2003年6月下旬▼
6月22日 さいたまとりっくすりろーでっど

Anor:今更な話題だが……サーバー移住。
Isilmista:飽和状態が少しは解消されるかな? 今じゃLokiがピーク時はいちばん多いし、そのせいかギルドとかパーティとかいっつもダメだもんね。
A:そういうコメントじゃなくてな。

I:あ、うん。えっと、メールでお問い合わせとかもいただきましたけど双子は移住するつもりはないです。

A:というか、移住できないよな。ギルドあるし。

I:解散しないといけないっていうのがねー。それは嫌だよ。それにギルド以外でも知り合った人はたくさんいるし、やっぱり移住はできないよ……。

A:そんなもんだよな……。β時代からある古いワールドだからこそ移住できないっていう人が多そうだ。

I:それだったら、許容量を増やしてほしいような気もするけど。

A:ワールドの数っていうのが重要なんじゃないか? 韓国とか香港はもっとあるみたいだし、他のMMORPGでもたくさんあるみたいだしな……やっぱりユーザーが20万人いてもワールドが7つっていうと少なくてどこもいっぱいってイメージなんじゃないか。

I:そうかも。事実いっぱいだしね。

A:まあ、あと気になるのは5日のロールバックとイベントだが。

I:イベントはいらないね。他の人がさんざん言ってっるけど、課金後のイベントで楽しめたのはひとつもないし、ボス祭りだってサーバー落ちてばっかだったし。

A:2万人ログインしても落ちない自信があるならやってもいいかもな。

I:でも、単にモンスターが町に現れるって言うのは面白みがないわよね。もうちょっと趣向を凝らしてもらわないと。

A:趣向って……例えば。

I:最初は、ゲフェンの街にドッペルゲンガーが一匹現れるんだけど、倒したプレイヤーの分だけどんどん増えていくとか。

A:そのドッペルゲンガーはサングラス装備だな。

I:サーバーの人数に合わせたバフォメットがおそってくるとか。

A:いかにも機械が考えそうなことだ。

I:あと、ボスモンスターが現れるんだけど、妻子持ちとか。

A:……殺しにくいなあ。


6月23日 道端で変なことを突然しゃべっても放っといてください
Anor:誤爆、か……。
Isilmista:なに? またアメリカ?
A:さらっとやばいこと言うなってば。いや、例えばギルドチャットで発言したいのにオープンで言っちゃうことあるだろ。
I:あ、そっちの誤爆ね。うんうん、よくあるよね。
A:とくに姉さんはな。
I:え、あたしってそんなにある? 確かに誤字とかは多いかもしれないけど……。
A:確かに誤爆はあまりないかもしれないけど……待ち合わせしてて、マップの右と左間違えるのはどうかと思うぞ。
I:えっと、あれは画面を回転させてたからだよ。
A:右上のミニマップでって言ってるのに? あと、プロ西に行こうって言って東に向かったときもあったな。
I:あ、あれも画面回転させてるから……。
A:普通、プロンテラで西って言ったら地下水路のあるほうだよな。ゲフェンのBSギルドに行くって時もギルドチャットでミニマップ右下って言ってるのに延々と左下探してたりしたよな。
I:それも画面を……って、それ誤爆と関係ないでしょ!

A:言われればそうだな、これじゃ姉さんがバカだと思われグフッ!?

I:もうバカだと思われちゃってるわよ! って、あれ?

A:な、なにも、さ、刺すことないだろ。

I:えっと、石突で突いたつもりだったんだけど……ごめん間違えちゃったみたい。でも、これも誤爆みたいなものよね。

A:まあ、ひさびさだよな、こうやって意識が遠のくのも……ああ、空が真っ暗だ。

6月24日 ゲーム=原因になるのが嫌

Isilmista:はぁ、今日はせっかくのお休みだったのに雨でどこへも行けなかったよ。
Anor:まあ、雨だとどこ行くのも面倒くさくなるしなあ。しかし、ずっと家にいたってことはずっとラグナロクやってたのか?
I:ううん、今日はメンテナンスの日だからお昼過ぎまでできなかったし……。それに、なんだか猫がやけにかまってモードでずっと遊んでたよ。
A:まったりした休日だなあ。

I:なんだか、これならずっと家にいてもいいかもしれないなんて思っちゃったりして。なんにもしたくないし、人と会うのも疲れるし……。

A:それってやばいんじゃないか?

I:ん、なんで?

A:いや、ひきこもりの前兆が。

I:そんなことはないよ。……ないと思う。たまにはそういう日があれば息抜きになるよねってそう思ったの。なによ、突然そんなこと言い出して、どうしたの?

