黒部・赤木沢


”雨雨ふれふれもっとふれ”、もうやけのやんぱちだ。 車の中で高校野球を聞きながら、じっと駐車場で耐えていた。
今年の長期遠征計画は、究極の美渓といわれる黒部源流地域の赤木沢へ行くことに決めていた。 問題はいつ実行に移すかということだったが、天気予報、夏休み等を勘案し、お盆明けの翌週に出かけることにした。
予算の関係から、もう一人仲間がほしい。 千葉のKに計画を話すと、丁度休みが取れるので、ぜひ一緒に連れてってくれと、いい返事が返ってきた。
これで話しは決まった。 あとは出発をいつにしようということだけだった。
ところが、雨がいつになってもやまない。 関東地方は3日間雨が降り続き、300mmの大雨である。
週間天気予報では、前線が上がり、来週には夏空がやってくるといっている。 やっと雨の上がった日曜日、前線を追いかけるように出発した。

高尾の駅8時に待ち合わせ、Kを拾い、国道20号線を走る。 なるべく早く着きたいがため、普段あまり使わない高速道路に入る。 相模湖インターから中央高速道路に入る。
雨は上がり、明るかったが、山梨県に入ると、また雨が降ってくる。 ここのところ、しばらくおてんとう様を拝んでいない、天気はどうなるかいね?。 まあ、空を眺めていてもしょうがないので、ガンガン走る。
松本インターで高速を降り、国道158線を安房峠へ向かう。 平日で天気が悪いせいか、比較的上高地方面は車の流れがスムーズだ。
安房トンネルを越え、岐阜県平湯に入る。
有峰湖に行くには幾つかのルートがあるが、神岡町から行こうと決めていたので、国道471号線に入る。 雨はあいかわらず、降り続いている。
神岡町の道の駅で昼食をとったあと、 なるべく近いところで食料の調達とアルコールを仕入れるため、神岡町で店を探す。 大きなスーパーがすぐに見つかり、明日の昼までの食料と酒のつまみを仕入れた。

ただ、ここには酒が売ってなかったので店員に聞き、町の酒屋へ酒だけの買出しに行った。 これで、準備万端、有峰湖目指し走る。
国道41号線に入り、案内に注意しながら走るが、はっきりした案内看板がない。 そろそろ右折かなあ、と思っていたところ、山へ向かいそうな道があったのでそこに曲がる。
国道に案内はなかったが、右折して入ったところに、この先有峰有料林道と看板があり、間違いないことを確認する。 ただ、きになったのは”この先未舗装の悪路”という文字だった。
しばらくは狭いながら、舗装された道が山に向かって一本道で続く。 やがて舗装は切れ、ダートの道になる。
最初は走りやすいが、車高の低い私の車では、底をすりそうなので慎重に走る。 狭い道だが、他県ナンバーの車3台とすれ違った。 こんな道でも、降りてくるんだなあと感心する。
途中、かなりの段差があり、底をすりそうなので、重いKに車から降りてもらい、慎重に乗り越す。 多少、マフラーがすったが無事通過。
電線がかなり奥まで続いているので、まだ奥に民家があろうことが予測される。 やがて、廃屋が出てきて、まばらな民家が出てくる。

