パーシー・アドロン Percy Adlon
「バグダッド・カフェ」Bagdad Cafe《1988/独》(VIDEO)
製作:パーシー・アドロン/エレオノール・アドロン 監督:パーシー・アドロン
脚本:パーシー・アドロン/エレオノール・アドロン
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト/ジャック・パランス/CCH・パウンダー ほか
ジョン・アミエル Jon Amiel
「ジャック・サマーズビー」Sommersby《1993/米》 (VIDEO)
監督:ジョン・アミエル 脚本:ニコラス・メイヤー/サラ・ケルノチャン
出演:リチャード・ギア/ジョディ・フォスター ほか
ジャン・ジャック・アノー Jean-Jacques Annaud
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」Seven Years in Tibet《1997/米》(20000610/テレビ放映)
製作:ジャン・ジャック・アノー/イアン・スミス 監督:ジャン・ジャック・アノー 脚本:ベッキー・ジョンストン
原作:ハインリヒ・ハラー 出演:ブラッド・ピット/デビッド・シューリス/ジャムヤン・ジャムツォ・ワンジュク ほか

 人に薦められておきながらちっとも観てなかった作品の1つ(苦笑)。たまたま洋画劇場(?)でやってたので観ました。で、たまたま家に遊びに来ていた友人が時代背景及びこの作品に関するちょっとした情報を教えてくれたので、よくわかりました(苦笑)。まあまあ面 白かったです。できすぎな気もするけれど、一応「ノンフィクション」を下地にしてるんですよね。確か。しかし、この私が歴史に興味持つなんて人生わからないものだなあ、と(爆)。ダラ・イ・ラマ(区切り違う?)やチベット周辺のことなんて全然知らなかったよ。
 どうでもいいけど、ブラッド・ピット、この作品の為に脱色したのかなあ。あんなに髪の毛薄い色だったっけ。オーストリア人の設定だし。
 
マイケル・アプテッド Michael Apted
「ネル」Nell《1994/米》(20020114/テレビ放映)
監督:マイケル・アプテッド 脚本:マーク・ハンドレー/ウィリアム・ニコルソン 原作:マーク・ハンドレー
出演:ジョディ・フォスター/リーアム・ニーソン ほか

 人里離れた山奥で隠遁生活をしていた老女が死んだ。調査に向かった医師ジェリーと保安官が見つけたのは老女の娘「ネル」。彼女はそこでの生活しか知らず、半身麻痺の老女に育てられたために「正しい英語」を話すこともできない。一種の「野生児」である彼女の「処遇」を巡ってネルとジェリーと精神科医ポーラの生活が始まる。
 主演のジョディ・フォスターを巡って様々な議論があるようだけれど、個人的にジョディの「ネル」はとても美しかったと思う。美しい山間での生活と、美しい「ネル」。ストーリ云々よりもそれが一番心に残った。主題がどうこういうより風景を、雰囲気を描いたとみれば、全編を通して安心して楽しめる作品と言えると思う。
  「ネル」の表現がどうとかいうことを少し述べるならば、確かに「野生」ということにはジョディが既にスターであることが大きな壁になっているかもしれない。が、ストーリそのものが広大でこの映画自体それを未消化のまま終わっていることに比べれば、それは大した問題ではないような気がする。しかも作品中で「ネル」は「純粋」ではあっても決して「野生児」ではないことが主張されているのだ。知能的に、精神的に「一般の人間」からは離れていても、彼女は確実に「人間」として生活してきたのだから。
 
ダーレン・アロノフスキー Darren Aronofsky

「π<パイ>」Pi《1998/米》(19990807)
監督/脚本:ダーレン・アロノフスキー 原案:ダーレン・アロノフスキー/ショーン・ガレット/エリック・ワトソン
出演:ショーン・ガレット ほか

 ホントは「孔雀」と2本立てしようと思ってたんですが、流石に初日のせいか、 単にぎりぎりに行ったせいか(多分それだ《笑》)、立見になってしまう、ということで、 メインの「π」を控えていた私とその連れは断念したのでした(残念)。
  しかしながら、この「π」。すげーよかった。面白かった。かっちょよかった。
  ぴあで「天才数学者が『この世の全ては1つの法則(数式)によって表すことが出きる』 という妄想に取り憑かれて狂っていく」という内容だけで気になって観ようと思ったのだけれど、 その後「ファッション通信」なんかでも取り上げられていて、流石にそれだけのことはあった。 とにかく無茶苦茶格好いい。スピーディな音楽とスタイリッシュなカメラワーク。 昔のモノクロフィルムで撮られているのか、その雰囲気がまたよかった。 これを観ると数字の羅列が美しいと感じられる、というのも物凄くよくわかる。
  余談だけれど、この日、映画を観る前に下北沢で遊んでいたら、道路のあちらこちらに 「π」の文字が描かれていた。シネマライズに行ったらやはりそこにも沢山並んでいて、 なにか運命的なもの、というと大袈裟だけれど、ついにやにやしてしまった。

「ブラックスワン」Black Swan《2010/米》(20110522)
監督:ダーレン・アロノフスキー 脚本:マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・J・マクローリン 原案:アンドレス・ハインツ
出演:ナタリー・ポートマン

 ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。(シネマトゥデイより)
 「π」の監督が今やこんなにメジャな作品を撮るほどになっているとは。CM観て驚きながらも「これは観なければ!」という、これも半ば純粋とは言えない欲求を満足させるために観に行ってきた(でもどちらも観に行ってよかった。これは純粋な意味で)。
  いや面白かったー。集中して観たなあ。全編に流れる白鳥がいっそう狂気的で。ダンスシーンと合わせてご馳走様でした。エログロサスペンス……て言うと印象違うか。
 

ロベルト・ベニーニ Roberto Benigni
「ライフ・イズ・ビューティフル」La Vita è bella / Life Is Beautiful《1997/伊》(19990905)
監督:ロベルト・ベニーニ 脚本:ロベルト・ベニーニ/ビンチェンツォ・チェラーミ
出演:ロベルト・ベニーニ/ニコレッタ・ブラスキ/ジョルジオ・カンタリーニ ほか

 脚本読んだ時の印象通りに作られていたので満足でした。一部出てこなかったシーンもあったけれど、哀しいハズの話が軽めのタッチで進行して、じんわり、ほんのり、という感じ(なんだそりゃ)。 ところで、予告編でやっていたウッディ・アレンの「セレブリティ」は既に公開されていてディカプリオも出ているというのに、あまり評判を聞かないところをみると、やはりイマイチなんだろうか。それから、テリー・ギリアムの新作も気になる。気にはなるが、邦題の「ラスベガスをやっつけろ」はどうかと思うぞ。ホント。
 
エンキ・ビラル Enki Bilal
「ティコ・ムーン」Tykho Moon《1996/独=仏=伊》
監督/脚本:エンキ・ビラル
出演:ジュリー・デルピー/ヨハン・レイゼン/ミシェル・ピコリ ほか

  ユーロ・コミックの人気作家で映画作家でもあるエンキ・ビラルによる、 自身のヴィジュアルワールドの完全実写映画化作品。
  ヴィジュアリストの彼の名にふさわしく、とおってもお洒落にできてます。 ヒロインのジュリー・デルピーがまた綺麗で。真っ赤なウィッグがよく似合う。 「デリカテッセン」なんかが好きな人は1度観てみて欲しい作品。
 
