姉さんてなんでその手の話に弱くなったんだっけ?

I:ほらぁ、子供のときに肝だめししたじゃない。友達集めてさ。

A:ああ、あったあった。姉さんが言い出しっぺで町じゅうの子供集めたやつだろ。

I:うん。……あの時に出たのよ。

A:出たって……まさか。

I:うん……その、まさか。

A:……確かに、怪談してると本物が来るって言うけどな。

I:本当に怖かったよ。ほら、肝試しのルートって、港の使ってない桟橋を渡って、その先に石を置いてくるっていうのだったでしょ?

A:あのいわくつきの桟橋だよな。水夫が落ちたけど、誰にも気付かれずに溺れ死んだって言う噂のある……。

I:うん、そう。怖かったんだよ。あそこを渡ろうとしたら、ずぶ濡れの青白い顔の人影がゆらゆらこっちに迫って来るんだもん!

A:へぇ……。

I:怖かったの! なんか『ねえさぁん……』って言いながら、あたしの方に近寄ってくるし!

A:……へぇ。

I:……? 今気付いたけど、なんで幽霊はあたしのほうに『ねえさん』って言いながら近寄ってきたんだろう?

A:……さぁなぁ。なんでだろうな。

I:……Anor。

A:なんでしょう?

I:あたしの前の順番って、Anorだったよね。

A:ああ、だけど戻ってきたろ? 入れ替わりで行くんだから。

I:でも、あたしが戻ってきたとき、Anorいなかったよね。

A:ああ、突然のさしこみがな。

I:なのに、家に帰ったのはあたしのほうが早かったよね。

A:ああ、道端で休んでたらよくなって、そのまま夜風にあたってきたんだ。

I:……ふぅん。

A:………。

I:ま、とりあえず死んで。

A:ぎゃ、ぎゃー! 問答無用ですかーっ!?


8月6日 無重力披露宴

Anor:そういえば結婚システムってどうなったんだろう。
Isilmista:前もそんな話したわよね。……ねぇ、もしかして誰か相手がいたりするの?

A:いや、そんなのはいない。……残念ながらな。

I:ふぅん。

A:なんだよ、何か言いたげだね。

I:別に。……結婚システムって発表だけでまだ韓国サクライにもないでしょ、確か。新二次職の細かい調整が終わったらじゃないの?

A:じゃあ日本に来るのはだいぶ先だな。来年くらいか。

I:このペースだと新二次職が秋頃から冬だろうし、そうだろうね。

A:いや、思ったんだけど、ラグナロクのプレイヤーって結構な数じゃないか。韓国はともかく、少なくとも日本はさ。

I:そうだね、Lokiなんて夜は10000人オーバーだし。夏休みって言うのもあるんだろうけど、ちょっと人多すぎ。

A:そんな状況で、結婚システムなんて導入すると面白くなりそうだなって。

I:う、そうだね。何ヶ月も前から式場の予約とかして、友達にお知らせもして……なんか妙に現実味あるなあ。

A:プロンテラ城とか、大聖堂、それにプロンテラ東にある修道院とかは人気が出るだろうから数ヶ月待ちとかでな。

I:そうすると、奇を衒って海底ダンジョンの5Fとかでやるひととか出てきそうだね。

A:グラストヘイムとかな。

I:うぅん、でもやっぱり、女性の立場としてはどんなに待ってもちゃんとしたところでやりたいよ。結婚式は大切な思い出になるものなんだし。

A:しかし、世の中には変わった人もいるからな。だいたい、俺がこの話題思いついたのだってこの記事読んだからで。

I:……ロマンチックだね〜。

A:おい、変な場所ではやりたくないって言ってたじゃん。

I:宇宙は変な場所じゃないよ。周りをきらきら瞬く星に囲まれて挙げる結婚式なんて、本当に一生で一番の思い出になるよ。

A:ちょっと待て、宇宙は空気がないから星は瞬かないぞ。

I:……なんでそんなこというかな。


8月7日 あまり人のことは言えないんですけどねえ
Isilmista:昨日話してて思い出したけど、ネットゲームで知り合って現実で結婚なんてあるみたいだね。
Anor:ファイナルファンタジーとかそんなCMうってるよな。