”ここは廃村だなあ”と言っていたら、民家に人の姿が見えた。 ”こんな山深いところにも人が住んでいるんだ、どういうくらしをしてるんかなあ”と話しながら通り過ぎた。
ダートの林道はまだまだ続く。 もういいだろう、と思うころ、大多和峠がでてきて、ゲートが見えてきた。
おっちゃんは居眠りしていて、気が付かないので、このままだまって通り過ぎることもできたが、やはり良心がゆるさない。 ちょっと止まっていたら、気が付き出てきた。
料金は1800円也(6時〜20時、夜間通行止)、案内の地図をもらい有峰有料道路に入る。 ここには駐車場があり、2,3台止まっていた、おそらく湖側からきたのであろう。
あとで聞いた話しだが、ここからは薬師岳の眺めがいいらしい。 ここからは快適なドライブウエー、 あの悪路のダートが嘘のようだ。
有峰湖を周遊し小口川線を分けると、縦長の面白い信号機があり、しばらく待つ。 横にカウントダウンのサインがあり、しばらく眺めていた。
車は1台も来なかったが信号が青になった。 ここは丁度ダムの両サイドで、ダムを渡るのに信号機があったのだ。
少し走ると、有峰口と折立方面への分岐になる。
登山口の折立に向かう。
途中、有峰記念館とビジターセンターがあったので、ビジターセンターを少し覗いてみる。 こんな天気だから、観光客もほとんどいないし、ビジターセンターの中にも一般の人はだれもいなかった。 少し見学していたら、案内ビデオがあるというので、見せてもらった。
ビデオを見ながら、係りの人に話しを聞くと、”昨日までは天気がよかったし、台風の時も風はなくほとんど雨も降らなかった”という。
我々は雨を追いかけてきたしなー、としみじみ感じる。 今朝はここに熊もでたらしい。 ”この付近はよくでるんですよ、残飯も多いし”と話してくれた。
折立の駐車場に3時半ころ到着。 ちょっと前までは込んでいたらしく、駐車場から遠い路上に何台かポツンと止まっていた。 駐車場に止まっている車は20台程度、かなり空いたようだ。
水洗のトイレ(紙アリ)、休憩所、無料のキャンプ場があり、泊まるには快適なところだ。 車を止めてから、少し周りを歩いて見る。
もう休憩所には鍵がかかり、中は覗けない。 トイレは3箇所にあり、清潔である。

キャンプしている人はだれもいない、車の中で何台かは様子見でいる人の気配がする。 ここの駐車場は100台近く止まれる、広いスペースがある。
雨も止まないので、車で泊まる準備をしてから、早速ビールを飲み始める。 飲みながら、観察をしていると、カッパを着た登山者が何人かパラパラ降りてきた。
みんなかなり疲れた表情している。 我々もああなるのかなあ、早く雨が上がってほしいなと願う。 やや強めの雨が降り続く。
天気予報を聞いていると、明日あたりから、前線が上がり、夏らしい天気になるらしいが、どうなることやら。 雨音は強いが、酒の力を借りて、早めの眠りについた。
早く寝たので夜半過ぎには目が覚めてしまい、それからはうとうとしていた。 雨は止まず、天気予報はつれない予想。 前線は真上に停滞して動かず、この先も悪いほうに予報も変わってきた。
今日は薬師沢小屋までなので、最悪10時までとし、雨と予報を確認しながら、ギリギリまで出発を見送る。 他の車の人もあまり動きがなく、しかたなく強引に出かける人、待機している人、あきらめて戻る人と千差万別だ。

結局、天気予報は変化なかったので、今日はあきらめ、もう一晩車の中で過ごすことに決めた。 そうなると、問題は明日の食糧だ。 買ってきた食料は今日の昼のぶんまでなので、足りない。
日持ちのしないおにぎり等は今日食べ、カップメン等は明日の朝に廻し、今日の夕食は記念館のレストランですますことにする。
こんなこともあろうと思い、一応レストランのオープン(8時)と最終オーダー時間(4時閉鎖、3時半ころまで)だけは聞いておいた。 今日は時間がたっぷりあるので、午前中記念館の中をゆっくり見物する。 すべてのビデオを見、展示物もじっくりみる。
4Fにある、木彫りのヌエとシシの像にはすっかり気に入ってしまった。 常時接続のパソコンがあり、インターネットで時間をつぶす。
携帯は使えず、公衆電話があるにはあるが、100番通話という。 時代の代物(一通話400円くらい)である。
レストランには簡単なみやげ物と酒類はあるが、食料となるようなものは置いてない。 一旦、駐車場に戻り、高校野球を聞きながら、時間をつぶす。
3時すぎ、またレストランへ出かけ、早めの夕食をし、夜の缶ビールを買う。 食べている時、やはり同様な人がおり、ビールを買いにきていた。