ティム・バートン Tim Burton
「チャーリーとチョコレート工場」Charlie and the Chocolate Factory《2005/米=英》(200510)
監督:ティム・バートン 脚本:ジョン・オーガスト 原作:ロアルド・ダール
出演:ジョニー・デップ ほか
 
クリス・コロンバス Chris Columbus

「アンドリューNDR114」Bicentennial Man《1999/米》(20050504/テレビ放映)
監督:クリス・コロンバス Chris Columbus 脚本:ニコラス・カザン 原作:アイザック・アシモフ / ロバート・シルバーバーグ
出演:ロビン・ウィリアムズ ほか
 

「ハリー・ポッターと秘密の部屋」Harry Potter and the Chamber of Secrets《2002/米》(20051212/テレビ放映)
監督:クリス・コロンバス Chris Columbus 脚本:スティーヴン・クローブス 原作:J.K.ローリング
出演:ダニエル・ラドクリフ / ルパート・グリント / エマ・ワトソン ほか

 

デビッド・クローネンバーグ David Cronenberg

「エム・バタフライ」M. Butterfly《1993/米》(VIDEO)
監督:デビッド・クローネンバーグ 脚本/原作:デビッド・ヘンリー・ホァング
出演:ジェレミー・アイアンズ/ジョン・ローン ほか

「クラッシュ」Crash 《1996/カナダ》
製作/監督/脚本:デビッド・クローネンバーグ 原作:J・G・バラード
出演:ジェームズ・スペイダー/ホリー・ハンター ほか

 

「裸のランチ」Naked Lunch《1991/英=カナダ》(20050916/DVD)
監督/脚本: デビッド・クローネンバーグ 原作:ウィリアム・S・バロウズ 出演:ピーター・ウェラー ほか
  ずっと前から観たくって観たんだが。結構、好きな感じ。ナンセンスでずっとイっちゃう感じが。クローネンバーグだから(?)もっとフェティッシュなエロなのかと思ってたら(←偏見。なにしろ、クローネンバーグと言えば、自分にとっては「クラッシュ」だから《笑》)SFですな。或る意味。キューブリックとかに通じる感じがする。それか、テリー・ギリアムとか、ジャン・ピエール・ジュネ/マルク・キャロの作品とか。ヴィジュアル的にも。こういうの好きなんで、個人的にはオケ。
 てか。原作あるのか。それは意外。ふむん。
 ただ。節足動物、苦手な人は観ない方がいいと思われ。そういう意味でのグロいシーンありです(ああ、そこはちょっと「クラッシュ」にも通じてるか)。……て、自分じゃん。_| ̄|○
 

ペペ・ダンカート Pepe Danquart/ヴェルナー・シュヴァイツァー Werner Schweizer
「マイヨ・ジョーヌへの挑戦 ツール・ド・フランス100周年記念大会 HOLLENTOUR/HELL ON WHEELS」《2004/独》(20060625)
監督:
ペペ・ダンカート Pepe Danquart/ヴェルナー・シュヴァイツァー Werner Schweizer 脚本:ペペ・ダンカート
 
  2連続で観るのはキツい、ということで、自分の希望により、こっちを選択。だって、もう1本の「OVERCOMING ツール・ド・フランス 激闘の真実」はCSC視点だけど、こっちは、ドイツの「チーム・テレコム」(言T-モバイル)視点だから。……でもこれ、2003年のツールだから、ウルたん、ビアンキにいたんだよな。_| ̄|○
  というわけで、本編はエリック・ツァベルとロルフ・アルダークをメインとした作り。「ドイツのチャンピオンジャージは呪われてる」という噂(?)を本気にしちゃいそうなレースだったですよ。そしてヴィノが活躍。ひゃほーい。……てか、ヴィノってこんなに前から活躍してたんだね(ぉおい。あのデコ出しスタイルは、この時にはもうそうだったんかwww
  全体の構成やBGMには、どーかと思う部分もあったけど(ラストの作りがナイロンのスライドと被るw)、色々面白かったんで、興味ある人は観るといいかもしれない。選手達が揃って道端で用足してるシーンとか微笑ましい(笑)ウルたんも、ちょっとだけど出てきたし〜♪ツァベルの憂いを含んだ瞳にちょっとメロメロしたし(マテ。
 そいえば2003年ってハミルトンが鎖骨骨折しながら総合4位獲った年だったんだよな。そんなことを思い出しながら、てか、ホント、ツールって、すげぇわーと、改めて燃えた2時間でしたよ。うむん。
  初日はゲロ混みだったという噂を聞いて怯んでたんだが、思ったほどではなく。
開演の1時間前からの整理券配布に少し遅れて行って、連れと50,51番だったけど(この前に上映した「OVERCOMING」を観た人が優先的に整理券もらえるシステム)60〜70席のところ、余裕で座れたし(来週末から40席の会場に変わるみたいだけど)。
  元々シアターじゃあない会場みたいなんで(学生演劇なんかで使う小さいハコみたいだった)、イスに深めの座布団敷いてあるとはいえ、やっぱり2本連続は厳しそう。あと、ちょっと寒かったなあ。
 因みに、自転車グッズ(写真とかグローブとか)を持って行くと300円引き。……知ってたら持って行ったのに。_| ̄|○
 
フランク・ダラボン Frank Darabont
「ショーシャンクの空に」The Shawshank Redemption《1994/米》(19990606/VIDEO)
監督/脚本:フランク・ダラボン 原作:スティーブン・キング
出演:ティム・ロビンス/モーガン・フリーマン/ウィリアム・サドラー ほか

 ずっと前から色々な友人に「面白いよ―」と言われ、「いつか観てやる」と思っていたこの映画。 BSかなんかでやっていたのを録画していた人にやっと借りられました。
  もっとミステリ色が濃いのかと思っていたけれどそうでもなく (これは単に偏った先入観のせいなのだが) 「人間ドラマ」として面白かった。 軽いドタバタを含めて、でも、全体的にはじんわり「んー、面 白かったー」と感じる映画。 ビール片手にのんびり観るのがいいかもしれない。
 
スコット・デリクソン Scott Derrickson
エミリー・ローズ」The Exorcism of Emily Rose《2005/米》(20060326)
監督:スコット・デリクソン Scott Derrickson 脚本:ポール・ハリス・ボードマン / スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー / トム・ウィルキンソン / キャンベル・スコット / ジェニファー・カーペンター ほか

 19歳の少女エミリー・ローズは、ある日突然、怪奇現象に苛まれるようになる。悪魔に取り憑かれたと考えた彼女は、悪魔払いをムーア神父に依頼するが、悪魔払いは失敗し、ついに死んでしまう。当局は彼女は病気であり、本件はムーア神父による過失致死として裁判を起こすが……。
  CM観て観る気になっちゃって、行ってきました。
 前評判で「ホラーというより裁判劇」というのを聞いていたんで、「その割にはホラーだったかな」という(ぇ。個人的には結構、面白かったというか、楽しめたんだけど、全体的に、ホラーと裁判劇、どっちつかずで中途半端に終わった感じはする。まあ、実話を元にしてるみたいなんで、そのせいもあるのかも。
 
