2004年1月中旬▼

1月12日

えーっくす! さけーんでみーろ

Anor:恵比寿の風は冷たかった……。
Isilmista:忙しくて去年のうちに行けなかった『レベルX』、ようやく観にいきました。やっぱりファミっ子としては必ず行っておかないとね。

A:いま考えると恥ずかしいよな、ファミっ子って。

I:いま考えなくても恥ずかしいよ。……恥ずかしいと言えば、むかし『高橋名人の面白ランド』っていうのがなんて読むのかわかんなくて、『めんしろらんど』とか読んでたよ。
A:高橋名人は読めるのにな。

I:漢字習ってもなかった頃だけど。……まあ、それはそれとして、さすがにすごかったよね。

A:ああ。もう、ビル風が強くて寒くて。

I:違うでしょ。

A:いや、俺は二回目だったからな。感動が薄いんだよ。

I:むー。……入って最初にある展示ボックスにゲームウォッチとゲームボーイアドバンスSPが並べてありました。ゲームウォッチはやったことないんだけど、結構プレミア価格がついてるみたいだね?

A:当時の価格で6000円っていう札があったけど、結構高級品だよなあ。

I:それから有名なゲームクリエイターの方々の代表作やそれの資料とか、あと履歴書が展示されてたね。

A:どの人もテレビゲームの黎明期をつくった人たちなんだよな。そんな人たちがまだ活躍してることを考えると、まだゲームっていうものの歴史がはじまったばっかだって思うよ。

I:あそこで紹介されてるのってスゴイ人たちのほんの一握りだもんね。ヤツ?

A:ヤツ?

I:太ってて長髪で似合わないピアノ弾いて大風呂敷広げる割にはつくるゲームが売れない人。

A:いや、それはいろいろ角が立ちそうだし省いたんじゃないか?

I:そだね。いちいち見せてもらうほどの経歴でもないし。で、その次には大きなプロジェクターで『ディグダグ』をプレイできて。

A:あれって時期によって変わるんだな。前に来たときはゼビウスだったんだけど。

I:その横には一番最初のボタンの四角いファミコンと、AV出力のできるニューファミコンが展示されてました。
A:ボタンの四角いの、実物は初めてだったよ。
I:あれってゴムでできてるから押してすぐに反応しなかったり、連射しにくいっていう欠点があったのよね。だから丸いプラスチック製のに変わったんだよ。

A:そういう細かいモデルチェンジがあったってこと、案外知らない人多そうだよな。

I:それから、この展覧会のメイン、ファミコンソフトの箱が全部並べてあるスペースになって、それにまじって歴代のハードも置いてありました。

A:やっぱり全部は見きれないもんだな。二回目で最初にいくつか見落としてたことに気付いたよ。

I:PCエンジンLTとか?

A:あれって何するためのマシンなんだ? 開発コンセプトがまったくわかんないのだが。

I:LYNXとかジャガーまであったのはおどろきだよ。コインいっこいれる。

A:メガドラ様とか言うのはやめてください。あとABCファミコンとかプリマステーションとか言うのも。

I:そういうのもあればもっと面白かったのにね。

A:いや、そしたら任天堂が黙ってないから。

I:うーん。……ソフトって、全部で1252本だっけ。

A:あれだけよくも集めたもんだ。

I:中古屋さんの値札とか貼ってあるのまであったよね。

A:集めるの苦労したんだろうな……。確か一部は著作権者が見つからないって、公式サイトで言ってたな。

I:あれだけあればね。はじめて見るソフトもあったもん。

A:姉さんはなにか思いで深いソフトとかあるのか?

