2004年2月下旬▼

2月24日

フオォー!

Anor:なんか、変な時期になってイベントが来たなあ。
Isilmista:節分はもう時期すぎちゃってるし、雛祭りとは関係ないみたいだし、なんでだろうね。

A:まあ、それはそれとして。ところで、姉さん。最近こういうイベントとかしてるか?

I:えー。なんであたしがバレンタインの告白文に縦読み仕込んだりしないといけないのよ。

A:いや、それ去年だし。イベントって言うか、クエスト? 今回のとかさ。最近ゲームの話題ないし、たまにはプレイリポートでもやってみたら?

I:ふふ、そう思ってやってきたよ。鬼退治のクエスト。

A:おお? いつになく準備がいいな。

I:たまには太陽の光浴びたいしね……。

A:ああ、廃坑こもって長いからな……。姉さんのクライアントってカードのデータ入ってないんじゃないのか?

I:そんなわけで鬼退治クエストレポート!
A:……なんか景色がアマツに見えるのは気のせいか?

I:え? アマツだよ?

A:待て、今の時分鬼退治クエストって言ったら今日からフェイヨンでやってるほうだろ?

I:そこでいまさらアマツの桃太郎クエストをやる、流石だよねあたし。

A:……まあいいけど。

 

A:む……モモタロ話って老若男女に人気だっけ。
I:人気かどうかは微妙だけど、知ってる人は多いんじゃない? 最後は総理大臣になるし。

A:そんな話だっけ?

I:それで、その体験館に行ってみると……

I:この担当者のいるところに移動します。
A:チャットってことは転職試験と同じ方式か。

I:うん、そうだね。ところで、この担当者の人ってルナティック雑技団の黒川さんに似てない?

A:……またそういう人にわからないことを言う。

I:で、このチャットに入ると……

 

 

I:こんな感じでお爺さんとお婆さんの会話がながれます。
A:いや、フォーーー!?って何。

I:思うんだけど、お爺ちゃんやお婆ちゃんのお財布から抜き取るときは小額にしたほうがバレなくていいよね。なるべく小銭を狙うのがコツ。

A:いや、キィィィ……!って人間ですか?

I:そんな話を聞いてると、

I:いきなり話ふられて、鬼退治をするように言われるの。
A:なんか父親の船が難破したと思ったら脈略もなしに自分がモンスターハンターの一族だって言われて冒険の旅に出させられるような感じだな。

I:これはひどい。

A:主人公の自分が訳わかんないのに友人は一緒に冒険に行くって頼んでもいないのにやる気満々だしな。

I:で、お爺さんとお婆さんのセリフが終わると、ドケビが何匹か出てくるの。

A:なるほど、それを倒せというわけか。

I:でも、このドケビたち倒すたびに「ゴオォォォ」とか「ギャアアァァァァ」とか悲鳴上げて……「ゴメンナサイゴメンナサイ」とか言うし。

A:……本当に悪者か?

I:あたし思ったんだけど、もしかしたらお金がなくなったのってドケビたちの仕業じゃないんじゃない?

A:なんだって?

I:小鬼がお金を盗んだと言ってるのはお爺さん、だけどその話で村中大騒ぎなのにお婆さんは知らない……。

A:そ、それはつまりお爺さんが?

I:そう、お爺さんが老後のための貯蓄を全部愛人につぎ込んでお婆さんの年金まで手を出して。

A:生々しすぎて嫌です。


2月28日

蒼き大蟹と白き雄豚

Zi-Yi:とうとうこの日がやってきたアル。
Veigr:いや、やってきたのはいいんだけど、兄弟の許可とってるのか?

Z:顔に似合わず心配性アルね。大丈夫、事後承諾という言葉があるのことよ。

V:許可とってないんじゃねえか。

Z:それはそうと自己紹介するアル。あたしはムナックのツィイーあるよ。

V:俺はオークウォリアーのヴェイグだ。

Z:今回は熱があるのにお酒飲んでさらに風邪を悪化させて日記書かないバカな主人のかわりに登場したアル。
V:無許可だけどな。

Z:だから、既成事実っていう便利な言葉があるってば。

V:で、出てきたはいいが何をするんだ?

Z:いつも主人がやってるように適当におしゃべりしてお茶を濁すアル。

V:おしゃべりったって、俺とお前で何を話せと言うんだ。

Z:確かに、盛り上がらない組み合わせアル。あたしはともかく。

V:……くっ、よう喋る死体じゃのう。

Z:でも大丈夫アル。こんなこともあろうかと、特別ゲストを三日前からお呼びしておいたアル!

V:おおお、大丈夫か兄弟の兄弟! ロープでぐるぐる巻きなうえだいぶやつれてるが。

Anor:……死ぬ。

Z:大丈夫アル。なにげにVITに振ってないアル。

V:ああ、元気そうだな。少し顔が青いが。

A:お、おまえらな。
Z:そういえば、ハイオークってなんで肌が青いアルか? Veigrとは全然違うアル。

V:ああ、ハイオークの兄者か……。悪いが、種族の秘密に関する事で俺の口からは言えんよ。

Z:そんな大袈裟なこと言って、案外耳をかじられたからとかじゃないの?

V:そんなことで青くなるんだったら、どこかの禿頭兄弟なんて今頃真っ青じゃないのか。

Z:大丈夫アル。あの兄弟が少々の情報漏洩くらいで慌てることはないよ。

V:そうか?

Z:今頃「全部じゃなくてよかったな兄者」「もっとヤバいのは経営状態のほうだもんな弟者」とか言ってそうアル。

V:確かにそれくらいは言ってそうだな。

A:……ぁーぅー。

Z:あら、特別ゲストもだいぶ青くなってきたアル。

V:おおハイオークの兄者にも負けないいい色だな。

A:ぃゃ、もぅだぃぶ死にそぅなんだけど。

Z:そう言えるうちはまだ元気アル。

V:元気だな。

A:くっ……ゃっぱり飼い主に似るのか……。