クリストファー・ドイル Christopher Doyle
「孔雀/KUJAKU」《1998/日=香》(19990911)
監督/原作/撮影:クリストファー・ドイル 脚本:クリストファー・ドイル / トニー・レインズ
出演:浅野忠信/ケビン・シャーロック/シュー・メイチン ほか

 面白かった。
 「ストーリを押さえようとすると却って混乱する」系の作品ではあるかもしれないけれど、私はこういう雰囲気の作品は好き。主人公(一概にはそうとうは言えないかもしれないが、一応浅野君が「主演」てことだし)「アサノ」の、少なくとも現代では社会不適応者な人格は、共感できるものではないけれど、理解できるものではある。おそらく共感できる部分があるだろう人間が近くにいるせいかもしれない。観ていて、なんだか、こう、じわーっと、きた。
 しかし、パンフのあのシノプシスはどうかと思うぞ(苦笑)。
 余談だが、途中、献血をしている時のような、さーっと血の気が引いて指の先が冷たくなるような気分になった。いっとき本当に席を立つことを考えた程だったが、あれは場内が寒かったせいか、姿勢が悪かったのか、それとも…。
 更に余談だが、またも予告編に面白そうな作品が多かった。隣のWESTで今やっているのも面 白そうだし、なにより「白痴」が観たい。「地雷を踏んだらサヨウナラ」(このタイトルは…《汗》)も気にはなるけれど。浅野氏と言えば大島渚監督の「御法度」にも出るんだよねえ。
 
デビッド・フィンチャー David Fincher
「ファイト・クラブ」Fight Club《1999/米》(20000129)
監督:デビッド・フィンチャー 脚本:ジム・ウールス 原作:チャック・ポーラニック
出演:ブラッド・ピット/エドワード・ノートン ほか

 予想してたより面白かった。映像もそれなりにお洒落に作ってるし。やっぱりブラッド・ピットはああいう雰囲気の役の方がハマってて格好いい。坊主はちょっとどうかと思うけれど(苦笑)。
 ストーリが妙にミステリしちゃってるのが個人的には不満。「結局そーなん!?」と思ってしまった。完全に個人の好み、ですが。ただ、もう、あの「ファイト・クラブ」の世界だけを描いているものを期待してたからなあ。「ファイト・クラブ」が単なる道具になってしまっているのが勿体無い。最も、監督の作ろうとした世界の中心には「ファイト・クラブ」はなかったのだろうけど。
 でも、まあ、二時間以上という映画にしちゃあ、ちょっと長めの時間を、あまりケツの痛さを感じずに観られた、ということは、やっぱ面 白かったんだな。
 
アントワン・フークア Antoine Fuqua
「キング・アーサー」King Arthur《2004/米》(20040822)
監督:アントワン・フークア 脚本:デビッド・フランゾーニ / ジョン・リー・ハンコック
出演:クライヴ・オーウェン / キーラ・ナイトレイ / ヨアン・グリフィス ほか

 
テリー・ギリアム Terry Gilliam
「未来世紀ブラジル」Brazil《1985/英=米》監督:テリー・ギリアム
監督:テリー・ギリアム 脚本:テリー・ギリアム/トム・ストッパード/チャールズ・マッケオン
出演:ジョナサン・プライス/ロバート・デ・ニーロ/イアン・ホルム/キム・グレイスト/マイケル・ペリン ほか

  大御所テリー・ギリアムのそれはもう有名なこの作品。
  いや、やはり凄いです。この方。ポップでブラックでお洒落。 正直な話、今観たらちょっとキツイところもあるけれど(苦笑)。 一見の価値は有りかと。はい。
 
ラッセ・ハルストレム Lasse HallstrÕm
「ギルバート・グレイプ」What's Eating Gilbert Grape《1993/米》(VIDEO)
監督:ラッセ・ハルストレム 脚本/原作:ピーター・ヘッジス
出演:ジョニー・デップ/ジュリエット・ルイス/レオナルド・ディカプリオ ほか
 
アニェシュカ・ホランド Agnieszka Holland
「太陽と月に背いて」Total Eclipse《1995/英=仏=ベルギー》(VIDEO)
監督:アニェシュカ・ホランド 脚本:クリストファー・ハンプトン
出演:レオナルド・ディカプリオ/デビッド・シューリス ほか

  詩人ランボオと彼を見出した詩人とのホモストーリー。と言ってしまうと身もふたも無いんですが(爆)。 今をときめくレオナルド・ディカプリオがランボオ役で出ています。
  内容的にちょっと「ベニスに死す」を思わせた作品(「オスカー・ワイルド」もそうなんですけどね)。 なかなかよかったと私は思います。ラストのレオを除けば(苦笑)。
 
ジェームズ・アイボリー James Ivory
「日の名残り」The Remains of the Day《1993/米》(VIDEO)
監督:ジェームズ・アイボリー 脚本:ルース・プラバー・ジャブバーラ 原作:カズオ・イシグロ
出演:アンソニー・ホプキンス/エマ・トンプソン ほか
 
ピーター・ジャクソン Peter Jackson

「ロード・オブ・ザ・リング<旅の仲間>」The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
《2001/米=ニュージーランド》(20021117/DVD)
監督:ピーター・ジャクソン 脚本:ピーター・ジャクソン/フランシス・ウォルシュ/フィリッパ・ボーエンズ
原作:J・R・R・トールキン 出演:イライジャ・ウッド/ビリー・ボイド/ドミニク・モナハン ほか

 遠い昔、闇の冥王サウロンは全ての世界を支配できる力を持つ指輪を作り、自由な地「中つ国(ミドルアース)」をその手におさめた。エルフと人間の連合軍はサウロンと闘い、遂にその手を切り落とし、サウロンを倒すことに成功するが、勇者イシルドゥアが手にした指輪は邪悪な意志を持ってイシルドゥアを死に追いやる。指輪は行方不明となり、歴史は伝説へ、そして神話となっていった。しかし指輪は静かに時を待ち続け、3000年後の現在、それは巡り巡ってホビット族のフロドが手にすることになる。魂として残り、再び世界を手中にすべく指輪の行方を追っていた冥王サウロンは、ついにその所在を見つける。フロド、そしてエルフ、ドワーフ、人間の勇者達は、指輪を葬り世界を掬うべく長い旅に出るのだった…。
 ついに観てしまいました。会社の先輩がDVDを購入したので。思えば、ずっと昔からいつか読もうと思っていた、ファンタジーの金字塔(?)「指輪物語」。「ハリー・ポッター」が原作でも映画でも大ヒットした時には「どうせならやっぱ『指輪物語』読みたいなあ」とか思い、そのままずるずるいってるうちに映画化を知って、ショックを受けていたんでした。いや、ほら、流行りモノ追うの嫌いなんで(爆)。
 まず思ったのは。予想通りではあるのだけれど、やはり大スクリーンといい音環境で観るべき作品だなあ、と。家の小さいテレビでも映像的にスバラシイのはよくわかって、それだけに、これは大きなスクリーンで観たいなあ、と。ファンタジーの古典だけにストーリは単純なのだけれど、ファンタジーの面白さである「異世界観」が、前評判通り、実写としてハイクオリティに表現されていて。いや、ほんと、すごいです。映像だけで観る価値アリ。金と時間と手間をかけただけある。
 勿論、アドベンチャーとしての面白さもちゃんとあって。約3時間、そりゃ長ぇよ(なにしろ粗筋はしょってもはしょってもこんだけ長くなるくらい長ぇよ《爆》)、て観る前から思う長さなのに、飽きずに疲れずに、思ったより短いくらいに観られてしまって。もんのすんごい興奮する、ていうんじゃあ、ないのだけれども、だから、すごくよかった!ていうほどではないのだけれども、わくわくして楽しかったです。「結構面白かった」て満足するくらいには。
 しかしやはりなにより、想像するファンタジー世界を映像もストーリも含めて、よくまあここまできっちり描いたな、と。ほんと、予想していたよりずっと、一見の価値アリ。これは下手すると、年明けの第二部、映画館に観に行ってしまいそうだなあ…。「陰陽師」みたいに(苦笑)。

