丹沢・相ノ沢3段大滝


4月13日(土)快晴。
約20年ぶりくらいだろうか、新車を購入した。
新車といえば聞こえはいいが、ついにというか、とうとうというか、お初の軽である。
子供が小さい頃は、日産バネット、あたりまえのワンBOXカーで、あちこち旅をした。
それからは、だんだんダウンサイジング、1500、1300、そして660CCになった。
60を過ぎ、年金くらしが近づいてきた今日、軽にするしかないか、と方向は決まっていた。
乗っていたフィットも11万km近くになり、次の車検はやめようかな、と思っていた。
消費税もあがるしなあ、なんて考えていたら、ホンダが思惑通りの車を出してきた。
そんなわけで、2ヶ月待ったNBOX+、やっと、引渡しされ、我が家に到着した。
新車の試乗を兼ね、西丹沢まで走る。

昔、会社で乗った軽のイメージと違って、今時の軽は、結構快適で静かだ。
安い普通車より高い金額なので、それもあたりまえか。
ただ、660は660、排気量の小ささは、それなりで、しょうがないだろう。
普通に乗り回すには、特に問題はないようだ。
今日は快晴、富士山の頭がよく見えている。
先週行った相ノ沢で見残した滝があったので、まずは、湖畔の駐車場に車を止める。
滝壺沢近くの駐車場は、ミツマタ見物の登山者か、ほとんど一杯に、車は止まっていた。
今日はロープを用意した、結構急な斜面が多いからだ。
沢から少し離れた30M手前のコンクリート吹きつけ壁が切れたところから登り、相ノ沢に近づく。
急なグズグズ斜面を登り、滝がある方向へ向かっていく。
大きな滝が見えてきた。丁度滝の横に到着した。
しかし、よく見ると、先週登ったF3の滝の姿だった。
大きく巻きながら、かなり登ったつもりが、なんとF3まででした。この巻きが問題なのに・・・。
まあ、しょうがない、なんとかこの滝を巻いて上がる道を見つけなければ。

左岸はかなり厳しそう、右岸はなんとか巻けそうだが、これも急な斜面だ。
安全を考慮し、左岸の崖をさけ、大きく左岸尾根から巻いて登る方向にした。
ちょっと登ってみると、なんとなく、獣道程度で小さく滝横を巻いていけるようなルートが見え、そこに降りてみる。
斜面は急だが、なんとか歩いて行ける。うまくF3の上に降り立つことが出来た。
下から見えた小さな滝の姿からは想像出来ないすばらしい滝が前面に顔を出した。
綺麗な3段の滝、これがほんとの相ノ沢大滝でした。
下段が15Mの直瀑、上部は推定で10M、トータル25Mの大滝だ。
また、その環境がすばらしい。右は滝より高い、切り立った壁が続く、まるで井戸の底にいるようだ。
道路から近い、水量の無い小さな沢にこんなすばらしい滝があるとはね。
丁度、まだ沢の水量も豊富な時だから美しい、通常はちょっとさびしいかもしれない。
それにしても、丹沢には、まだまだ、未知の滝があるかもしれない。
下りは沢横の左岸を降り、ロープ使用で堰堤の上に出た。
道路から新緑の木々の間に源五郎沢大滝が眺められた。
次は小毛坊沢へ向かう。

玄倉にある休園中の森林館の横にある沢が小毛坊沢。
出会いに水の流れはない、左岸の空き地に車を止める。
沢沿いの植林地を歩いて行くと、すぐに二股、どっちが本流かよくわからない。
どちらにも水はない、とりあえず、中間尾根を登り、両サイドの様子を眺めながら登る。
丁度二つの沢がさらに離れる所で、左の沢に水音が聞こえ出した。
右はもうガレ沢へ向かっているような感じだ。左の沢の堰堤の上に降りる。
水の流れが出てきて、取水パイプの残骸が転がっている。
小滝と石積堰堤を2,3越えて行くと、右から落ちる簾のような滝の姿が見えてきた。
堰堤下には錆びたドラム缶が転がっている。ここも水量は少ない。
正面に廻ってみると、15Mはある滝でした。
沢の正面は壁、滝は右上から、簾状で落ち、落ち口は太陽の光を浴び、飛沫がキラキラ光っていた。
崩れた堰堤横の5MをF1とし、大滝は便宜上F2とする。
これらの滝はドブ鼠さんのHP情報を参考にしました。
時間は早いが、新車の慣らし運転を兼ねた滝見というつもりが、すばらしい滝ばかりで満足の1日でした。

車――相ノ沢大滝――小毛坊沢F2――車

8:50  10:30   12:00  12:30

 

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