A:いや、こういう記事を見つけて。ネットゲームやってる身としては無視できないだろ?

I:うーん、確かにね。でもこういう記事見ていつも思うんだけど……まず、ゲームを楽しむには現実を知らないとダメだと思うのよ。なんていうか、現実に出来ないものをゲームに求めてるわけだから。

A:そういう部分は確かにあるな。良い意味でも悪い意味でも……。

I:ゲームに逃げちゃう、はまっちゃうっていうのは現実がつまらなかったり、つらかったりするからで、それでひきこもっちゃうんだと思うんだけど。

A:なるほどな。……で、姉さんは結局何が言いたいんだ?

I:だからね、現実がゲーム並に面白くなればいいのよ。

A:はぁ?

I:幽霊をマシンガンで倒せるのに膝より高いところから落ちたら死ぬし、ムササビだかモモンガだかわかんないのが空に飛んでて打つとダメージ受けるし、道端を走るひよこ捕まえて食べると体力が回復するし。そんな現実って面白いと思うけど、どうかな。

A:嫌です。


6月25日 Loki10鯖は落ちる予感

Isilmista:うーん、今までよりはちょっと努力したね、この公知見ると。
Anor:ふーん。

I:なによ、興味無さそうだね?
A:いや、最近プレイ時間が一時間とかだからな。正直、あまり楽しめなさそうだから。
I:そっか、たしかにあまりプレイできないんじゃ確かにね。ん、でも日曜日とかお休みでしょ? その日くらいは参加できないの?
A:いや、それが……日曜は他のゲームをやる予定でな。
I:へえ、なんのゲーム?
A:ね……姉さん、そんなことよりも俺は思うんだが、イベントいろいろ考えるのは良いがサーバーは大丈夫なのか? これだけのイベントってなると移転の対象外からもプレイヤーが殺到しそうだし。
I:確かにそうだね。……でも、こんなことするんだしもし落ちたらかっこ悪いことこのうえないから、一応考えてはあるんじゃないの? イベントの発生場所をランダムにしたりするみたいだし。
A:なにもしないよりはマシってところか。
I:ま、サーバー落ちたら『またか』だし、落ちなくても『つまんない自己満足イベント』って言われるし。
A:……なんか、そこだけはかわいそうに思ったり。
I:するの?
A:いや。今までのことを考えたら当然の報いだと。
I:ん、いつもAnorが叩かれるの一緒よね。
A:いや、それも違うと思う。


6月27日 一槍騎士としてのあこがれなんです
Anor:さて、いよいよロールバック前提のカーニバルイベントが始まったわけだが。
Isilmista:あんまり商人さんが露店出してない……。
A:一応、ポーションや回復アイテムは売ってる人見るけど、装備品投売りは思ったほど見ないな。
I:β2が終わるときみたいな、ネコミミ5000zとかそういうの期待してたのにー。
A:あれはアイテムがオールリセットだったからな。……まあ、姉さんが欲しがってる超レアアイテムをそうそう売る人いないだろ。
I:でも巻き戻るんだし、貸してくれるだけでもー。
A:しかし、あの管理会社にしてこのゲームだからな。果たして本当に巻き戻るかどうか。
I:あう、言われればそうだねえ。ちゃんと巻き戻しの作業できるかどうかが怪しいよね。

A:さすがにそこまでひどくはないと思うけどな……思いたいけどな……。

I:あるところの言葉を借りれば『想像の斜め上を錐揉み回転でジェット噴射していく』からね……。

A:なんだ、その表現は。それにしても、初日はこれでいいかもしれんが、あと四日続くんだろ? ……さすがにあきそうなんだが。

I:ただモンスターがランダムで沸くだけじゃつまらないよね。例えばボスモンスターが勢ぞろいして出現とか、そういうのないかな。
A:ルティエの策の中に、とかな。めったに見られないし、見物客だけですごい数になりそうだけど。

I:でも、ただ戦うイベントもつまらないよね。

A:確かにそうだな。

I:アルベルタの階段とか、そういうところで不意にキャラが入れ替わっちゃうのってどうかな? 男ナイトと女プリーストさんがいれかわってーとか。

A:大林宣彦かよ。

I:イベント終了後までそのまんまで、他のキャラスロットも入れ替わっちゃって。

A:それってただのキャラクターチェンジのバグじゃあ……。

6月28日 久しぶりに書くのでキャラを忘れ(ry

 カーニバルイベント、賛否両論あるけど今までに比べたらまぁまぁがんばってると思う。カーニバル用のパッチと一緒に『パケットの暗号化』っていうのもされたらしくて、BOTもいなくなったみたいだし。……狩りしても意味ないからかもしれないけどね。