=番外=「ロード・オブ・ザ・リングスペシャル・エクステンデッド・エディション 」(20030405/DVD)
 えと。何かというと。「劇場公開版に30分の未公開映像を加え、高画質・高音質で2枚のディスクに収録した特別版。さらに、このDVDの為に特別に製作された約6時間にも及ぶ映像特典を収録した特典ディスク2枚の計4枚で構成されている。」だそうで。マイハニーのおかげで借りられたので、「II」を劇場で観る前に是非とも観よう!と。
 いや、観て正解でした。ややウロオボエだったところもハッキリしたし。なにより「なにぃ!?こんなシーン(ていうかカット)なかったぞ!!こんな(美味しい《爆》)ところを省いてただなんて!!!」というようなところがあったりとか(笑)。
 全部観るのは流石に無理だったですが(でも本編はちゃんと全部観た。3時間↑)、時間の許す限り、気になってたメイキング(主にVFXや美術関係)も観ましたです。いや、凄い。スバラシイ。思ったよりアナログに手をかけて創っているところに驚いたことです。うーん。凄い。凄すぎる。あの映像のスバラシサはこういう地道な手間にあったんですな、と。

「ロード・オブ・ザ・リング<二つの塔>」The Lord of the Rings:the two towers
《2002/米=ニュージーランド》(20030406)
監督:ピーター・ジャクソン 脚本:ピーター・ジャクソン/フランシス・ウォルシュ/フィリッパ・ボーエンズ
原作:J・R・R・トールキン 出演:イライジャ・ウッド/ビリー・ボイド/ドミニク・モナハン ほか

 仲間達と別れ、サムと二人、指輪を葬るためにモルドールに向かったフロド。一方、残されたアラゴルン達は連れ去られたホビットの二人、ピピンとメリーを救うべく、オーク達のあとを追う。それぞれの行く手には新たなる出会いと別れと、そして試練とが待ち受けていた。
 行ってきましたー。劇場に。予想通り(苦笑)。いや、しかし、よかったー。会場のキャパをわざわざ調べて行った甲斐があったというもの(苦笑。だって設備の古いところも嫌だけど、スクリーンの小さいところも嫌だったんだい。「ビバップ」の時にちょとガッカリしたし)。「I」に負けず劣らず(当たり前か?)の美術、映像、演出、音。うひー。素敵すぎる。スバラシすぎる。
 ストーリ的には三部作の「II」なので、「旅の仲間」が分散した分、ストーリも分散して少し中だるみかな、とも思ったけれど、3時間↑の作品だということを考えれば、逆によく緊張感をもたせたな、という出来で。案の定、途中でトイレに行きたくなりはしましたが(苦笑)。逆に分岐したストーリが「中編」ということでは上手く機能したのかも。なにより、期待通りの映像(及び美術)の迫力!!特に戦闘シーン!「I」をDVDで観たときから、特に馬に乗ってるシーンを大スクリーンで観たいと思ってたんですが、念願かないました。前述の通り、前日に「I」のスペシャル版とメイキング(の一部)を観ていたので、「あ、ここはミニチュアか?」とか「ええ、こんなのまでっ」とか感動もひとしお、という感じ。
 それにしても。ラヴな要素が多い(爆)。相変わらず(と言っても本作では「仲間達」との接点は殆どないのだけれど)皆、フロドラヴ(笑)。そして前作で死んだと思われたときも異常な度合いで悲しまれていたガンダルフが、帰ってきたところでまた異常にラヴられ(笑)。連れ去られたメリーとピピンを追う「大人チーム」(笑)のラヴ具合もすごい(笑)。アラゴルンに至っては、ホビット二人の足跡(?)とかまで発見して、追跡するし(笑)。更にそのアラゴルンがまた「大人チーム」(笑)の他の二人にラヴられ(笑)。いや、ファンタジーとか騎士道精神の世界では当たり前ではあるんですが。これだからヲタ女はしようがない(苦笑)。
 そしてここにきて突然「アラゴルン萌え」(爆)。「I」のときはそうでもなかったんですけどね。位置付け的にダリューンだからかな(爆)。いや、キャラクタは全然違うのだけれど。かっちぶー。ふひ。
 完結編の「III」はまた一年後ですか。ああー。待ち遠しい。

「ロード・オブ・ザ・リング<王の帰還>」The Lord of the Rings:《2004/米=ニュージーランド》(20040411)
監督:ピーター・ジャクソン 脚本:ピーター・ジャクソン/フランシス・ウォルシュ/フィリッパ・ボーエンズ
原作:J・R・R・トールキン 出演:イライジャ・ウッド/ビリー・ボイド/ドミニク・モナハン ほか

 

ジャン=ピエール・ジュネ Jean-Pierre Jeunet / マルク・キャロ Marc Caro

「デリカテッセン」Delicatessen《1991/仏》(VIDEO)
監督/脚本::ジャン・ピエール・ジュネ/マルク・キャロ
出演:ドミニク・ピノン/マリー・ロール・ドゥニャ/ジャン・クロード・ドレフュス ほか

  言わずもがな、って感じですね。 最終戦争後、食糧難に陥ったパリ郊外で人肉を売る肉屋の主人と、その下宿人達の 「レトロ・フューチャー」な世界を描いた作品。
  ラストに流れる何とも言えない物悲しいような音楽がまたいい。 ジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロのデビュー作品。

「ロスト・チルドレン」The City of Lost Children /La Cité des enfants perdus《1995/仏=スペイン》
監督:ジャン・ピエール・ジュネ 脚本:ジル・アドリアン/ジャン・ピエール・ジュネ/マルク・キャロ
衣装:ジャン・ポール・ゴルチエ
出演:ロン・パールマン/ジュディット・ビッテ/ドミニク・ピノン/ジャン・クロード・ドレフュス ほか

 「 デリカテッセン」のジャン=ピエール・ジュネとマルク・キャロによる1995年配給作品。
  非常にわかりやすい万人受けしそうな内容とふんだんに使われたCGとで「デリカテッセン」より パンチが抜けた感じもあるけれど、すごーく面白かった。お洒落だし。 出てくる女の子がまたかわいいんだ。「レオン」に負けないくらい。 テリー・ギリアムも誉めたらしいです。

「アメリ」Le fabuleux destin d'Amélie Poulain/Amelie《2001/仏》(20020316)
監督:ジャン・ピエール・ジュネ 脚本:ジャン・ピエール・ジュネ/ギョーム・ローラン
出演:オードリー・トートゥー ほか

