丹沢、塔ノ岳・シロヤシオ


6月3日(金)くもり時々晴。

今年のシロヤシオの時期は梅雨入りが早く、なかなか天気の良い日にめぐまれない。
花付きは良いと聞いていたので、何時登れるか、チャンスをうかがっていた。
6月3日(金)から週末にかけてが、天気と花の咲き具合で最後の機会。
週末は込むだろうと思い、金曜日に休みをとり、出かけてみた。
いつものように、込む場所は避け、三角の頭から塔ノ岳周回コースを歩く。
予報は晴れ、気温も上がるようだ。塩水橋近くに車を止め歩き出す。
今日で5,6台止まっているが、明日はもっと早くこないと止められないだろう。
林道を歩き、途中の滝とヒメレンゲの花を撮影する。

1時間ほどで、キューハ沢出会いに到着、登山道に入る。
これからは、眺めのない植林帯のきつい登りが続き、疲れる道だ。
ジグザグに1時間半ほど登るとようやく最初のシロヤシオがお目見えする。
さすがに、この辺の花はほとんど散っていて、白のジュータンのようだ。
周辺には花びらが沢山落ちていて、今年の花付きの良さがわかる。
花を追いながら、三角の頭(寿岳)山頂まで登った。
山頂付近も沢山の白や赤につつまれ、三年前につぐ花付きのよさで、すばらしい。
山頂付近のシロは、散り気味で赤は満開だ。
この分だと縦走路にある白や赤は丁度いい感じだろう、期待はいやがうえにも高まる。
花のトンネルをくぐりながら、尾根の縦走路に飛び出た。
さすがに平日の金曜日、周囲に人の気配はなし。
富士山はと眺めてみたが、雲につつまれ姿は見えない。
一休みしてから、塔ノ岳目指し、尾根の散歩を楽しむ。

平日でも、登山道を歩くと、それなりに人とすれ違う。
三角の頭から、縦走路までは、誰にも会わなかったが、さすがに花の時期とメインの尾根道だ。
塔ノ岳直下にある白赤の名所に着いた。
丁度、シロもアカも満開になり、ピッタシカンカンである。富士山の頭が見え出した。
やっと念願である、満開の時期のツツジと富士山の絵を切り取ることが出来た。
三年前もそうであるが、通る人、通る人、感嘆の声、ゆっくり観賞しながら歩いた。
今年の花付きは、三年前の9割くらいのイメージでした。
塔ノ岳山頂で、ゆっくり昼食タイム、頭だけ見える富士山を眺めながら、おにぎりをほうばる。
ビールをグァーと飲みたいところだが、車なので、ガマンガマン。
帰路は新大日経由、長尾尾根。長尾尾根に入ると、すれ違う人もなし。
途中、林業用のモノレールが2箇所、尾根上まできている。

この尾根にもシロヤシオはあるが、ほとんど散っていた。
さて下りだが、五町歩の滝から、右岸尾根に乗れればいいかなあ、と思いながら、下れそうな所を探す。
はっきり尾根というような形が見えない。。
適当なところから降り出した。何となくガレ沢になり、何処の沢かは、わからないけれど、そのまま降りる。
下から水音が聞こえだした。五町歩の滝だといいのだが?。
水が湧き出し、すぐに滝の落ち口になる。
どうも五町歩の滝の落ち口のイメージとは感じが違う。滝を巻いて降りてみた。
なんとなく、大棚沢の大棚に似ている。しかし、落差は20Mくらいだ。
大棚は公称33Mだったので、なんとなく、ひっかかる。
少し下ると、枝沢があり、下に滝が続く。
どうも、間違いない、大棚沢だ。やばい、またやってしまった。
大棚沢は滝が続くので、沢沿いには簡単に降りられない。
ロープを出し、巻きながら降りていくと、やっと最初の堰堤上に出た。
堰堤下の最後のF1の巻きも、これまた苦しい。
ようやく、本流に降り立つことができた。
思った以上に時間がかかり、林道に出たときは、5時半になっていた。
あとは林道を1時間下るだけだ。
時間はかかったが、バッチシ満開のシロとアカ、富士山も見えて、充実した一日でした。

車――三角の頭――――塔ノ岳――――車

7:10  9:50   13:10(13:40)  18:30

 

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