ここに食べられるレストランがあったのはラッキーだったが、なければ有料道路を一旦出て、数10km先の 町まで買いだしに行かなければならなかったところだ。 雨は上がり、太陽の方向は少し明るく、明日はよくなりそうだ。 昨日と同様、酒を飲んで早く寝る。
車で寝るのは、苦しいが、明日は何がなんでもいくぞーと話しながら、眠りにつく。 夜半すぎ、雨の音で目が覚める。
”ああ、今日も雨かぁ、早く上がってほしいな”と願いながら、うつらうつらして長い夜が明けた。 昨日同様の強い雨、今日はどんな天気でもでかけなければと話し、ゆっくりと重い足で準備をする。
沢が目的なので、雨はなおさら憂鬱、最悪小屋まで行って、また戻ってくるということにもなりかねない。 天気予報もいい感じはない。
”とりあえず山小屋までいくべ”と話しながら、あまり期待もなく、出かけた。
登山道は雨水が流れ、最初から沢登りの様相だ。 それでも登山者は多く、平日の雨の日でもこれだけの人が登るのだから、100名山はすごいね、と話しながら登る。 下山してくる登山者とも結構会う。
三角点まで1時間半ほどかかり、もう汗で下はびっしょりだ。 おまけに、これから石畳の登山道がえんえん続き、歩きにくいことおびただしい。

太郎平小屋まで3時間50分かかり、11時20分ころ到着。 昼飯は持ってないので、小屋にあるのを期待し中に入る。 聞くと、食べられるということなので、カッパを脱いで、食堂に入る。
まずはビールを買って、とりあえず、ここまできたということで乾杯、うまい。 カレーライスを注文し、腹の中に納める。
軽く休憩してから、また雨の中を薬師沢小屋目指し、登山道を歩く。 雨はますますひどくなり、ときおり強い雨つぶがカッパをたたく。 こんどは沢下りの様相だ。
小沢も大きな音を立てて水が流れ、薬師沢は濁流が轟音立てて流れくだっている。 木道も水につかり、靴もびしょびしょだ。
橋が流されるのを心配しながら2時間、やっと薬師沢小屋についた。 今日、ここまで来た人はあまりいなく、泊まり客も少ないらしい。
服は全部脱いで乾燥室に下げる、これでほっとした。 受けつけをし、明日の行き先はと聞かれ、”はっきりしないが、行けたら赤木沢に行く”と告げる。

荷物を整理し、一息ついたところでカメラを持って外に出てみた。 今日初めて、カメラを出した、途中ではとても撮影意欲はわかなかったものだ。
小屋の外に出てみると、ほとんど雨は上がっている。 しかし、黒部本流と薬師沢は濁流で恐ろしいくらいの水量だ。 はたして、水は引くのだろうか。
明日の天気はどうなのか気になる。 外で話しを聞いていると、明日、インストラクターが初心者を連れて赤木沢遡行を予定しているという。 初心者がいけるンだったら、我々だってと思う。
天気がよくて、それまでにかなり水がひくことが条件だが。 正面の小沢が立派な滝になった姿を眺めながら、ビールをのんだ。
大部屋に戻り、今後の予定をどうするか話し会う。 明日だめなら、「最悪はもう一泊して様子を見たい」と私がいうと、明日だめなら、「そのまま引き返し、タクシーでもなんでも帰る」とKは主張する。 互いに意見が会わない。
明日行けそうだったら問題ないのだが。 意見が会わないまま、5時の食事になった。
食事は肉のソテェで結構美味しい。 窓横の人がかなり水量が減ってきたという。 なるほど、薬師沢の流れが見た目でわかるほど減ってきたのがわかる。
こりゃ、ひょっとしたら、明日行けるぞ、と話す。
食事が終わって、外に出てみると、明らかに水量が減り、濁りが少しとれてきた。 たった3時間しかたっていない。
明日までまだ12時間もある、雨さえもうふらなければ、たぶん行けそうだ。 それにしても、増水も早ければ、減るのも早い。 さすが、黒部の源流域である。
空には、久しぶりの青空が見えだし、みるみる全天に広がってきた。 やった、ここまで来た甲斐があった。
これで明日の遡行が実行できることを確認、安心して床につけた。
いつものように12時ころ目が覚めると、「Kが星が見える」という。 静かに起きて、展望デッキに出てみると、雲は多いながらも星が見える。
カシオペア、夏の大三角と雲間に透明感溢れ光っている。 久しぶりにまともな星空を見た。
雲を通して月明かりが見える。
大接近を控えた火星が、巨大な赤い光を放ち見えてきた。 半袖で見ていても寒くない、とても清清しい気持ちだ。
そっと布団に戻ったが、興奮していて、もう朝まで眠れなかった。 朝起きて、デッキに出てみると全面のくもり。 まあ、雨さえ半日降らなければ良しだ。
朝食も美味しくいただく。 もう沢の先発隊は出発したらしい。 インストラクターグループも行くらしいので問題ないだろう。
隣りに寝ていた静岡からきたカメラ好きのおっちゃんが、赤木沢にぜひ一緒につれてってほしいという。 聞くと沢は始めてで、海用の靴くらいしかないらしい。
沢専門にやっているグループなら簡単に断るだろう。 我々はここは初めてで全然様子はわからないが、行けても出会いまでですよと話すとそれでも構わない、というので付いてきたければどうぞ、 ということになってしまった。
「勝手についてくること、行動は自己責任、我々は我々の早さで行きますよ」とねんをおす。
6時出発、水は澄んでいるが、さすが水量は多い。 小屋の人は「今日は赤木沢オンパレードだ」といって見送ってくれた。