 空想の中でひとり遊びをしていた小さな女の子アメリ・プーランは、そのまま大人になってモンマルトルのカフェで働いている。内向的な彼女は、ひょんなことから、まわりの誰かを今よりちょっとだけ幸せにする小さな悪戯をしかけることに喜びを見いだす。そんな彼女が、ある日、恋に落ちた。アメリのもっとも苦手な現実との対決に、彼女は立ち向かうことができるのか。「デリカテッセン」「ロストチルドレン」の監督ジュネが描く心に沁みる物語。
 さてさて。やっと観られました。昨年12月にチャレンジしてから三度目の正直でやっと。ああ。よかったよかった。
 前評判に期待をかけずに観たのですが(ちょっと変に盛り上がりすぎ!《苦笑》)、見終わってまず思ったのは「結構、呆気なかったな」ということ。ストーリが、というのではなく、予告編を観た感じでは、もっとずっとファンタジックだと思っていたので。いや、ファンタジックはファンタジックなんですが、もっと空想の世界(つまり絵や人形が動くとか)のシーンがジュネらしく たっぷり描かれてるんじゃないかと思っていたわけです。が、そうでもなく(苦笑)。あくまで甘く軽く可愛らしく描かれてました。ストーリも、映像も、音楽も、全てが完璧に調和して、いわば「童話」或いは「絵本」の世界を完成させていて。前作(「エイリアン4」は観てないけど)に感じたダークさは殆どなく、純粋なジュネの世界というところでしょか。
 

スタンリー・キューブリック Stanley Kubrick

「2001年宇宙の旅」2001: a Space Odyssey《1968/米》(20010505)
製作/監督:スタンリー・キューブリック 脚本:スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク
原作 アーサー・C・クラーク 出演:ケア・ダレー/ゲーリー・ロックウッド/ウィリアム・シルベスター ほか

 SFの名作。おそらく2001年ということでリヴァイバルしてたので観てきました。
 ていうか、寝た(爆)。いや、途中、多分10分くらいなんですが。 ちょっとタルかったです。でも、INTERMISSIONを挟んで後半はしっかり観ました。引き込まれました。
 どうもスーパーコンピュータ「HAL」が狂う、てくらいの知識しかなかったんですが(そして、HALという単語で昔やったPCのアドベンチャゲーム「デゼニワールド 」を必ず思い出してしまう私…)、こんな話だったんだあ、と。連れは観たことがあるらしいんですが、やっぱり同じ感想を抱いてました。ラスト、すげー謎だらけ。そこがいいんだろうなあ。多分。今観ても遜色ないもの。いや、面 白かったです。ちょっとタルかったのを除けば。十二分に。これをアポロが月に行く前に作ったっていうんだから、凄い。とにかく謎だらけ。好みは分かれるかもしれないけれど、行間を読んだり議論したりが好きな人にはたまらない作品。

「2001年宇宙の旅」《1968/米》(20011124/DVD)
 劇場でリバイバル観たんですが、途中かなり寝ちゃったので再び(苦笑)。
 ちゃんと観たので大筋や逃してたとこがやっとわかったんですが(苦笑)、まあ、謎は謎のまま、と。謎があるから興味が沸くんだな、と。大きなミステリの中に小さなミステリ要素があって、その構造から生まれるミステリが観ている自分を煙に巻いてひきずりこむ。確かに名作です。はい。自分なりに解釈を求めるもよし、なんとなく観るもよし。美術面 を楽しむもよし。制作された時代を思うに、よくできた「SF映画」だな、と、思ったことです。

「アイズ・ワイド・シャット」Eyes Wide Shut《1999/米》(19991016)
制作/監督:スタンリー・キューブリック 脚本:スタンリー・キューブリック/フレデリック・ラファエル
原作:アルトゥール・シュニッツラー 出演:トム・クルーズ/ニコール・キッドマン ほか

 つまらなかった(爆)。
 ひとことで説明すれば「だから何?」て感じの映画でした。事実、内容をかいつまんで他人に説明すると皆が皆「?」という表情で応えてくれます。つまり、主題のとらえられない映画。夫婦の恋愛、そこに潜む魔性のもの、異常性行為、どれかひとつに絞ればまだ観るところもあったと思うのだけれど、どれもこれも中途半端で、しかも映像にもちっとも新しさや金を使った気配が観られない。大体「異常性行為」という点で言えば、クローネンバーグの「クラッシュ」の方がよっぽど興奮した。「アイズ…」は大勢の仮面 を被った男女がただただそこここでセックスしてるだけ、なんだもんなあ。公開後に評判聞かないわけですわ(爆)。
 

エミール・クストリッツァ Emir Kusturica
「アンダーグラウンド」Underground《1995/独=仏=ハンガリー》(VIDEO)
監督:エミール・クストリッツァ 原作: デュシャン・コバチェヴィチ
脚本:デュシャン・コバチェヴィチ/エミール・クストリッツァ
出演:ミキ・マノイロヴィッチ/ミリャナ・ヤコヴィッチ/ラザル・リストフスキー/スラヴコ・スティマツ ほか
 
アンドリュー・ラウ Andrew Lau
「頭文字〈イニシャル〉D THE MOVIE」Tau man chi D / Initial D the Movie《2005/香港》(200510)
監督:アンドリュー・ラウ / アラン・マック 脚本:フェリックス・チョン 原案:しげの秀一
出演:ジェイ・チョウ / 鈴木杏 ほか
 
パトリス・ルコント Patrice Leconte
「髪結いの亭主」Le Mari de la coiffeuse《1990/仏》(VIDEO)
監督/脚本:パトリス・ルコント 音楽:マイケル・ナイマン
出演:ジャン・ロシュフォール/アンナ・ガリエナ ほか
 
アン・リー Ang Lee
ブロークバック・マウンテン」Brokeback Mountain《2005/米》(20060307)
監督:アン・リー Ang Lee 原作:アニー・プルー
出演:ヒース・レジャー / ジェイク・ギレンホール ほか

 1963年、アメリカ西部ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。羊の放牧管理の仕事で出会った青年イニスとジャック。厳しいキャンプ生活の中、育まれた友情は、男同士の許されない関係へと変化していく。互いに妻子を持つ身となっても、二人の密かな関係は続き……。
  ベネツィア映画祭の頃から注目していた作品。ついに公開されたんで観てきました。なんで注目してたかって、グランプリの金獅子賞を獲ったから、という単純な理由ではなく(ぇぇー)、この映画祭のプレゼンテーター(だっけ?)宮崎駿氏が本作品についてステキなコメントをしてたのを、某嬢がたまたま聞いたから(笑)。因みに、アカデミー賞ほかでも数々の賞を受賞。
 で、どうだったかというと。予想以上によかった。なんていうか、実に微笑ましく、切ない物語。ツッコミどころも沢山あるのだけれど、全体的にほのぼのと、けれど飽きさせない展開で、見終わってしみじみとした。なんといっても主役2人が、とてもとても可愛らしく、ガチホモというよりは、腐女子好みのする雰囲気(笑)。年くっても愛らしく思える彼らの関係は、監督がアジア人のせいだろうか。
 
