丹沢・押出シ沢、悪沢


令和元年7月8日(月)晴れのちくもり。
今日は押出シ沢のヒョングリ滝と悪沢のF2、F4を見に行くつもりで出発。
西に向かって走るとだんだん青空も見え、陽光も出てくる。
善波トンネルを抜けると大きな富士山が出迎えてくれた。
いつものように富士山を撮影し、西丹沢へ向かう。
箒沢駐車場に車を止め、反対側の農道を歩く。
適当な降下場所を探すと、金網が破れているところがあり、簡単に中川川に降りられる。
ここのところ雨が多いので、中川川の水量は多い。幅広で浅い箇所を渡渉したが、ぎりぎりでした。。
押出シ沢の左岸沿いに登り、出会いから続く堰堤を巻く。
さてー、この沢はどうやって登ったか、あまり覚えがない。
沢沿いはそんなに難しくはなかった記憶があり水線近くを進む。
多段の滑滝が出てきた、今日は水量が多い、寒いし、水には浸かれない。
左から大きく巻いて見た、どんどん押し上げられる。
適当に進んだところでロープ下降、なんとか滑滝群の上に降りた。
この先F1の滝が出て来てとうせんぼ、どうやって進もうか?。
以前は、もっと楽に登れたはずだが。

しかたがない、また左側を大きく高巻く、なんとか越えた。
しかし、またまた障害、二段の堰堤、どうしようか。
これも、左側から巻き、あわよくば、ヒョングリの滝が見える対岸尾根まで行ければ、と思ったが、
深いルンゼに阻まれ、あえなく撤退、堰堤上に降りる。
しかし、疲れるなあ、こんなにきつかったけぇー、簡単に到達できると思ったのに、目の前にまた堰堤。
左右簡単に越えられない、右上を見上げると取水パイプ、なんだ、ここまで山道があったのだー。
取水枡まで登り、踏み跡を辿り、二俣に着いた。
疲れたなぁー、ここまで2時間半、無理は出来ないね。
なるべく楽に到達出来るルートを、と思っていたが、山道は思い浮かばなかった失敗。
ここまでで、かなりの体力を使いはたしてしまった。
左俣に見える二段・5Mの滝、左右濡れていて、ちょっと考える。
左側が少し階段状、一歩一歩ゆっくりと慎重に登り、なんとかクリア。
やっとヒョングリ滝が下から見える滝下に出た。
しかし、おかしい、過去は滝の上に跳ねる滝が見えていたのに、今日は見えない。
崩壊してしまっているんだろうか?。

正面に見える滝は2段・15Mくらいあり、初期は簡単に登ったが、降りるに降りられず、
右側の残置スリングへ強引に飛びつき、打ってあったクギを頼りに右側へ抜けた思い出がある。
今はとてもじゃない、危険で滝すら登れない。
どうしよう、ここまで来て目的の滝を見ずにはかえれない。
とりあえずF4の滝が見たいので対岸の尾根を登る、ここもきつい。
やっとヒョングリの滝とF4チョックストーンの滝が見える場所まで登った。
ヒョングリの滝が跳ねていない原因がわかりました。過去のヒョングリ滝
F4の滝壺からヒョングリ滝までの通路が倒木や落石、ドロで埋まっていた。
滝下まで降下できれば、掃除もできるんだが、下は垂直、なんとも歯がゆい。
詰まっている所から水が溢れ、2条の滝になっている。本来は、ヒョングリの滝にすべて行くのだが。
F4の落ち口も結構醜くなっている。
足元に注意しながら、なんとか撮影タイム。
今日の水量からして、2Mくらいは跳ねる滝が見たかったなぁ。
沢まではロープを出し下降、疲れたので息が整うまで充分休憩する。
あと問題は、二俣までの下降だ。
ロープを出す支点の木が近くにないので、慎重にバックで降りなければならない。
5M滝は一歩一歩足元を確認しながら、やっとの思いで降りた。
さー帰りはらくちんだ、取水パイプの巡視道を降りればいいのだから。
しかし、この道は、結構崩れている箇所がある、古いトラロープやパイプを補助的に利用し、
植林帯の中を出会いまで降りた、なんと二俣から30分、やっと疲れも和らいだ。
最初は疲れてしまって、もう次は無理、と思っていたが、時間もあるし、悪沢のF4までは、比較的楽だし、 と行くきになった。
悪沢出会いは工事のプレハブが立ち駐車不可能、箱根屋沢出会いに車を止める。
堰堤下のF1、10Mまではすぐ、この滝も上の堰堤が見えなければ、かっこいい。
左の整備された巻き道を登る、沢に降り、少し歩くとF2、20Mの滝。
この滝も左側の巻き道を登る、途中眼下にF3が見える。
また沢に降り、少し歩くとF4、20Mの滝がでてくる。
ここまでは、しっかりした道が続き、比較的簡単だ、この先からは、本格的な遡行になる。
F4の滝は水量もあり、今日一番の綺麗な滝でした。
今日は面倒くさくて、車に乗る前の最後に蛭チェック、不思議と蛭が一匹もくっついていなかった。
最近、衰えと怖さを感じる、楽な道を探しているのだが、単独であるがゆえ無理は出来ない。

車――押出シ二俣――悪沢出合――車

7:45  11:30   13:00  14:45

 

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