奥多摩・青岩谷他



5月17日(土)霧雨のち曇り。
もう少しで石楠花の花の咲く季節になってきた。 林道が込まないうちに、青岩谷に行って見ることにする。
1週間前の天気予報では、晴れのち曇り、昨日は曇り、今朝になったら、少し傘マークがはいっている。 おおむね曇りということで、大丈夫だろう。 天気が良すぎると車が一杯になっちゃうし・・・。
穴ぼこだらけの後山林道を終点近くまで入り、数台止まれる場所に車を駐車。 すでに4台止まっている。
歩いてすぐに、青岩谷を横切る橋に出る。 橋のたもとから青岩谷に降りていく。
水量は豊富だが、わりあいと緩やかな流れが続く。 最初は少し暗かったが、だんだんと明るい流れになってくる。
あまり滝らしい滝もなく、たんたんと新緑と流れを見ながら進んで行く。 あまり遡行のような感じがしない、どうみても釣り向きの谷だ。 たいした滝もないまま、やがて大滝を向かえる。
さすがに大滝は、威風堂々と水を落としていて、すばらしい。 雨もやみ、少し薄日も差してきたので、ほんのりやわらかく周りとマッチし、とてもいい雰囲気だ。
ここでしばらく、いろんな角度から写真をとりまくる。 上段は幅広、下段は直線状になっていて、一気に瀑水している。
ここの巻きは、右の急なザレを登り、大きく高巻く。 登る途中から見下ろす滝の姿もまたいい感じ。
大滝の上は苔むした滑になっている。 この辺もまた好ましい雰囲気だ。
しばらく苔と渓谷美を味わいながら辿っていくと、岩の上に伏せた看板があった。 看板をひっくり返して見てみると”左上に三条の湯までの登山道あり、この先は道なし”と書いてあった。 上を見てみると、人口の石積みがあり、そこに登山道があるのがわかる。
とりあえず、この先の魚止めの滝まで行って、そこから引き返すことにする。 魚止めの滝はすぐ上にあり、2段・5Mほどの滝である、あまり見栄えはしない。 戻りつつ、上の方を見てみると白い看板のようなもんが見える。
先ほどの青い看板のところからザレを登り、上の登山道を目指す。
途中、岩に小さな穴があったので、鍾乳洞かもしれないと思い覗いてみる。 人間一人がやっと入りこめる小さな穴だ。 懐中電灯を取り出して見てみると、2,3Mの小さな鍾乳洞だった。
人間くささを感じないで、小さいがきれいな鍾乳石が、先に水玉をふくんで、垂れている。 とても綺麗な、ミニ鍾乳洞だった。
これだけでも来たかいがあるもんだ。 しばらく、写真をとりまくる。


登山道へ上がり、さきほどの白い看板らしきものを見に行く。 登って看板につくと、青岩鍾乳洞の説明がかかれていた。
なるほど、ここが青岩鍾乳洞のあるところかぁと、感じながら説明文を読んだ。 今は入れないと聞くが、案内文を読んでみると、とてもすばらしい鍾乳洞のようだ。 洞内には大滝もあるとある。
入り口に行ってみる。 鉄の扉にしっかりと鍵がかかっていて、中には入れない。 少し懐中電灯で照らしてみたが、入り口付近にはなにもない。 かって、一般観光客がたくさん訪れたんだろうか。

道はここでおしまいになっており、下って登山道を歩いて行く。 途中、何箇所か崩れており、とても一般の人が歩けるような道ではない。 手入れがされてないと、どんどん道も歩きにくくなってきているんだろう。
少し登り、だんだん沢から離れ、水平の歩きになってくる。 やがて綺麗な、ぶな林に出会うと道も広く、安定した登山道になる。
しばらくすると、雲取への登山道とぶつかる。 ここはやはり、メイン登山道、こんな天気でも登山者がかなり登ってくる、 下っていくと、すぐに三条の湯。
ビールを飲むタイミングを失ったため、とりあえず、車までと沢沿いの登山道を下る。 途中、銚子の滝の案内があったが、見栄えでパスし、そのまま下る。
登山道終了近くに、綺麗な滝らしき姿が見えたので、降りてみると、どうも三条大滝のようだ。 落差はあまりないが、大きな滝壷と上方の新緑がマッチし、いい雰囲気をかもしだしている。 釣り人が一人、釣る準備をしていた。
静かに写真を撮り、すぐに登山道へ戻る。 車まではほんの少し、青岩谷の橋を渡り、すぐについた。
どこかでビールを飲みたいんだが、すぐに発車、林道を下る。 林道終了近く、林の奥に滝の流れが目に入ったので、車を止め覗いてみる。
細い流れだが、何段にも落ちているらしい、まあまあの滝があった。 橋の名前からすると杉奈久保沢らしい。


国道に出て、丹波山村方面に進み、ヨケイクボを目指す。 熊倉沢付近にある、きのこ販売店より少し手前の路肩に駐車する。
トチ沢横の”丹波山村水源公園”の案内看板から下り、橋横から丹波川に降りる。 ここから水量のある本流を数回ひざ上まで渡渉しながら、上流へ歩く。
5分ほどして右岸にちいさな滝が落ちているのが見える、 アシ沢出会いの滝だ、落差は8Mほどの滝だ。
次は左岸の熊倉沢にすぐに出会う。 ここでびっくりしたのは、なんと出会いに立派な大滝があったことだ。
国道の橋が見えるので、滝は道路のすぐ下らしい。 ここに滝があるっていう情報はなかったので、じつにもうけもん。
さらに丹波川を辿ると、右岸にヨケイクボのF1・4Mの細い流れが目に入る。 すぐ上に不動の滝らしい流れも見える。
この滝の上方より、取水してるのか、はるか上空には塩ビの黒いパイプが見える。 沢を少し登り、不動の滝の正面に出てみた。
反対側からの崖崩れが進んでいて、滝壷も少し埋まっているようだ。 頭ノ上の木の間には、大石が今にも落ちそうになり、ひっかかって止まっている。
すぐ横には大木があり、いい感じなので写真にいれ、そうそうと退却する。
途中、釣り人と会ったが、互いにけげんそうな感じで頭を下げる。
どこか簡単に国道へ上がれるところはないかと探しながら丹波川を下り、熊倉沢横に登れそうなザレがあったのでそこを登る。 出たところは茸屋さんのすぐ下、簡単に国道へ出られた。
また小雨が降りだし、丁度いいタイミングだった。 車で遅い昼飯を食べながら、今日一日の流れをチェックし、またまた満足じゃ、満足じゃと感じたしだいでした。

 車―――青岩大滝――魚止の滝――三条の湯――三条大滝――車――ヨケイクボ不動滝――車

 8:20   9:05   10:30    11:50   12:15   12:30    14:40   15:20

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