住居・低層階建物等リフトアップ工事

1.液状化沈下

地盤下では土の粒子は重なり合い、かみ合った状態になっています。
地下水位以下の地盤ではその隙間の中に地下水が有る状態となっていますが、地震によって左右に揺すられると、土の粒子のかみ合わせが徐々にはずれ、比較的大きな砂の粒子が沈下し小さい砂の粒子が地下水の中に浮いた状態になります。
地盤の支持力は低下し、建物等に沈下や傾斜となって現れます。

2.グラウト圧入

リフトアップに使用するグラウトは、主に瞬結タイプのセメント系注入材です。
瞬結タイプの為に注入時は周囲への逸散が少なく、周辺環境への負荷が抑えられ、また科学的に極めて安定した物質ですので、地盤の支持強度を長期にわたり保つことが出来ます。

3.改良地盤

グラウト圧入は、中間支持層より建物基礎下部まで、順次圧入管を挿入し進めていきます。
隣家、廻りの地盤レベルに注意をはらい建物基礎外周または、基礎下部全てに圧入し、改良地盤を形成します。

4.中間支持層・支持層

建物の荷重を支える地耐力が得られない地盤については、杭等により支持層から支える方法と、中間層より摩擦杭及び地盤改良等にて支持する方法が一般的に施工されています。
これらは建物全体の荷重を考慮し検討されますが、コストについてはそれぞれに大きな差がある為に、施工方法を決定する上で、重要な要因のひとつとされています。

実績

千葉県浦安市 A邸・Y邸リフトアップ工事　※撮影日 平成23年4月5日


協力業者 株式会社グラウト工業