ジョージ・ルーカス George Lucas

「スターウォーズ エピソード I / ファントムメナス」Star Wars: Episode I - the Phantom Menace《1999/米》(20011123/DVD)
製作総指揮/監督/脚本:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン ほか
 説明しづらいのでストーリについては割愛(苦笑)。
 はい。例の名作、DVDが出たので借りて観ました。実はエピソードIV〜VIにあたる3作をちゃんと観たかっていうと自分でも曖昧なんですが(苦笑)。
 いや、いろんな意味で名作だな、と。ルーカスが最初に「スターウォーズ」を作ったときに、あのエピソードを選んだのはよくわかるなあ、と。何故なら「エピソードI」はあまりストーリに魅力がないから(爆)。いや、前(?)3作を知っていれば、ていうか、「スターウォーズ」全体について或る程度の知識があれば、興味深いトコロも、ウチワネタ的に楽しめるところも多いんですが。なんていうか、例えば「千と千尋の神隠し」なんかにあるような「ドキドキわくわく感」が薄い感じがする。勿論SFXやCGなんかの技術面 では物凄くて、SFていうかファンタジーとしては、それだけでもいいのかも、とも思ったり。あ、別 につまらなくはなかったです。凄く面白くもなかっただけで(苦笑)。

「スターウォーズ エピソードII クローンの逆襲」Star Wars Episode II: Attack of the Clones《2002/米》(20030113/DVD)
製作総指揮/監督/脚本:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ヘイデン・クリステンセン/クリストファー・リー ほか
 ストーリについては例によって割愛(おい)。
 ううーん。予めストーリについてはなんとなく知ってしまっていたので、特に、驚きとかドキドキハラハラはなく。観ている途中で邪魔が入ったというのもあるといえばあるけれども。いや、この「エピソード…」シリーズ、ていう時点で既に何処に帰結するかはわかっている物語なので、それは仕方ないかと。そして、映像を愉しむ、ということでいえば、これは確かに名作だなあ、と。その映像も、「エピソードI」観ちゃってるので衝撃的なインパクト、ていうのはないのだけれど(苦笑)。残念ながら。あ、でも、アナキンが飛行するシーンとか、ドロイド対クローンの戦闘なんかは圧巻でした。流石、ていうか。あと、既に劇場で観た人が言っていた「ヨーダファンにはたまらないかも」というのは確かにあり。ヨーダ、かっちぶーです。今回。ホントに。ヨーダ主役かも、ていうくらい。て、そりゃ言い過ぎか(苦笑)。
 

ラデュ・ミヘイレアニュ Radu Mihaileanu
「オーケストラ!」Le Concert《2009/仏》(20100503)
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ 脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ/アラン=ミシェル・ブラン/マシュー・ロビンス
出演:アレクセイ・グシュコブ/メラニー・ロラン/フランソワ・ベルレアン/ミュウ=ミュウ

 かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)は、今はさえない劇場清掃員として働いていた。ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、コンサートに出場するというものだった。(シネマトゥデイより)
 内容的にはすごくベタな成功物語というか奇跡物語なんだと思うんだけど、それが却って清々しくてとてもよかった。結構ヘヴィな背景であるのに、コメディタッチで楽しく描かれていて。それは予想外ではあったのだけれど。特にこんなふうに、美しい音を聴いて、うはうはする映画を観た1日は、このくらい前向きなひたむきな楽しい映画を観るのに相応しい1日だったというか。最後のチャイコンで全てがオッケー!というか(笑)。いやあもう、よかったです。
 
クリストファー・ノーラン Christopher Nolan

「メメント」Memento《2000/米》(20011209)
監督/脚本:クリストファー・ノーラン 原案:ジョナサン・ノーラン
出演:ガイ・ピアース/キャリー・アン・モス/ジョー・パントリアーノ ほか

 妻を押し込み強盗に殺された男。彼は事件の後遺症で、事件以降、10分間しか記憶を保てなくなった。妻を殺した犯人を捜すため、記憶をポラロイドの写 真とメモと入れ墨に記録してゆく。記憶と記録の狭間で彼は何をしているのか。
 「立ち見あたりまえ」という前評判で半ば諦めて観に行ったんですが、初回のせいか運良く座って観ることができました(連れとはバラバラの席だったけど)。以下いつもよりネタバレ(苦笑)。
 なんだか観ている側の「記憶力」を試される映画だった。というのも。まず「そうきたかっ」と思ったのが、映画全体の構成。時系列に沿って、メインの流れをシーン毎に「A-1,2,3,…」、間に挿入される流れを「B-1,2,3,…」とするならば、Aは数字を逆に(つまり時系列を逆に)辿り、Bは数字順に辿り、それぞれのシーンが交互に流されるようになっている。最終的にBの最後のシーンとAの最初のシーンが被ることになるのだが、このつくりのせいで、ちゃんと情報を整理していないとデキゴトの順列や謎、注目すべき箇所がアタマの中でこんがらがってしまうのだ。
  始めBのシーンは「ああ、過去のことか」ぐらいにしか思わず、Aの流れでシーンが逆戻りする毎に「ああ、前のシーンの始めはそういうことだったのか」という「謎→解決」の流れを繰り返していて、このへんの集中させ具合がよくできている。そのまま素直に起点まで戻るのかと思っていると、途中で「あれ?」というデキゴトが起こり、最後には「え?え?え!?」という結末を迎え、この作品全体のカラクリというか謎が解明される(なんだそりゃ)。小説なら「叙述ミステリ」型に近く、こういう作品が好きな自分にはとても面 白かった。評判に違わない作品は久し振り。

「インソムニア」Insomnia《2002/米》(20020921)
監督:クリストファー・ノーラン 脚本:ヒラリー・セイツ 出演:アル・パチーノ/ロビン・ウィリアムズ ほか

 アラスカのナイトミュートで17歳の少女が殺された。その死体は全身を綺麗に洗われ、全裸のままゴミ袋に入れて捨てられていた。助っ人として呼ばれたロス警察のベテラン警部ウィルは、相棒ハップと共に事件の真相を探っていくが、犯人をおびきよせた霧深い小屋近くで、犯人を逃がした上に、ハップを誤射殺してしまう。ウィルは当時、政治的な理由から後ろめたさがあり、そのことを咄嗟に隠してしまうが、その現場を見ていた犯人から電話が…。白夜の町、アラスカで起こった、眠れない夜のサスペンス。
 「メメント」の監督の新作というので観に行ったのですが。「インソムニア」とは「不眠症」の意。しかーし。思ったより全然タイトル通りじゃなかったです(汗)。もっとずっとキてる、或いはイっちゃってるのかと思ったんですが、そんなこともなく。ストーリ全体的にも、なんだかなあ、と。それだけかい、ていう感じが強かったです。「メメント」のあの造りから、もっと心理的にクる作品を期待していたんですが。「メメント」を観ていなくても期待外れだったかもしれない。カメラワークとかはいいとこもあったんですが。んみゅう。消化不良な感じ。
 

ペンエーグ・ラッタナルアーン Pen-Ek Ratanaruang
「地球で最後のふたり」Ruang rak noi nid mahasan / Last Life in the Universe《2003/タイ=日》(20040905)
監督
ベンエーグ・ラッタナルアーン 脚本:ペンエーグ・ラッタナルアーン / プラープダー・ユン 撮影:クリストファー・ドイル
出演:浅野忠信 ほか
 一般的にはあまり評判はよくないかもしれない。ところどころに笑いをとるようなシーンがあったり、なんか嫌に「作られた」世界だったり、全体的に中途半端な感じがするし。でも、個人的には、なかなかよかった。クリストファー・ドイルらしい、ややクセのあるキレイな映像で。タイの風景と、人と、浅野君の空気が。なんとなく、今の気分に合ったのかもしれない。この作品の空気が。そんな気がする。観に行ってよかった。
 
