医師のうそ

 

めずらしく私の実母が落ち込んでいます。

母は、あまり深く物事を考えない人なので(^^;;

落ち込むのはとってもめずらしいことなのです。

先月、母は肺炎のため一週間入院しました。

少し調子が悪くセキは酷かったようですが、熱もなく、元気に

飛び回っていたのに突然の入院でした。

病院へ行くと、点滴をしながらもベッドの上で

「レントゲンとったら急に先生が入院しろって。荷物取りに帰りますって

行っても駄目ですって言うんだよ。」

と、ピンピンしていました。

結局、ちょっとした肺炎だったので、2,3日で点滴も終わり、

一週間で退院だったのですが、後日談として先生に

「いやぁ。。。実は肺に影があって、ガンだと思ったんですよ。

びっくりしましたよ。でも、点滴して肺炎も治ったらその影も薄くなって、

なくなっちゃいました。良かった良かった。」

と、言うことを言われたそうなのです。

肺炎とガンの区別がレントゲンで付かないの?と言う疑問は

このさい考えないで、、(^^;;

そのあまりに屈託なく言われた「ガンかもしれないと思ったんだよねぇ話」

に、母は気持ちががーーーーーーーーーん、、、、、

になってしまったようでした。

「死ぬのが怖くなっちゃってご飯が食べられない。」んだそうです。

その、「ガンかもしれないと思ったんだけど違ったんだ。」と言う話を母にした

お医者さんは、母とは長い付き合いの方で、

全くの悪気ない普通の会話ですよね。

こういうのってよくある話だと思います。

 

私自身も子供が入院したとき、同じような経験をしました。

 

確かに、「大丈夫だった。」のですから、

「いやぁ。。。実はあのときね。。」って言うのは普通に考えて、アリだと思います。

だけど、入院中「もしかすると大変な病気かもしれない。」なんてことを

カケラも思っていなかったのに

後日談でそんなことを言われると、

見事な騙しぶりにびっくりし、

自分自身の見事な騙されぶりにびっくりしました。

「あ、きっと風邪だね。少し入院すれば大丈夫だと思いますよ。」

とか優しく言ったじゃないのぉぉぉおおおおおお!!!!

小児科のお医者さんってうそつきなのね!

と、私の場合は医師不信になりました。

結局2年くらいは、

「どうせお医者さんはうそつき。」と思っていましたが。。。

そんな優しい顔で説明しても、実は違うんじゃないのぉ?とか。(^^;;

 

って言うかでも今では

「普通医者って結構嘘つくよね(^^)」

とか思っちゃっている部分もありますが(^^;;;;;;;

患者として色々と関わっていると、

「ごまかしたりする部分もアリかもしれない。」

とも思いますし。。。

 

でも、考えてみれば、

その、「見事な騙しぶりに対する医師への不信感」と言うのは

結果的に「大丈夫だった」から芽生えたので

実際それが、先生の疑い通り「大変な病気だった。」ら、

告知の仕方としては、それほど問題にはなってこない部分かもしれないですね。

 

なんだかほんとうに難しいですね。

私は

「ガンの疑い」のようなものが見つかれば、

もうその段階で知りたいです。

もちろんそれによって実際の結果が出るまで

悩んだり考えたりすると思いますが。。。。

それでなんでもなかったら「無駄な労力」ではあるんだけどね。確かに。。。。

私のように取り合えず真正面から受けることができる患者のほうが

少ないのでしょうか???

どうなんだろう。。。

わかんないけど。