耳に蛾が入った話。。。

私は蛾が嫌いです。

今でこそ、おばさん年齢になり、

母として肝も据わってきたので、

今は、まぁ、普通のレベルの「嫌い」の状態にまではなりましたが、

若いころは、ずっとずっと、ずううーーーっと、

大嫌い

でした。

って言うか、怖かったのです。

 

高校とか短大ののころあたりの「蛾嫌いぶり」が一番酷くて

蛾に出会うと、

ぎゃぁああああああ

と、ぶっ飛んで逃げるほどだったので、

一緒にいる友達からは顰蹙をかっていました。

 

ときに、一人で物思いにふけるとき、

「この世の中に、私と蛾、、、だけだったら。。。」

なんて思って涙することもあったのです。(^^;;

 

実は、それほどの異常な蛾嫌いには訳がある、、、んです。多分。

トラウマ、、、って言うんでしょうか???

 

3つか4つのころ。。。。

お家のトイレが昔々のトイレだったので、

うんちをするのが怖かったとかで、(このへんは良く覚えていないのですが。)

「朝、玄関の外に新聞紙をしいてうんちをする。。。」

と言うことをさせられていたのだそうです。

 

で、その日の朝もいつものようにうんちくんをしていたら、

突然、、、

蛾が、

耳に入ったのです。。!!!

 

私はまだ、幼かったので、

「蛾が耳に入った!!!」

って言って泣いても、親は半信半疑。。。。

 

「虫が耳に入ったときは、耳に懐中電灯を当てれば

光につられて虫は出てくる。。。」

とか、色んなものに良く書いてありますが、あれって

うそ!!!

時々耳の中で蛾が羽ばたき鼓膜にかすれる音が怖くて

幼い私は気が狂いそうに泣きわめいたのです。

あまり狂ったように泣き叫ぶものですから、

両親も「きっと、本当に蛾が耳に入ったんだろう。。。」

と思って病院に連れて行ってくれました。

その間にも、ときどき耳の中で羽ばたく蛾、、、、

 

近所の、廃れた壊れかけた医院に行きました。

小児科、内科、耳鼻科、、、、ETC

まぁ、あらゆる診療科目がかいてあるような小さいな医院。。。

 

診察でまずやったことは、

やっぱり懐中電灯を当てることでした。

やっぱり、蛾は出てこない。

「入ってないですね。」

と、先生。。。

おんどりゃーーー!!!

入ってるんじゃ!!!

耳の中で蛾が羽ばたいておるんじゃぁぁああ!!!

とまで、幼い私が思ったかは、定かではないのですが、

とにかく

「いるの!!!絶対いるの!!!!」

と、泣いて訴え続けたのでした。

で、結局、先生はしぶしぶ、、、って感じで大きな注射器に

水だか油だかを入れて、

耳にぶしゅーーーーーっとその液体を入れ、

耳を洗浄(??)したのかな????

でてきましたよぉ。

よく、春先にお花なんかにいる蛾。

「あ、結構大きいの入ってましたね。」

だと。

だから、入ってるって訴えてたじゃん、、、、

でも、

それでも、

蛾から救ってくれたその先生が

救いの神様のように見えたの、覚えいます。(^^)