ロバート・レッドフォード Robert Redford
「リバー・ランズ・スルー・イット A River Runs Through It」《1992/米》(20080320/DVD)
監督:ロバート・レッドフォード Robert Redford 脚本:リチャード・フリーデンバーグ
出演:ブラッド・ピット/クレイグ・シェイファー ほか
 
 
ダニエル・マイリック Daniel Myrick / エドゥアルド・サンチェス Eduardo Sánchez
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」The Blair Witch Project《1999/米》(20000108)
監督/脚本:ダニエル・マイリック/エドゥアルド・サンチェス
出演:ヘザー・ドナヒュー/マイケル・C・ウィリアムズ/ジョシュア・レナード ほか

 運が悪かった(苦笑)。幾つかの要素(体調が悪かった、とか、座った席が広めの劇場の前の方だった、とか、着なれないものを着ていた、とか、ちょっと脂っこいものを食べた後だった、とか)が重なって、観ているうちに酔って気分悪くなってしまったのだ。車とかで酔わない自信あるのになー(バスに乗って文庫本を読んでも酔わない体質だったりする)。すごいショック。折角観に行ったのに。全然映画に集中できなかった。全米で観客に嘔吐者続出、てのは、きっとこれだわ。そりゃー「怖い」という理由で吐く奴ぁいねーもんな。グロいシーンも一箇所だけだったし。
 ただ、その集中できないまま観て受けた印象としては。よくできていた。期待を裏切らず、という感じ。怖い怖い。うひー、て。ヤバいなあ。いや、ホラー映画の「うわ、来る来る来る来る…きたーっ、キャーッッ」というような、手に汗握る、緊張する怖さはあまりないのだけれど、失踪した青年達の次第に狂気に変わってゆく心理状況が浸透してきて怖い。最初から最後まで「発見されたテープを編集したもの」に終始していて謎がちっとも解明されないところも、また、たまらない。コンセプトというか企画がいいよね。映画だけでもいいとは思うけれど、プログラムや前述の調書なんかも合わせると倍楽しめる。ホームページもあるし。どんどん世界が広がっていく感じ。
 いいできだと思った分、悔しさも倍増。機会があったらもう一回観に行ってしまうかもしれない。ビデオでもいいけど。
 
ジュリアン・シュナーベル Julian Schnabel
「バスキア」Basquiat《1996/米》
監督/脚本:ジュリアン・シュナーベル 原案:レヒ・マジュースキー
出演:ジェフリー・ライト/デニス・ホッパー/デビッド・ボウイ
 
リドリー・スコット Ridley Scott

「ブレードランナー」Blade Runner《1982/米》(20001112/VIDEO)
監督:リドリー・スコット 脚本:
ハンプトン・ファンチャー/デビッド・ピープルズ 原作:フィリップ・K・ディック
出演:ハリソン・フォード/ショーン・ヤング/ルトガー・ハウアー ほか

  近未来(もう「現代」になっちゃってるあたりがSFらしいっていうかなんていうか…)の地球で、謀反を起こした「レプリカント」と呼ばれるアンドロイドの処理をする警察組織「ブレードランナー」。新型レプリカントの脱走事件のために現場復帰させられた元ブレードランナーのデッカードと新型レプリカント達の葛藤と愛(?)の物語。
 観よう観ようと思っていたのを遂に借りて観ました。なんとなーく内容は知ってたんですが、エンタテインメントでしたね。娯楽映画。はい。
 全編に渡ってアンティークな印象を与える未来都市や何故か多用される片寄った日本文花がちょっと面 白い。ストーリ的には陳腐とも言えるかも知れないけれど、その一方で根強く「名作」として残っているのがわかる気がする。

「ハンニバル」Hannibal《2001/米》(20010526)
監督:リドリー・スコット 脚本:デビッド・マメット/スティーブン・ザイリアン 原作:トーマス・ハリス
出演:アンソニー・ホプキンス/ジュリアン・ムーア ほか

  「羊達の沈黙」の続編。ハンニバル・レクター博士は、アメリカから遠くヴェネツィアに逃亡し、司書になりすましていた。かつての恨みから執拗にレクターを追う大富豪メイスン、レクターの正体に気付き賞金を狙う刑事、そして汚名を払うべくレクター追跡を任じられるクラリス・スターリング。それぞれの思惑は複雑に絡み合い、ついにレクターとクラリスの再会を実現させるが…。
 面白かった。なにしろ、145分もの長編をちっとも長いと感じなかった。わくわくしたし、ドキドキしたし、「来る来る来る来る…きたーッ」てなもんで(なんだそりゃ)。アンソニー・ホプキンスの名演(怪演?)は言わずもがな。クラリス役の女優(名前忘れた)も違和感なかった。
 ただ、後から振り返るに、なんだかストーリがちょっとなあ、と。ジョディ・フォスターがクラリス役を断ったというのは逸話だが、それもなんとなくわかる。だって、なんだか、今回のクラリス、イケてないんだ。義と現実の間で葛藤してる姿はクラリスそのものなのだけれど、ラスト、レクターと対面 するに至っては格好悪すぎる(対レクターだからそうなってしまう、という取り方はあるけれど)。しかも、レクター、やってることは格好いいのだけれど(?)、それって結局、私怨にしか過ぎなくて(突き詰めれば常にそういうことなんだけどさ)クラリスにとってみれば、更に自分を苦しめる厄災以外の何物でもないじゃん、て。つまり、スマートさに欠けるんだな。 しかもラストのアレ。アレだけはなあ。なんだかなあ。やりすぎたんじゃないかと思う。ウリとも言える。
 つまりは。深く考えずに観れば十分楽しめる作品、と。
 ところで、今回初めてワーナー・マイカル・シネマズを利用したのだけれど、噂に違わず素晴らしかった。土曜日だけれど初回を観たせいか(或いはローカルな場所だから、とか、封切りから3週間も経ってるから)ガラスキで、自分と連れを含めても10人程しかいず、大きい方のホール(因みに今回行ったのは板橋SATYの最上階にあって、ホールが全部で9だか10あり、その半分は単館上映の映画館ぐらいの小ホールのようだった)の後ろ目真ん真ん中というすげー良席で、ゆったりした座席は145分座っても疲れなかった。ブラヴォー。
 

ドミニク・セナ Dominic Sena
「ソードフィッシュ」Swordfish《2001/米》(20011111)
監督:ドミニク・セナ 脚本:スキップ・ウッズ 出演:ジョン・トラボルタ/ヒュー・ジャックマン ほか

