青春18キップその2、阿寺の七滝

9月3日(土)晴れ。
先週に引き続き、青春18キップの旅、愛知県蓬莱町にある、阿寺の七滝を見に行く。
今日は早朝出発し、豊橋から飯田線に乗り換え、三河大野駅で下車、バスで七滝口へ行き、阿寺の七滝を見て、湯谷温泉駅に出る予定。
丁度いいバスの時間が、土曜日のみの運行のため、土曜日の日帰りとし、バスの時刻に合わせ、電車の時間を決めていく。
藤沢発6:07分の電車が、ベストマッチだ。
この電車は、ムーライトながらの回送電車で、快適だが、比較的込んでいて、平塚まで座れなかった。
静岡で乗り換え、浜松行に乗る。
浜松で大垣行に乗り、豊橋で降りる。
少し時間があったので、改札を出て、駅前を探索。
飯田線は、2両連結の電車のため、比較的込んでいて、発車間際だと座れない。

各駅停車ローカル線の旅を、ゆっくり1時間ほど堪能すると、目的の駅、三河大野に到着した。
駅前には何もない、バスの時間まで少しあるので、酒屋を探しながら、川向こうにある小さな商店街まで歩いた。
やっと酒の看板を見つけ、小さなスーパーでつまみを仕入れ、駅まで戻ってきた。
バスの時間を少し勘違いしていて、メモを見るともう来る時間だった。
あわてて、バス停はどこだと、駅前道路の方向を見ると、一人バス待ちのような人がいる。
すぐにそこまで歩いて行くと、遠くにバスの姿が見えてきた。
おおーミステイク、間に合って良かった。
町営の循環バスで、料金は一律210円と安い。
途中、お年よりを乗せ、ゆっくり、山間部に入る。
バス停の案内は一切なし、住民もかってしったるもの、近くになると、ピンポンと鳴らす。
地域の人が降りると、あとは滝を見に行く観光客らしいグループ三組のみだ。

駐車場がある七滝口で、全員が下車した。
ほとんどの観光客は、マイカーでくるらしい、10台ほど止まっている。
売店の横から入り、幅広の平らな遊歩道を歩いていく。
途中、河鹿の淵というのがあり、川に降り、小滝と澄んだ流れを見学していく。
川沿いの水平道を歩くこと10分、突然大きな阿寺の七滝が目に入ってくる。
滝の前は広場になっていて、観光客がパラパラいる。
丁度正面からが、全段望め、写真を撮る場所は限られている。
水は透明感があり、とてもきれいだ。
中段の滝壷が望めるところまで、道は整備されている。
ここで30分ほど過ごし、予定より15分遅れて、湯谷温泉目指し歩き始めた。
道は、滝から少し戻り、枝沢沿いの整備された東海自然歩道に入る。

ここの道に入ると、もう一般の観光客の姿はない、一人旅の世界だ。
小滝を下に見て、5分ほど歩くと猿滝の看板が出てくる。
滝まで70M、すぐそこだ。
落差12Mほど、黒い砂岩質の岩肌に、簾状の水を落としていた。
また、東海自然歩道に戻り、少し登ると、林道に出た。
これからは、林道と山道を交互に歩いて沢沿いを登り、今度は緩やかに下って行く。
風がないので、蒸し暑い、ベタベタの汗がまとわりついてくる。
反対側の沢沿いに下って行くと、杉林の奥に滝らしい姿が見えた。
2,3Mの小滝が三つほどあり、なかなかいい風情をかもしだしている。
ここを過ぎると、すぐに民家が出てくる。
あとは、舗装道路をテクテク下るとすぐに、幾つか民家がある睦平にでる。
東海自然歩道の案内を頼りに、川沿いの道を歩き、今度は、舗装された林道を山越えに湯谷温泉駅方面へ歩く。

峠を越え、たんたんと林道を下って行くと、下の国道に出た。
蓬莱寺山パークウェイ方向に曲がり、橋の上から、宇連川の流れを楽しむ。
天然記念物らしい、馬背岩が眺められ、早瀬になっている、カヌーやラフティングで下れば最高だろう。
時間も丁度良かった、湯谷温泉駅16時到着。
さあ、電車が来るまで、一汗流そう。
駅から700M先にある”蓬莱ゆーゆーありーな”に行き、40分ほど温泉に浸かった。
温泉から出ると、もう日もかげり、暑さも峠を越えた。
さっぱりした気分になったところで、ビールが飲みたくなった。
温泉街のはずれに小さなコンビニがあったので、ビールとつまみを仕入れ、駅に戻る。
駅でお土産を買い、涼んでいると電車がきた。

電車に揺られながら、美味しくビールを飲み干す、好きな時間に飲めるてぇーのは最高じゃいー。
居眠りしながら乗っていると、豊橋に到着。
乗り換え時間が4分しかないため、階段を急ぐ。
浜松行は、多少立っている人がいたが、そこは一人旅の気楽、少し探すと座れる座席がある。
浜松駅では、待ち時間を利用し、立ち食いうどんを食べる。
隣の人がチュー杯を注文した、よく見ると、酒や簡単なつまみがメニューにあった。
始発の三島行に乗り、三島で熱海行に乗り換える。
熱海で東京行に乗り、今回も予定通り、無事帰れる見込みになった。
小田原から、同世代の中年三人組が相席し、座り込むとすぐに三人で、青春18キップの話しをしだした。
じっと聞いていると、一人が明日、仙台まで行き、牛タン弁当を食べて帰るという。
下車するまで、ずーと青春18キップ使用方法やうんちくを話していた。
平塚で一人のみになったので、実は私も”青春中年キップグループ”なんですよねーと話しをし、辻堂で分かれた。
藤沢着23時02分、今回は遅れもなし、これで5回分を使いきり、青春18キップの旅は終わった。
今回の旅で、いろんな使いかたが出来ることがわかり、来年は、もう少し足を伸ばして、秘境の滝への旅行などを、考えていきたいなー。

9月4日(日)曇り時々晴れ。
いつもの仲間と打ち上げを含め、軽い沢に出かける。
遡行時間が短くて済む、西丹の押ン出シ沢に決めた。
中川川の水は、綺麗に澄んでいる。
川を渡渉し、2、3分で堰堤がある押ン出シ沢の出会いに着く。
左岸の杉林から堰堤を三つ巻いて沢に降りる。
水量は多少多いようだ。
シャワーを浴びながら滑滝を登り、F1の滝は巻き、堰堤前の滝は登れず右を大高巻き、崩れかけた仕事道にあがる。
二俣から左俣に入ると、すぐにF3の滝だ。
以前、単独の時は倒木があって簡単に登れたが、今日は何もない。
左にあやしいザイルが垂れてはいるが、ちょっと使うには勇気がいる。
何度かトライして見たが、この滝を登るのはあきらめ、右のガレルンゼから、ヒョングリ滝の上に出ることを試みる。
しかし、この道もかなり怪しい。
ひとり、上からヒョングリ滝を眺めるところまで来たが、すでに仲間は撤退ぎみ。
あと一つ10Mくらいのロープがあれば、降りられそうだったが、今日は安全をきして、撤退することにした。
ヒョングリ滝を前面にしたF4CSの滝が見られなかったのは残念だったが、沢気分は十分味わったので満足。
二股で、服を乾かしながら、昼食、今日はちょっとやばい沢のため、ビールは持ってこなかった。
そのかわり、帰着してから美味しい生ビール乾杯、最後の夏の打ち上げでした。
車――――二俣――――F3―――二俣――――車
9:30 10:40 11:00 12:20 13:30