父の趣味

 

母の話をしたので今度は父の話を少し、、、

父は、私が高校のころから、「手品」に興じていました。

実家の玄関には大きな鏡があるのですが、夜はだいたいそこで手品の練習していたのでした。

お客さんが来ても、パッと部屋へ引っ込むような父ではなかったので、

夜、友達が尋ねてくるのは恐怖に近いものがありました。。。

ステテコ姿でステッキをあやつる練習をする父、、、、

ほっ!ほっ!

や、、、やめてくれ。。。。

弟のよく来る友達なんかは、すっかりわかっていて驚きもせず

「どうも。。。」と、あがって行くのでした。

影では「マギー新二郎」と彼らは呼んでいたのを私は知っている。。。

 

そんなこんなで時は過ぎ、、、、

10年もひたすら練習すると、保育園とか幼稚園とか老人ホームとかで

披露できるレベルにはなり、

今では公民館なんかで「先生」と呼ばれているのを見ると

何事も「続けること」の意義を深く感じるのでした。。。。

 

最近、我が家の長男が手品に興味を持ち、

私の父に自分でお願いし、一週間に一回、手品を教えてもらいにくことになりました。

さながら、「個人手品教室」です。

「月謝でも払おうか??」言うと「そんなもんはいらん。。。」とのこと。

毎回、毎回、手品につかう品々を父は用意し、

せっせと孫に伝授しているようです。

今までハッキリ言って私たち子供(父のと言う意味です。)たちは

ぜ〜んぜん父の手品を相手にしなかったので、

父も父で大喜び。。。

60代、70代の手品仲間に囲まれて

私の子供たち(小学校4年と1年)は、

みんなの「後継ぎ」と呼ばれています。。。

めでたし、めでたし。