 1980年代初め、麻薬取締局が実行した極秘の作戦"ソードフィッシュ"。麻薬資金の流れをつかむためにダミー会社を作って行なわれていたが、その会社は予想外の利益を上げてしまう。作戦終了後、最終的な利益4億ドルは利子とともに銀行で眠りつづけ、今では95億ドルもの巨額となっていた。ガブリエル・シアー。元スパイで天才的犯罪者。ソードフィッシュの隠れ資産に目をつけた彼は、かつて世界一のハッカーと呼ばれたスタンリーを強引に仲間に引き入れ、白昼堂々装甲車で銀行に突入し、人質をとって立てこもった!! (公式サイトより)。
 ただただ名前に惹かれて内容もよく知らずに観に行った私は単なるビバップファンだったり(笑)。
 まあ、まあ、でしたな。ストーリとしても大したことないし(「罠」ってうほどの罠じゃなかったし)、映像としては、そこそこスピード感はあるように思うけれど「最近のハヤリだなあ」ていう演出が多かったのでちょっと食傷気味だったり。ただ、改めて「私、トラボルタ好きかも!!」とか思いました(笑)。なんかやっぱり、不思議な存在感というか雰囲気を持った人であるなあ、と。カリスマって言えるのかわからないですけど。しかし、私、初めて「トラボルタいいなあ」て思ったの「パルプフィクション」なんだよなあ…。
 
ブライアン・シンガー Bryan Singer
「ユージュアル・サスペクツ」The Usual Suspects《1995/米》(VIDEO)
製作:
ブライアン・シンガー/マイケル・マクドネル 監督:ブライアン・シンガー 脚本:クリストファー・マックァリー
出演:ガブリエル・バーン/スティーブン・ボールドウィン/ベニチオ・デル・トロ/ケビン・スペイシー ほか
 
クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino

「フォールームス」Four Rooms《1995/米》(20020114/テレビ放映)
製作総指揮:クエンティン・タランティーノ/アレクサンドル・ロックウェル
監督/脚本:クエンティン・タランティーノ/アレクサンドル・ロックウェル/アリソン・アンダース/ロバート・ロドリゲス
出演 ティム・ロス ほか

 199X年の大晦日、ロサンゼルスのホテル・モンシニョール。新米ベルボーイ、テッドにとって、それは悪夢の夜の始まりだった。一晩ひとりで勤務するはめになった彼を絶体絶命の大ピンチに陥る、4つの部屋のキレた宿泊客たち(関連サイトより)。
 「イマイチ」という前評判に影響されたか(苦笑)、やっぱり「イマイチ」だった(苦笑)。いや、まあ、結構面白かったけど。らしい、というか(なんだそりゃ)。各話毎に監督が違うワリにはトーンは統一されて滝がするし。「安心して楽しめる」作品ではあると思う。思いっきり楽しむにはちょっと消化不良気味としても。もうちょっとテンポがよかったらいいのかなあ、と、ふと思ったり。

「レザボア・ドッグス Reservoir Dogs」《1992/米》(20070401/DVD)
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/クリス・ペン/スティーヴ・ブシェミ/ローレンス・ティアニー/カーク・バルツ/エディ・バンカー/クエンティン・タランティーノ/スティーブン・ライト
 

ルキノ・ビスコンティ Luchino Visconti

「地獄に堕ちた勇者ども」La Caduta degli dei / The Damned 《1969/スイス=伊》(VIDEO)
監督:ルキノ・ビスコンティ
脚本:ルキノ・ビスコンティ/ニコラ・バダルッコ/エンリコ・メディオーリ
出演:ダーク・ボガード/イングリッド・チューリン/ヘルムート・バーガー ほか

「ヴェニスに死す」《1971/伊》Morte a Venezia (VIDEO)
製作/監督:ルキノ・ビスコンティ 脚本:ルキノ・ビスコンティ/ニコラ・バダルッコ 原作:トーマス・マン
出演:ダーク・ボガード/ビョルン・アンドレセン/シルバーナ・マンガーノ ほか

 

アンディ・ウォシャウスキー Andy Wachowski / ラリー・ウォシャウスキー Larry Wachowski
「マトリックス」The Matrix《1999/米》(19990902)
監督/脚本:アンディ・ウォシャウスキー / ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス/ローレンス・フィッシュバーン/キャリー・アン・モス ほか

 随分前に何かの雑誌で紹介されてたのを読んで、ちょっと気になってた作品。自分のコトだから進んで観には行かないだろう、と思って試写 会に応募したら、これがあたってくれたので行ってきました。 内容を簡単に説明すると。人類が今、暮らしている世界は現実世界で人類との戦いに勝ったコンピュータ(というかAIなのか?)が創り出した「仮想現実」世界で、そのことに気づいた一部の人間達が人類を再び目覚めさせようと立ち上がり…。てな感じなんですが。それでキアヌ・リーヴスが「救世主」なんですなあ。
 まあ、まあ、面白かったっす。内容的には特に終盤とかもうちょっと、というか、結構陳腐で、なんだかなー、だったけれど、キアヌ・リーヴスは実は私好みのいい男だったということが判明したのでよしとしましょう(爆)。考えてみたら私、キアヌ・リーヴスがどんな顔してるのか知らなかったんですよねー(爆2)。
 「観てもいいんじゃない?」的な映画でした。
 
サイモン・ウェルズ Simon Wells

「タイム・マシン」The Time Machine《2002/米》(20030301/DVD)
監督:サイモン・ウェルズ 原作:H.G.ウェルズ
出演:ガイ・ピアース/サマンサ・ムンバ/ ジェレミー・アイアンズ ほか
 「運命を変えるヒントが未来にはあるはず」。恋人を失い、そう考えた若き科学者アレクサンダーは、自ら設計した<タイムマシン>に乗り、未来へと旅立つ。だが、予想外の事故に遭遇し、マシン上で気を失った彼が混乱の中で辿り着いた先は、なんと80万年後の世界だった。(DVDジャケットより)
 H.G.ウェルズの同タイトル原作をその子孫がリメイク映画化、ということで。つまりこれ以前に一回映画化されているらしいんですが。よく知らず(苦笑)。
 なかなか面白かったです。ツッコミどころは、まあ、それなりにあるけれども、割とよくできた作品なのではないかと。特に何も考えずに先輩に借りて観たので、特に何も考えずに楽しめた、ていう。美術とか結構よく造られているし。ストーリとして「始めの目的はどうしたんだ!?」というのが大きなツッコミどころかとも思うけれども、それがキッカケにすぎないと捉えれば別に拘るほどのことでもなく。とりあえず原作を読んでみたいです。既に借りてはありますが。
 ところで、これ、DVDを借りたのだけれど、例によって(?)メイキングとかのボーナストラックが入っていて、なにげなーく監督達の「解説付き」というやつを見てみたら、これがなかなか面白い。面白いんだが、どうやら全編を通して解説を入れているような雰囲気で、「もう一回みることになるのかヨ!」と慌てて止めました(苦笑)。でもさわりだけでも面白かったので、そのうち全部見るつもり(いつ返すんだ!)。
 

エドワード・ズウィック Edward Zwick
「ラスト・サムライ」The Last Samurai《2003/米=ニュージーランド=日》(20040211)
監督:エドワード・ズウィック 脚本:ジョン・ローガン / エドワード・ズウィック / マーシャル・ハースコビッツ
出演:トム・クルーズ / 渡辺謙 ほか

 「結構面白いよ」という前評判通りな感じでした(なんだそりゃ)。アメリカテイストの日本映画とでも言えようか。戦闘シーンで寝ちまいましたが(爆)。1,000円で観るには、まあいいか、という感じの。少なくとも予告編観たときに感じたよりはずっと「苦笑」度合い低かったし(笑)。