 でもやっぱり詰めが甘いって言うか、発想に踏み込みが足りないのよね。モンスターの襲撃にしたって、意外な場所に意外なモンスターが出現するってだけみたいだし、もっとキャラクターが逃げ出すような大群を出現させるとか、そういうことしてほしいなあ。むしろGMがMPKするくらいの勢いで。
 ……それはそれで問題あると思うけどね。
 このイベントでちょっと意外だったのがベータの頃からやってる人には懐かしいキャラの復活。フェイヨンダンジョンにはスケレートン、イズルードにはあの空間転送職人が復活してるらしい。
 これが運営側の発案だとすれば、βの頃にプレイしてた人がいるってことで……ちょっと複雑な気分。

 ま、それはともかくモンスター襲撃イベントに参加するのも待つのは性にあわないし、この懐かしいキャラたちに会いに行ってみようかな、と思い立って人のいないプロンテラを出発、イズルードに到着。
 たしか、カプラさんの近くなんだよね……ん、いた!

 闇転送!? ……まあ、いいや話し掛けてみよう。

 なんかセリフが暗いんですけど……。まあ、でも志は正しいよね。会社再建へと賭けた男たち……なんかプロジェクトXみたい。見たことないけど。
 まあ、タダだっていうんだし利用させてもらおっと。じゃあ、フェイヨンまでお願い。

 ……え? 知らないって、どういうことよ。
 ま、まあアコライトさんやプリーストさんだってメモしないとポータル出せないもんね。じゃあ、スケレートンに会うのは後回しにして、モロクに行こうかな。知り合いの人いるかもしれないし。

 ……え? 遠すぎるって、転送に距離って関係あるの?
 それじゃあ、ゲフェンはできるの?

 ……じゃあ、プロンテラは?

 歩いて行けと君が言ったから今日は殺意の記念日。
 ……って、NPCに怒っても仕方ないわよね。この鬱憤はあとでAnorで晴らすとして、と。
 さっきから気になってるんだけど、このおまかせって何よ? ここなら転送できるの? うーん、もうこの際どこでもいいから転送してよ!

 ……なんか、やけに暗いところねえ。見覚えもないし。
 こういうときは/where、と。

 え?

 えー!?
 いえ、あの、あたしまだレベル64になったばっかりのステータスもちょっと中途半端な槍騎士なんで、時計塔とかはちょっと……。
 なんて思ってる間に後ろからアノリアンが!

 → 

 なんとか勝てたけど、SPほとんど使い切っちゃった……。 これは、はやく逃げ出さないと……って、なんで蝶の羽切らしてるのよ!?
 うぅ。……あ、でも蝿の羽なら20個くらいあるから、これで連続ワープして、出口の近くに出られれば帰れるかもしれない。うん。
 では、まず一回目!

 やった、すぐ近く! ……って、あれ?

 あれ?

 あれあれあれ?

 ……気付いたらイズルードのベンチのところに戻っていた。
 なんか、悪い夢を見てた気がする……。


6月30日 富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなる

Anor:いや、なんかすごいなあ。
Isilmista:におくえん! なんかすごいっていうか、想像もできないね。一万円札だと2万枚だよね。一円玉だと何枚だろ?

A:……2億枚だろ。
I:そんだけあったら、袋にいれて叩けば人殺せるね。

A:どういう発想すればそうなるんだよ!
I:もらうときってどうするのかな。家まで届けてくれるのかな?

A:ずいぶんな量だからな。さすがにケースに入れて渡されて、電車で帰るとかはないだろう。

I:もらえる形式を指定できそうじゃない? スイス銀行のいつもの口座に振込みとか。

A:どんなことしてもらう金だよ。

I:お金の種類も指定できるかな?

A:ドルとか? さすがにそれはないんじゃないか。

I:そうじゃなくて、例えば一万円札が5000枚で、とか。

A:細かい指定だな。

I:全部番号ばらばらの使い古しで、とか。

A:なんでそんな指定するんだよ。怪しいだろ。しかしもっと驚くのは単勝で1222万円分ていう買い方だよな。外れたらどうなるんだ。

I:そうだよね……。絶対勝つわけじゃないし、途中で落馬とかの事故もあるかもしれないし。

A:1200万負けない自信があったのか、それとも負けても大丈夫なほどの大金持ちなのか?

I:うー、世の中にはそんな人がいるんだね。マンガやドラマの中だけじゃなくてさ。

A:そうだなぁ。案外、ガラス窓に張り付いてトランペット見てたら勝ってくれる人が現れるかもしれないな。

I:トランペットって、フランスのライフルのこと?

A:いや、それは買ってくれないだろ。っていうか、ガラスケースに並んでねえよ。