Anor:へえ、さすがは老舗。こんなことやるなんてな。
Isilmista:『武刀の天地』っていう大規模アップデートにあわせて、昔のプレイヤーを取り戻そうってわけね。
A:なんて言ったって無料だし最近他のMMORPGに目移りしてたけど、やっぱり戻るってひとは結構多いんじゃないか。
I:そうだね。別にネットゲームに限らずに久々にやったらまたじっくりやりたくなる、なんてことあるもんね。
A:一度読んだ本とかでもそういうことあるよな。……そういえば。
I:ん?
A:姉さん、UOはじめてみたんだろ?
I:あ、うん、新しいの出たって言うから買ってみたの。前から一度やってみたかったし。
A:で、どうだ? 面白いか?
I:面白いよ。やっぱり、長い間やってる分いろいろ細かいところまで作りこまれてると思う。
A:ふむ。
I:自由度はとにかく高いね。どんなキャラでも武器作ったり魔法となえたりできるし。とにかく、やってみたいって思うことはだいたいスキルが用意されてるから。でも……。
A:でも?
I:スキルって言うのは、使わないとあがらないの。つまり、あげるためには作り続けないといけないんだけど。
A:なんか問題があるのか? 現実でも練習を重ねないと上達はしないだろう。
I:例えば、服を作るにしてもレベルが低いときに作れるのって簡単なシャツとかしかないんだけど、そんなのいくら作っても誰も買ってくれないのよ。だからそれは、NPCに売っちゃうか切って布にして別のを作ったりするの。
A:それで?
I:たくさん作って、それをNPCに売るのってせっかくMMORPGなのになんだか空しいと思わない?
A:……そうかもな。
I:自分の銘をいれるって言うのはレベル高くならないとできないし、ROみたいにナイフや赤ポーションを名刺代わりになんてできないのよ。
A:でも、そのぶん達成した時の感動は大きいんじゃないか? 厳しい修行を乗り越えて……って感じでさ。ROは戦闘して製造の腕が上がるっていうのも考えてみれば変な話だし。
I:確かに修行って感じは出るけど、ゲームなんだからもっとお手軽にアイテムを作りたいって思ったっていいじゃない?
A:うーん、どっちも長所と短所があるんだなあ。
I:プレイヤーによってどっちが楽しいかわかれそうだし。まあ、そのへんはあたしなんかよりも詳しく解説してるとこがあると思うし。このへんで。
A:また他力本願な……いつものことだけど。
I:あ、でもね、UOやってていちばん不満だったのが。
A:なんだ?
I:追加された日本風アイテムの中にお刺身と日本酒がないのよ。
A:……またそんな。
I:だってお味噌汁なんて赤味噌白味噌あわせ味噌まであるんだよ? お寿司だって握りと巻き寿司があって、なんでお刺身がないのかしら。
A:そこまで揃ってるんだったら欲しいな。確かに。
I:そうだよ。刺身だけに、ないなんてさみしい……なんて。
A:ロードブリティッシュにあやまってきなさい。 |