2004年9月上旬▼

9月1日

地震カミナリ火事……

Isilmista:今日は防災の日。
Anor:関東大震災が起こった日だよな。

I:そうそう。だからお昼に地震があったって聞いたときはびっくりしたよ。福島のほうで、東京は震度1とかだったけど。

A:それはたいしたことなくてよかったけど、今度は浅間山が噴火だもんな……。

I:ちょっとしばらく気をつけとかないとね。

A:しばらくは、じゃなくて天災というのはいつ起こるかわかんないんだから。いつでも対処できるようにしておかないといけないんだぞ。

I:う、そうだよね。そのための避難訓練とかだもんね。

A:そうそう。水や食料を買っておくってのもあるし、地域の避難場所や、家族や親戚の連絡先を頭に入れておくっていうのも大事だな。

I:うーん、もしそういう事態になったらラグナロクって大丈夫なのかな。

A:あのな。……実際そんなこと考えてる余裕はないと思うけど。避難所とかでプレイするつもりなのか?

I:そんなつもりはないけど、もしサーバーの機械とか壊れてデータ消えちゃったりしたら大変だなあって。

A:そうだなぁ。そういうときのためにバックアップとかはしてあるのが普通なんだろうけど。

I:普通なんだろうけどね。

A:普通ならな。……しかし、よしんばデータが無事でも動かす人間がいなかったらどうしようもないぞ? もしビルが倒壊、なかの人が……なんてことになったら。

I:大丈夫よ。人がいるのなんて、火曜日にサーバーのリセットボタン押すときだけなんだから。

A:ああ、そっか。はっはっは、って笑い事じゃねえな。


9月3日

シンプルいず、ざ……

Anor:そういえば、転生二次職のグラフィックが決定したみたいだな。
Isilmista:転生なんかまだまだ先だけど、なんていうか……。

A:ん?

I:かっこわるいよね。

A:……まあ、それは個人のセンスだが、ちょっと毛色が違うデザインかなあ、とは思う。

I:かっこわるいっていうのとはちょっと違うかな。なんていうか、かっこよくしようとしてダメだった、みたいな。

A:同じじゃないのか?

I:なんだかゲームの雰囲気に合わないような気がするんだよ。あたしが感じてる雰囲気が間違ってるって言うならあれだけど。

A:ふむ。

I:たとえばプロンテラやゲフェンの色使いと、この転生グラフィックのキャラクター、似合うと思う?

A:確かに、ちょっと浮くだろうな。

I:おんなじドット絵だけど、やっぱり微妙に絵柄が違うっていうか。最近のモンスターとかもだけど、やっぱり昔のグラフィックと違っちゃってるんだよね。

A:開発元に、昔からのスタッフは残ってないって聞くしな……。

I:ちょっと嫌な話だよね……。社長が変わったりしたし。

A:まあ、そういう話は滅入るからやめといて。で、この転生グラフィックにのキャラクターって髪形がいまあるのと違うんだよな。

I:そろそろ髪型の追加も欲しいところだね。

A:これだけ人が増えるとな。

I:韓国のほうだと髪型変更もできるようになったって言うから、追加されてもいちいちキャラ作り直さなくてもすみそうだね。

A:日本にそれをやってくれるNPCが来るのはまだ先だろうけどな。

I:それと、どうせならβの頃にあった攻撃モーションにあわせて髪の毛が揺れるのも戻して欲しいよ。あれ、かわいかったのになぁ。

A:どうだろうなあ。いまから全部の髪型の分描き起こすの面倒そうだし、なにより少しとはいえデータ量が増えるのは好ましくないんじゃないのか?

I:そうだけど、どうせ揺らすんなら一緒にって思うじゃない。

A:一緒に? ……なにが揺れてるんだ?

I:会社の屋台骨。

A:揺れる以前に、古いのは捨てられて新しいのに変わってるような。


9月6日

親兄弟とは仲良くね

Anor:台風に火山に地震、ロシアじゃ大惨事だしお隣の国じゃ核兵器……最近いいニュースがないよなあ。
I:そうだね、お兄ちゃん。

A:お、おに……!? な、なんか鳥肌がたったんだが。

I:なによそれ。まるであたしが妹じゃいけないみたいじゃない。……自分でもちょっと気持ち悪いと思ったけど。

A:じゃあやるなよ。だいたい、小さい頃から自分が上だって言い続けてたじゃないか。本当はどっちだかわからないのにさ。

I:しょうがないじゃない、すごい難産で生むのに精一杯だったって言うんだから。

A:立ち会った人間、みんながみんなどっちが先だか忘れてるんだもんなあ。まったく。……って、それはともかく、なんで俺をお兄ちゃん?

I:今日は『妹の日』なんだって。だから、ね。

A:だから、って納得できるようなできないような。……それにしても、変な日だな。

I:調べたら、弟の日や姉の日もあるんだって。

A:へえ。なんでまたそんな日を設定するんだか。

I:それとね、毎年この日には『日本妹大賞』っていうのを授与するんだって。

A:賞まであるのかよ。いったい、どういう選考基準なんだ?

I:さぁ……たぶん、勝ち抜きトーナメントとかじゃない?

A:勝負するのか?

I:ほらたぶん、王位継承権をめぐって、とか。

A:妹大賞じゃなかったのかよ。

I:一試合消化するのに半年くらいかかったりするんだよね。

A:どっかの週刊マンガ雑誌みたいな展開だなあ。

I:最後に古代から生き残る伝説の妹があわられて。

A:いったいどんな妹なんだよ。

I:小野妹子。

A:いや、それ男だしな。


9月8日

つまんなくてもけっこう好き

Isilmista:とうとうオーストラリアでベータテスト開始だって。
Anor:あっちのほうってどうなんだろう……商売になるのかな?

I:それなりに土壌があるから進出決めたんだろうけど、確かにあっちのゲーム事情って情報ないもんね。アメリカとかと同じなのかな。

A:まあ、いちおう英語圏だしローカライズとかの手間ははぶけるよな。

I:それにしても、本当に世界中に広がってるよね、ラグナロクって。

A:そこまで受け入れられるってのが、ちょっと不思議なところなんだがな。

I:なんだかんだで良く出来てるってことなのかしらね。

A:ふぅむ。

I:それよりも気になるのは、各国にあわせたマップよね。

A:グローバルプロジェクトか。オーストラリアのマップはどんなのになるんだろうな。巨大な岩があって、回復アイテムはラム肉で……モンスターは有袋類か?

I:逆にモンスターにしたら怒られそうだけど……。あ、でもNPCはなんとなく想像つくわね。

A:へぇ、どんな? 俺には思いつかないが。

I:何十匹のワニと格闘して帰ってきた男とか。

A:確かにいそうな感じだな。

I:その男を取材しにニューヨークからきた新聞記者とか。

A:待て、ニューヨークって。

I:あと、腕時計したアボリジニとか、麻薬組織のボスとか。

A:なあ、もしそのとおりだったとしたら、オーストラリアのマップって元ネタと同じであんまりおもしろく……。