丹沢の紅葉

10月31日(土)曇り。
今年の紅葉はどうだろう。
北アルプス鏡池では、あまりパッとしなかったので、だめなんだろう、と思っていた。
丹沢へは、あまり紅葉の時期には行ってない。
たまには、丹沢の紅葉でも見に行ってみるかな、何処へ行こうか。
堂平付近のブナの黄葉でも見に行って見るか。
滝のない行程ではつまらない、ワサビ沢から登ってみよう。
週末なので、駐車スペースを考え、早めに出た。
塩水橋に7時前に着いたが、やはり、すでに満杯で、びっしり車が止まっている。
少し札掛よりで道路が広い場所に駐車する。
支度中、すぐ後ろに、別の車が止まってきた。

天気予報は晴れと良かったが、晴れ間はなく、どん曇り状態。
まあ、雨さえ降らなければ、と思いながら林道を歩く。
紅葉は結構進んできていて、中腹から上部が見頃のような感じだ。
最近は雨が少ないので、川の水量は少し少な目、枝沢にはほとんど水流がない。
林道では、先行していた家族連れがいた、やはり土曜日だな。
丹沢の紅葉は、今まであまり綺麗と感じたことはないが、今年は以外といいようだ。
ワサビ沢は堰堤しか記憶がなく、目立った滝はないと思っているが、どうだろう。
出会いの水量は塩水川本流より多い。
堰堤はおもに右側から巻いて行く。
ワサビ沢は本流がわかりにくい、水量だけを追うと間違ってしまう。
最初の二俣、水量は1対1、左は枝沢ですぐに消えてしまう、右も左もまだ堰堤だらけ。

また、堰堤を越えながら登っていく。
やがて、また二俣状になる。
水量は右が多く、左は脆いゴルジュ状の狭い沢で、ほとんど水の流れはない。
どっちが本流か、よくわからない。
右の方が水流があり、幅広く上に続いているので、右俣へ入る。
水流は2段の小滝の下ですぐに消えてしまった。
堰堤はまだ続くが、水の流れがなくなった沢は面白くない。
上部には涸れた滝が見えている。
ここからは左の枝沢へ逃げる。
この沢にも石積み堰堤が二つ続く。
少し登った所で左の尾根に上がる。
やや緩い尾根には見頃の紅葉の木が多く、丁度盛りのようだ。

写真を撮りながら尾根を登って行く。
すると、左下に水音が聞こえ、顕著な谷が上部へ続いていた。
おそらく、あれが本流だろうか、滝はなさそうで、比較的歩きやすそうだ。
残念ながら、本流ははずしてしまったが、紅葉に染まった尾根歩きもいい。
さあー、どのへんに出るんだろうか、登山道まで登ろう。
這って登るようなきつい所もなく、たんたんと上を目指し登って行く。
沢登りに比べると、尾根の登りは好きではないが、紅葉した木々がそれを慰めてくれる。
尾根にテープが出てきた、それを辿りながら登って行くと、登山道に出た。
どの辺かよくわからないが、左、丹沢山方向へ登る。
少し登ると、円山木の頭に出た、ここでようやく位置を確認。
やはり、本流をはずして登ったようだ。

まだ丹沢山まで2.5km、もあり、疲れるなあ。
休憩後、ゆっくり登るが足のダメージは大きい。
下から来た2グループに抜かれ、なかなか足が動かない。
おまけに霧が出て、ほとんど景色は見えなくなった。
風はないが、50m先も見えない霧がずーと続く。
山頂まで0.2kmの分岐に着いた。
霧の山頂に行ってもしょうがないし、疲れていることもあり、少しでも時間を稼ぐため、
ここから堂平へ向け下山する。
下る途中、いつものように太ももに痙攣がきた。
痛い、しばらく立ち止まり、足をもむ。
5分ほどして、ようやく痛みが治まり、ゆっくり降りる。
あまり足をかばうと、反対の足にもくるので、慎重に下っていく。幸い、左足だけですんだ。
もう12時を過ぎている時間だが、まだまだ、結構登ってくる人が多い。

今の時期は日の入りが早くなってきた、自分自身16時を目途に降りているんだが、週末で山小屋泊まりも多いのかな。
下山はほとんど霧の中だったため、あまり写真は撮れなかった。
残念ながら、ワサビ沢では顕著な滝に出会わなかったが、林道から見える、塩水川の滝下に寄る。
この滝は綺麗な直瀑で、上部の紅葉も丁度見頃。
しばし写真を撮り、林道を下る。
今日は終始曇りで上部は霧、3時を過ぎると、もう夕方の様相。
予定時間ぎりぎりの16時、車に到着。
下りは二組のパーテーに抜かれてしまった。
16時を過ぎると山は薄暗くなってくる、県道はライトを点灯し、帰路に着いた。
今年は紅葉が1週間程度早い気がする、来週は沢の周辺も紅葉に染まるだろう。
車――尾根登山道――堂平分岐――車
6:55 11:00 12:30 16:00
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