医師の人間教育について思うこと

なんだか凄い題で書こうとしていますが。。。。

一患者の呟きです。

 たまたま医学生なんかに接する機会が多かったので。。。

 勉強ばかりしていた人が医師なると人間的な部分が欠落していて問題だ、、、、うんぬんかんぬん、、と言う話を良く聞きます。

 患者が患者として医師に思うこと、、、、って言う部分もよく聞きます。

 

 医師としての理想の部分っていうものは、沢山あると思います。

 私は、外科や脳外科の先生なんかだと、「人間的な部分」が少し欠落していたとしても、良いんじゃないかな?って思うのです。

 患者の命とお魚の命と同じくらいに思ってお料理のような手術をした方が、案外手術はうまく行くのではないかって。

 外科なんかの先生は、とにかく一にも二にも「手術の腕」だと思いますから。

 で、人間的な部分が問題になってくるのが、内科とかの先生。。。

 「人の心の痛みがわかる。」とか、「病気の人の気持ちがわかる。」って言う部分ってとても難しいと思います。

 これって、教育でできることなんでしょうか?

 やっぱり「そうなってみないとわからない部分」って言うのは常に存在するわけで、、、。

 自分自身のことを考えたって、「病気になる前」と「病気になった後」って言うのは「人間的な成長」の意味でぜんぜん違う。

 病気になる前の「悪気なく、人の気持ちの痛みがわからない自分」って言うのが存在したわけです。

 だから、私は、「医師が経験してない心の痛みの部分」において、「わからない」部分は仕方がないな、、、と思ってしまいます。 

 医者だからって若いうちからそう言う部分を求められても無理でしょう!って。

 教えられて得る部分と、自分自身で沢山傷ついて試行錯誤の体験から学ぶことと言うのは違うと思うのです。

 体験する前から、「すべてを知ったような人」って、体験から得てない分、知り方が浅い感じがとてもします。

 でも、だから、「医者が患者の気持ちをわからないのは仕方ないんだよ!」と言う結論ではないのです。

 とりあえず、医者って言うのは医者な訳で、「患者と医者は人間として対等な立場」なわけですけれども、治療の上ではやはり「対等ではない」のです。

 どうしても、患者を診る立場にある訳ですから上下関係のようなものがある訳です。

 で、思うのですが、若いうちは、医者は医者として、患者に対する「マニュアルとしての敬意」と、「患者の気持ちに対する想像力」があれば、とりあえず良いんじゃないかなと思うのです。

 それがあれば、医師自身も「人生という意味で」患者を通して学ぶことも沢山あるんじゃないかなって。

 そうすれば医師自身も少しずつ成長していくんじゃないのかなって。

 そう、、、思うのです。