苔のラインを見ると、通常より20cmくらい多いようだ。 空はまた青空が広がり、今日一日の遡行を祝っているようだ。
少し行ったところで、先行したインストラクターグループが巻き道に手間取っている。 我々は巻かないで、増水した沢をへつり気味に行く。
ここでインストラクターグループは追いぬき、左岸を歩いて行く。 おっちゃんの足さばきは、少しあぶなっかしいが、一応ついてくる。 はたして本流の渡渉場所はどうか。
先に見えるグループはいないので、大丈夫なんだろうか。 問題の渡渉個所にきた、ぎりぎり渡れそうだ。 割合簡単に渡れた。
おっちゃんにはスリングをだし渡りきる。 一人で渡るのはあぶなっかしい。
もう一度渡渉し、出会い近くの巻き道にあがる。
ここで少し高巻き過ぎて道を見失い、少し林の中を藪こぎしてしまった。 沢に近づけば道はあるだろうと話し、小沢を下る。
ほどなく巻き道に出会い、赤木沢出会い近くで本流に降りる。 浅瀬を対岸まで渡り、出会いを眺める。
丁度朝日を浴び、水面がきらきら光っている。 エメラルドグリーンの瀞場がとてもきれいだ。 今日は水量もあり、かなり流れもあるが、泳いでも行けそうなくらいだ。
後発のグループが追いついてきた。 ここはどうやって抜けて行くのか見ていると、簡単にへつって赤木沢へ抜けていった。