I:そうだね、いろいろあるけど……。『バードウィーク』かな。

A:なんでまたそんなアレなゲームを。

I:アレなゲームだからだよ……。おねだりしてようやく買ってもらったソフトが『バードウィーク』だったんだよ……。

A:……う、うーん。まあ、それはそれとして、長くもなったし、このへんでまとめようか。

I:うん。会場はちょっとせまかったけど、内容はだいぶ濃かったよ。やっぱりファミコンソフト全部見れただけでも感激かも。実際、ほかのひとたちは見ながら思い出話してたもんね。

A:客層の大半は俺たちよりちょっと年代上だったよな。子供時代から大人になるまでファミコンと同じ時代の人も多いだろうし。

I:だからか、子供連れのひとが割と多かったね。いまの子にファミコンやらせてみればいいのに。

A:うーん。でも今はゲームの内容とかじゃなくタイトルで売る時代だって言うしなあ。

I:確かに、『ファインディングニモ』のゲームがすごく売れたりしてるみたいだしね……。

A:世知辛いなあ。

I:……ん、でも、ファミコンでもあるよ? そういう有名なタイトルのゲーム。

A:今更『ドナルドランド』とか『リトルマーメイド』とかは売れないと思うが。

I:そんな使い古しじゃないよ。『ハリーポッター』だもん。

A:な、なんだって? そんなものがファミコンで……って、まさか。

I:うん、タイトル画面で『哈利傳奇』って出るよ。

A:だからそういうのは任天堂的にダメだってば。


1月13日

アスロンに外人部隊はありますか?

Isilmista:ねえ、パソコン買いかえようと思うんだけど。
Anor:金があっていいなあ。俺はしばらくこの今となっては時代遅れになりつつあるマシンで頑張りますよ。

I:なにひがんでるのよ。あたしはあんたみたいに高いDVDボックスとか買わないからでしょ。

A:姉さんが俺に買えって言ってるんじゃないか。首ちょんぱが見たいって。

I:そうだけど、あんたは前から買う気満々だったじゃない。

A:まあ好きな作品だし。

I:そんなことよりあたしのパソコンよ。このアスロンのにしようかなあ。3Dゲームならこっちのほうがいいっていうし。

A:そうやって選んでるときが一番楽しいんだよな。

I:あはは。案外そうだよね。買っちゃうと、それだけで満足しちゃうんだ。

A:それはそれとして、姉さんにぴったりのパソコンがあるぞ。

I:え? ……なによ、なんか変なのじゃないでしょうね。

A:変なのって、例えばどんなだよ。

I:えー、なかみがぐろぐろのねちょねちょとか。

A:ギーガーがデザインしてるのか?

I:ファミコンと一体型とか。

A:それは確かに姉さん欲しがりそうだが。

I:あと、娘の名前つけてるとか。

A:それは某林檎のCE……。あ、それに近いかもな。

I:なによ。もったいぶらずにどんなのか言ってみなさいよ。

A:これだ、矢沢永吉モデル

I:……あう残念、予算オーバーじゃなかったら。

A:って、買うのか!?


1月15日

竹中直人ラブ

Isilmista:すごいねー、ヨーロッパは前に聞いたけど今度はブラジルとインドだって。
Anor:うーん、日本人以外にも好かれるのか。驚きだ。

I:だね。外国の文化の何に驚くって、センスの違いでしょ? バービー人形なんてバタくさいったら。

A:ラグナロクは日本のゲームに影響だいぶ受けてるから、日本や日本文化が知られてる台湾やアメリカの一部に受け入れられるのはわかる気がするんだが、インドとブラジルって言うのは意外だ。

I:だよねえ。インドって言ったらガンジャだしブラジルって言ったら大麻っていうイメージしかないよ。

A:それは姉さんのが間違ってる。しかもガンジャも大麻も同じだ。

I:そういえば、ローカライズされた国の特徴を持った町をつくるんでしょ。

A:日本だったらアマツ、台湾だったらコンロンだっけ。

I:インドとかブラジルってどんなんだろうね。

A:ブラジルの町はサンバみたいなBGMでさ、コーヒーとか売ってるんだよ。コーヒーとか売ってて。

I:安直だけど、あんまりブラジルに対するイメージってあんまりないのよねえ。あと綿花くらいかな?

