脾臓に腫瘍が!

ある入院中。

エコーの検査がありました。

おなかにゼリーを塗って、ににょににょとモニターに写して

肝臓やらなにやらを見るわけですね(^^)

私の入院している病院では、大抵朝食の時間のころ、

医局のわきの小さなお部屋でやります。

 そのときは、病棟の主治医のグループが大当たりの入院で

とっても仲良しになった先生二人が検査してくれました。

あーでもないこーでもないと言いながらのエコー検査。

と、ある瞬間、

ふと、先生の表情が変わりました。

何度も何度も左のわき腹のあたりを検査し、モニターを凝視していました。

「ほんとんど問題はないんですけど。。。。

ちょっと待っててくださいね。」

と、明らかにコントのように動揺し医局へ行きました。

で、医局にいた先生たちを連れたって来たのです。

「なんだこれ??」

「あぁ。。。でっかいなぁ。。」

「こんなの見たことないな。」

な?なんだ???いったいなんだ???

私は腹を出しっぱなし(^^;;

部屋の扉は空きっぱなし。

廊下をはさんだ医局の扉も開きっぱなし。。。

先生は、、、10人はいたな。うん。

結局、一通りモニターを見ると先生たちは医局にもどり、

私の主治医の先生二人が残りました。

なんだか、、、、

まるでお通やのような表情です。

チーン!

「脾臓に腫瘍があるみたいで。今はきちんとしたこと言えないのですが

CTとかMRIとかしてきちんと調べましょう・・・・・。」

「あ。はい。。」と、私。

・・・・・・・

ちんもく、、、、

ちょっとちょっと先生!もう!やーね(^^)

そんな不安な顔したら、患者さんがびっくりするじゃないの!

元気出して!!

とか言いたくなってしまうような対応でした。

気まずい雰囲気の中、

「じゃあお部屋帰りますね。」

とか私が言って、お部屋に帰ったのでした。

 

そこから一週間。

脾臓に大きな腫瘍って、、、ガンかな?

 あぁ。。もうすぐ退院だと思ってたら、外科だったら、また

長引くなぁ。。。。

と、もうすっかり病気ボケ状態の私はガンだろうが風邪だろうが

切羽詰らないと同じレベルで考えてしまっていたのでした。

 

で、一週間後。MRIの検査の結果。。。

明るい顔で病室に飛んできた先生は、

「佐久間さん!膵臓の尻尾だった!(^^)」

はぁ?しっぽ???

なんでも膵臓の形がちょっと変わってて、

それが尻尾のように伸びていて、脾臓に大きな腫瘍があるように

見えたんだとさ。

チャンチャン。。。