写真を撮ってから、対岸に戻り、同じように行くと、腰くらいの水で簡単に出会いに立つことができた。 おっちゃんには戻れといいたかったが、一人で戻るのは危ないということで、上までついてくることになった。
空は快晴となり、雲ひとつなく、絶好の沢日よりとなった。 口笛でも吹きながら登りたい気分だ。
ただ、心配なのはこのしろうとおっちゃん、これからどうするんだろう。 あまり付き合っていると、帰る時間が危ない。
美しい滝の連発だ。 おっちゃんには、もうこれ以上、同じスピードでくるのは無理、滝を登るので危険、できるだけ巻いて登り、無理ならあとからくるインストラクラー グループに拾ってもらってくれといい、ここで別れる。 心配だがしょうがない、ゆっくり登っていたら我々も折立まで行けない。
これからはマイペースでこれでもかという滝を直登していく。 先ほど抜かれた、関西弁のグループは割合ゆっくりしていたので、今度は追いぬく。 以後、あとにも先にも、遡行グループにはあわなかった。
似たような滑滝がどんどん出てくる、さすが赤木沢、人気がある所以だ。 水はあくまで、エメラルドグリーンで澄んでいる。
下弦の月が青空にポツンと残っている。 本当に来てよかった。 水量も多く、滝も立派になってすばらしい景色だ。
唯一登れない35M大滝が出てきた。 Kは滝の右横を登り、私は巻き道を登る。
上部からみる大滝の姿もいい、大滝の上にはもう一段滝がある。 ここまでくると、もう滝らしい滝はおしまいだ。
枝沢を一つ見送り、小滝のかかる右俣に入る。 水量はぐっと減り、幾つか滑滝を越えて行く。
振り返ると、鷲羽岳や黒岳が浮かびあがって見えてきた。
少し景色がいいところで、ティータイムとし、作ってもらった弁当を広げ優雅な時をすごす。 食後、少し登るとすぐに森林限界となり、視界が広がってきた。
水が最後に涌き出るところでのどを潤す。 本当にうまい水だ。
草原にあがり、靴を履き替える。 もう、どこを歩いて行っても、稜線上の登山道にでるだろう。
雄大な眺めと、広い草原のようなお花畑を堪能しながら稜線を目指す。 雪渓の横を目指して上がると登山道に飛び出した。
ここで、黒部五郎方面からきた登山者と出会う。 遠く、雄大な姿をした薬師岳がまたすばらしい。
稜線に出ると、だんだんガスが出てきて、周りの景色もだんだん見えなくなり、寒くなってきた。 山の天気はきまぐれだ、それにしても午前中はすばらしい天気に恵まれ、最高によかった。
ほぼ予定通りのタイム、今度は太郎平小屋を目指し、稜線上の登山道を歩く。 晴れていると、なんと歩くのが楽しいことか。
両サイドはお花畑に覆われている。 北ノ俣岳で携帯の実験をすると、時々圏外になるが、家へ電話が通じた。 簡単に明日帰ると連絡した。
太郎平小屋に2時間強で到着。
ここで少し休憩し、折立に向かって、ゆっくり降りだす。
石畳の道は相変わらず歩きにくい。 登ってくる人はもうわずか、1時間もすると会わなくなった。 後ろからも、もうこない。
石畳より、急な下りの方が降りるには楽、最後近くで薬師岳を登って来たという、平均70歳という元気なグループに追いついた。 中高年パワーはすばらしい。
5時40分、折立到着。 自販機でジュースを買い、乾杯した。
さあ、早く降りて、民宿に泊まり(予約はしていない)、風呂に入りたい。
飛越トンネルを抜け、神岡目指し、舗装された林道を下る。 途中、小熊が車の前を横切ったのには驚く。
さて、これからの道が長い、県道484号という看板を目安に暗い夜道を下っていく。 途中T字路でどちらに行っていいかわからなくなる。 右伊西、左山吹峠とある、神岡の名前がない。
ためしに携帯が使えるか確認すると、アンテナが立つ。 丁度いい、ホームページで調べておいた民宿(素泊まりか、1泊1食)に電話すると、今晩はあいていてOKだという。 ついでに道を聞くと、おばちゃんはよくわからないという。
とりあえず予約を入れ、近くに着いたらまた電話することにし、道は右伊西方面に行くことにした。 また484の看板が出てくるので間違いなかろうと走るのだが、ほとんど民家の明かりがない。
峠をみっつくらい越えたと思うが、やっと遠くに大きな町の明かりが見えてきた。 出た所はどうやら神岡の町らしい、いやあ、長いみちのりでした。
あとで地図をよく見たところ、山吹峠の方が正解だったらしい。 国道に出て、上宝村に向かう。
上宝村の道の駅で車を止め、民宿に電話を入れ、民宿までの道順を聞く。 割合わかりやすいところで助かる。
ついでに夕食が食べれるところがあるか聞くと、近くの食堂に予約を入れておいてくれるとのこと。 これで一安心、民宿まで10ほどで着いた。
簡単に風呂で汗を流し、食堂まで車で送ってもらった。
まずはビールで、予定通り遡行できたことを祝って乾杯。 美味しいつまみをいただきながら、ビールをがんがん飲む、 終わりよければ全てよし、ほぼ予定通り実行できて最高だ。 そばも美味しかった。
風呂は24時間入れる温泉(露天風呂付)なので、3回も入ってしまった。
朝食は定番の朴葉ミソで美味しくいただく、贅沢な山行でした。

 8月20日(水)

 薬師沢小屋――赤木沢出会――大滝――稜線登山道――太郎平小屋――折立

 6:00      7:30    10:15  12:35     14:45    17:40

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