胃カメラのこと。

 

 長いことおなかの病気をやっていると、胃カメラと縁は切れません。

入院すると必ず退院前に

「プレドニンを沢山飲んでいるから胃潰瘍とかになっているといけないので。」

と言うことで胃カメラをします。

初めて胃カメラをしたときは、

それほどの恐怖もなく、

おえっ!っとなった記憶もないのです。

 

胃カメラの前に、甘いんだか苦いんだか訳のわかんないどろーーんとした

麻酔のお薬を10分くらい喉の奥に溜めておいてしっかり麻酔をし、

シュッシュ麻酔もし、

先生の言うとおりにベッドに寝て、口からカメラを入れながら

よだれたらぁ〜〜〜って感じで

ぜんぜん苦痛じゃなかったのです。

そのときは、今の病院とは違う病院だったので、

麻酔を沢山使ってくれたような気もしますが、

私の後の順番の方は嗚咽もすごくてとても苦しそうだったし、

そのときの先生は、私のことを

とっても上手でしたよ(^^)」

と誉めたので、

そのときは私も胃カメラをうけるのは上手だったのだと思います。

 

次に胃カメラをしたのは、

別な病院で女の先生でした。

看護婦さんは

「あの先生はとっても上手だよぉ。早いし、患者さんが苦しくても

さっと見るところは見ちゃうから(^^)」

と絶賛しておりました。

ってことで、さほど恐怖もなく、安心して胃カメラをしに行ったのですが

はっきり言って

それはそれは恐怖の体験でした。。。。

早いっつーか、、、

荒いから早いっつーか。。。。

荒くても早いから看護婦さんから見れば上手ってことなんだろうな、、、

とか思っちゃいました。

「看護婦さん、、、、、このお医者さんの胃カメラ受けたことあります???か??」

って気分でした。

 

そんな恐怖体験から、私はその後完全に

胃カメラ恐怖症になってしまったんですねぇ。。。。

 

胃カメラ、、、、って聞くだけで怖いと思ったし、

胃カメラやるくらいなら、おなかを切って開いて見てもらった方がマシ、、、とか

思ってました。。。。マジで(^^;;

 

あるお医者さんが、

「私は、胃も腸もカメラのときはきちんと麻酔を使います。

カメラが酷くて辛くて、そのことが原因で

患者さんが二度とカメラを受けたくないって言う気持ちになったとして、

そして、とんでもない病気の発見が遅れたとしたら

私たち医療の側の責任ですから。」

とおっしゃっていました。

でもまぁ、基本的にカメラの時に、きちんとした麻酔は

保険適用外のはずなんだけど。。。でも、そのお医者さんの気持ちの部分は

とっても感動しました。

 

で、話はもとにもどって、

とにかくとにかく胃カメラが怖くなってしまったわたし、、、

年甲斐もなく、入院中に「胃カメラ」の宣告を受けるときには

大騒ぎをします。

もちろん、大腸カメラも嫌いですが、

大腸カメラのときには、いつも同じ外来の主治医なので、

無理なことはしないし、苦しくないので、まだ怖くなかった、、、、のです。

 

胃カメラは、誰がやってくれるかわからないし、、、、

まぁ、とにかくキライ。。。。

で、一度、見かねて病棟の先生が、

大学で一番胃カメラの上手な先生にやってもらえるように頼んでくれたのですが

その上手な先生、

私でもわかるように、見事に上手で

す、、、すごい、、、、、

とは思ったのですが、

思ったのですが、

結局、大騒ぎの終わって大泣き、、、、っつーパターンで

上手な先生には、とっても申し訳なく、、、

自分でも

「これは完全に私のキモチの問題だな。。。」

ってことがわかったのでした。。。

 

で、その後の入院でも

結局「胃カメラ嫌だ!!!」と騒いだら、

信頼厚い内科の外来の主治医が胃カメラをやってくれることになりました。

正直、

私は完全に緊張したのでした。。。。

これは、私の主治医に対する信頼度が試される問題だな。。。

と自分で勝手に思ったのです。(^^;;

主治医のことは大好きだし、とても信頼してたし

理想的な患者と主治医の関係なんじゃないかな、、、、と思っていたので、

そう言う信頼の部分が自分の中で試される出来事だ、、、と。。。

で、結果、、、、

やっぱり駄目でした、、、、

極度の気負いの部分もあるのかなぁ。。。

 

 

そんなこんなの先日。

一期手術も終わって、二期手術待ちの私に

外科の先生は、「内科へ行って胃カメラ!」の宣告をしたのでした(^^;;

 

はい。胃カメラです。。。

ってことで、胃カメラ。

 

終わってみたら

「あれ????」

です。

今までよりも断然キモチの部分が楽チンでした。

 

付き合いの長い内科の外来の主治医がやってくれて、

前回もその主治医だったのですが、

「あれあれ???」

です。

胃カメラ恐怖症、、、、

制覇!!!!

それとも、胃カメラ恐怖症より、内科の主治医への信頼度が勝ったってこと?

かな???

 

とにかく、、、、

なんか、大丈夫だった。

めでたし!(^^)

 

よーーーく、よーーーく考えてみると、

やっぱり胃カメラ自体は前回、と変わらなかったような気もするのだけれど、

キモチの部分が、ぜんぜん違っていて、

楽だったのです。

 

これって、なんだ???

慣れるほど胃カメラした、、、、ってこと???

それとも、年齢が上がって、嚥下反応が弱くなったって言う間抜けな理由か???(^^;;

いえいえ、

きっと、やっぱり、内科の主治医への信頼度の勝利でしょう!!(^^)/

うん。

内科の主治医さんは

「色々な思いをしたから、胃カメラなんてたいしたことなくなっちゃったんじゃないの?」

なんて言いましたが。。。。

う〜ん、、、

確かに

「胃カメラやるくらいなら、胃を切って開いてみてみたほうがマシ!!」

なんてことは

手術を経験した今となっては、

口が裂けても言えなくなったです。。

だって、やっぱり

手術より、胃カメラの方がマシだもん。。。