I:インターネットが出来る前から、ネットで知り合って結婚っていうのはあったって言うし。

A:文字だけのコミュニケーションなのになぁ……。いや、むしろそれだけに本質が見えたりするのかもな。

I:そかも。でも、その反対にこういうニュースもあるわけで。

A:……うぅん。なんかこうなってくると、出会い系サイトやらと変わらないな。

I:実際変わらないと思うけどね、あたしは。ネットのほうが悪意が露出しやすいってだけで。

A:名前や場所が変わっただけで犯罪行為そのものは変わってないと。

I:うん。でも、これって普通の駆け落ちだったらちょっとは救われたかもしれないんだけど。

A:男が妻子持ちっていうのがな。

I:結局、女の子はていよく騙されたわけだよね。男は偽名使って独身だって嘘ついてたんだし、本気じゃないよ。

A:こんな話、ラグナロクでもあるのかね。

I:そうかも……プレイヤーの年齢層が比較的低いって言うし。

A:しかも今は夏休みだからな。

I:うん、このサイトで少しでも呼びかけられたらいいね。本当、気をつけて欲しいし。

A:でもさ、姉さん。

I:ん?

A:このサイトって子供見ないと思うな。だいたい、わかるネタがない。

I:……それを言っちゃぁおしめえよ。

A:だから子供にわかんないってば。

8月8日 スマッシュTVオンラインとかシンジゲートオンラインとか
Isilmista:ダウンロードできないー。
Anor:なにが。

I:今日からオープンβテストが始まる『疾走、ヤンキー魂。』だよ。前のテストのときはあまりできなかったから今度はやろうと思ってるんだけどね。

A:……うーん、俺はやっぱりグラフィックになじめないな。

I:たしかに、ラグナロクのかわいい絵と比べるとね。

A:と、言うか俺は3Dグラフィックそのものが苦手なんだよ。見てると酔っちゃうっていうのもあるんだけど、やっぱり好みかな。

I:あたしも、どっちかっていうと3Dよりもドットで描かれたグラフィックのほうが好きなんだけどね。アイレムの『海底大戦争』とかすごいし、あれのスタッフが作ったらしい『メタルスラッグ』シリーズも大好きだよ。どっちも会社なくなっちゃったけど。

A:余計なこと言うない。……俺は思うんだが、ドット絵っていうのはなにか職人魂みたいなものを感じないか? 3Dグラフィックは、それはそれで作り手の技術も必要なんだろうが、どっちかって言うとハードの性能が大きいと思うし。

I:確かに、そういうのはあるかも。有名な話だけど、メガドライブはドットの間ににじみが出来ちゃうっていうバグみたいな仕様があったんだけど、それを逆手にとってそのにじみでドットの中間色を再現したりしたっていうし。

A:ファミコンだって一つのキャラクターに4色しか使えないが、それで人間や戦車、戦闘機を描いて……実際にそう見えるように作るって言うのはやっぱり職人技ってやつだよ。

I:そういうゲーム、国内のメーカーが作ってくれないかなあ……。やっぱり日本人の心は日本のメーカーじゃないと。

A:うぅん……難しいだろうな。老舗の任天堂がこんなこと言ってるし……。

I:あうぅ、そんな。

A:まあ、言ってることはわかる。まだまだリスクの高いビジネスだと思うし、なによりブロードバンドやらなんやらゲーム以外に要求されるものが多いよ。運営も大変だろうしな。

I:そうだけど……任天堂製のネットゲームにちょっと期待してたのにな。

A:へぇ、どんな?

I:バルーンファイトオンラインとか、バトルシティオンラインとか、ポパイの英語あそびオンラインとか。

A:最後のはどういうゲームだ。

I:やっぱり……サテラビューとか64DDとかの失敗があるから二の足踏んでるのかなあ。

A:また、古傷をえぐるような。

I:セガはゲーム図書館やサターンモデムに懲りなかったしねえ。

A:いい加減にしなさいって。