A:コモドのカジノみたいにあるだけのサッカー場とかもな。

I:あとはインドだよね。

A:タージマハルとかイメージはしやすいが……実際生かすとなると。

I:案外難しいよね。……やっぱりプロンテラの聖堂とは違う宗教の人たちが修行してたりするのかな。 竪琴ひいてたりして。

A:水島ー! 一緒に帰ろう! って、国が違うってば。

I:名物はカレーだね、きっと。それでBGMは『日本インド化計画』がいいな。

A:だいぶ間違ったインド観だと思うが。

I:あと、NPCのひとで上半身裸で、肩にナンをのっけてそれちぎって食べてるひとがいたりとか。

A:……ナンおじさんなんて誰が覚えてるんだ?


1月19日

だんがんぼーず

Isilmista:雪降ったけど、結局積もらなかったね。つまんないの。
Anor:東京で雪降ると電車止まるし道が凍ったりしてすごい困ると思うけど。

I:それはね。でも、雪でやりたいことあったんだもん。

A:一人雪祭りとか?

I:なによそれ?

A:知らないのか? 東北の一部地方に伝わる冬の遊びで、雪だまをひとつづつ積み上げていくんだ。ひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母の……。

I:怒られるわよ、そういうこと言うと。

A:まあ、ともかくそんな雪の振る中、『バレット・モンク』を観にいってきたわけだが。

I:ユンファがかっこよかったです。

A:……だけ?

I:うん。あたしもともとユンファ目当てだし。やっぱり世界で一番二挺拳銃の似合う俳優だと思う。

A:確かに他に見るべきとこはないような映画だったような気もするけどな。

I:というか、宣伝の仕方が良くないよ。ジョン・ウーとチョウ・ユンファの名前だけ出してさ。

A:実際監督はポール・ハンターっていう新人だし、主人公もどっちかって言うとショーン・ウィリアム・スコットのほうだしな。

I:宣伝の仕方はともかくとして、ストーリーや演出もちょっと……。普通に見てる人は制服と襟章だけでナチスのSSだって気付かないと思う。

A:ストーリーもなんでアメリカいるのかとか、理由づけないしな。テンポもいまい悪くて。

I:なんか、素材だけ無駄遣いしてるって感じだったよ。

A:もっと練りこめば面白くなると思うんだけどなあ……。

I:テレビの二時間枠で流すとかにはちょうどいいかも。あとレンタルで見たりとか。

A:残念だけど、それくらいの作品だったな。


1月20日

おもてある
烈華兎蘭:『週刊!プロフェッサー兎蘭のダウジング占い』のコーナー! ムナ〜。
Anor:……また一発ネタに近いことをやり始めたな。

兎:む、マスター失礼ムナ。いいムナ、このコーナーは兎蘭が毎週ダウジングで適当 に決めた職種を適当に占うという新コーナームナ。

A:適当って、いい加減だな。おい。

兎:マスター五月蠅いムナ。自分がコーナー持ってないからってすねるのは良くないムナよ。

A:いや、欲しくないし。

兎:そんなこと言って羨ましいと思っているムナ。

A:いや、全く(きっぱり)

兎:うわーきっぱりと言い放ったムナ。なんか蝶むかつくムナ。

A:つか、大丈夫か、こんなんで。

兎:大丈夫ムナよ、適当に流しておけば編集の人も何も言わないムナ。ではまず第一回目逝ってみるムナ。

A:いや、怒られるだろう?

兎:では栄えある第一回目の生け……ゲフンゲフン、占いは【マスターの双子の姉の騎士】ムナー。

A:えらく具体的だな……。

兎:今回は第一回目と言うことでダウジングの他にもこっくりさんを駆使したムナ。

A:もはや占いでも何でも無いな。

兎:とりあえずこの縁起でもない十円玉は早々に処分するムナ。では……

【ラッキーアイテム】柔らかい羽毛3個
【ラッキーポッド】紅
【ラッキーポイント】カタコンベ
【金運】意外な出費あり
【恋愛】出会いあるも実らず
【健康】死なない程度にがんばればどうにかなる

A:最後のはすげぇ投げやりだな。
兎:違うムナ。アシモフ・アイザックのお告げムナ。有り難く承るムナよ。

A:それ名前間違ってないか? しかも占いと全く関係ないし。

兎:ではよい一週間を〜ムナ。しーゆーねくすとうぃーくムナ。

A:って、来週もやるのか?