ラヴェルへの小品。 特にアイヤーな表現はありませんが、まるきりポケモンではありません。 ちなみに背景はフリー素材を使用。 題名は一番最後にようやく出てきます。 BGMには「亡き王女のためのパヴァーヌ」または「パバーヌ」でググってどうぞ。 孔雀が一羽。 俺は初め、その孔雀が置物か何かだと思った。 ぴったり地面に足をくっつけられた置物。 奴はちらとこちらを見て、それでゆっくり首をそらした。 足は動かない。 奴は喪主でもないのに。 孔雀が一羽。 奴はもう俺なんか一瞥もしない。 翼を持っている者だろうに、空も見ない。 足を持っている者だろうに、地も見ない。 あまりに上品に躾けられ、奴は置物のようだ。 ぴったり地面から離れない置物。 孔雀が一羽、奴が歩いたように見えたのは気のせいだ。 奴が歩く時のような音楽が、宮殿から聴こえてきたのだ。 優雅で厳かな舞曲。 舞うのは一羽の孔雀。 それは・・・ それは 亡き王女のためのパヴァーヌ 実はおそうしき。