丹沢・荒井沢、対岸の沢


1月5日(金)快晴。
酒ばかり飲んでいると、身体がなまってしょうがない。 今日で天気がいいのも終わりだそうだ。
少し運動しようと、去年行った荒井沢の上部を伺いに出かけた。
早朝の沢は少し寒いので、多少遅めに家を出る。 それでも、宮が瀬湖近くの路上気温はー2度を示していた。
今年はまだ雪がないので助かる、遠くに見える蛭ヶ岳山頂にも雪はない。
荒井沢の橋脇にあるゲート前に車を止め、上流に向け旧道を歩きだす。 霜は降りているものの、風がないのでそう寒く感じない。

荒れた沢沿いの林道を歩き、それに続く仕事道を登っていく。 水流は意外とあり、滝でもあれば、いいんだが、何もでてこない。
その水が、岩から突き出たビニールパイプのところで、突然終了。
伏流かと思い、しばらくゴーロを登ったが、もう水が戻る気配がない。
しばらくゴーロを登ったが、水もなし、滝もなし、左岸にあった植林帯が切れたところでジ・エンド、引き返すことにした。
せっかく滝を見にきたのに、何もなしではつまらない。 まだ時間も早かったので、吊り橋から見える出会いへ行ってみる。
第2発電所へ下る林道のゲートは開いていたが、閉められては困るので、ゲート前に車を置き、道志川まで歩く。
予想通り、吊り橋の真ん中付近はまだ日が当たっていない。 この前は逆光のため写真は撮れなかったが、今日はバッチシ、二つの滝を収めた構図で撮れる。
橋のすぐ先にある、菅井付近から流れてくる水流も気になったので、道志川に降り、荒井沢の出会いまで行って見ることにした。
さて、どちらから降りようか、左岸は深みの上の傾斜のある岩の突破がちと難しそう、 さりとて、右岸のトラロープはかなり下にあり、何処に結わえてあるか良くわからない。
とりあえず、偵察も含め、左岸に挑戦。
道志川へは、簡単に降りることが出来たが、岩を滑ると、深みに落ちそうだ。
ロープを出し、斜面に降りて見る。 流れ近くになると、微妙な穴か、ステップかは分からないが、何か人工的に作られた穴の落ち葉を掃きながら確認し、どうにか突破できた。
ここを通過すれば、もう安心、石の間を歩いて行く。
左岸に注ぐ川のところへ来て、びっくりした。 なんと、出会いには、簾状に落ちる美しい滝があったのだ。落差は12Mほど。
脇には、朽ちた三角のバンガローが三つあり、トイレまであった。
昔はここから、三つの滝が望め、さぞやすばらしいところだったんだろう。
この滝は、吊り橋から望むことは出来ない。それにしても、ここはすばらしい。
ただ、残念なのは、もろに日が当たっている。いずれ曇りの日か早朝に来て見たいと思う。
荒井沢出会いの滝の写真を撮ってから、簾状滝の横を登り、滝上に出る。
電光状のゴルジュがあり、3Mの斜瀑が続いていた。 上に降り、30Mも歩くと頭上に鉄橋がかかる。
おそらく、第2発電所からの道とふんで、帰りに歩いて見ることにし、そのまま、水流沿いを歩いていく。
感じのいい、岩壁が両岸に続くも、やがて、小川のような流れになってくる。
下流には山女のような姿も見えたが、中流になると、ハヤが泳ぐようになってくる。
確か、上へ行くほど民家に近かったんだなあと頭に描きながら進むと、右岸に金網で囲まれた、巨大な施設が出てくる。
川下へトンネル、上はサイロのような感じ、多分、発電所への送水施設(地形図上の破線三叉路)だろう。
もはや、ここまで、金網沿いに上がる。上から舗装された道が降りていた。
道に続く林道を沢沿いに南へ下って行くと、山道につながる。
多分、この道はさきほあった鉄橋に出るだろうと思い、歩いて行くと、尾根の切り通しで二股になる。
右は夫婦園キャンプ場、左は第2発電所と書いてある。かなり昔からある道のようだ。
下ると、バッチシ鉄橋、さらに下ると発電所の後ろに出た。
今日は思もかけない、いい滝が発見でき、気分は上々。
最後に、西沢出会いの滝を左岸尾根から1時間ほどかけ、見る。ここは右岸から(左岸下降は不可)ロープを出し滝前に立つ。結構きわどい。
大橋の脇には鹿が飼われていて、近づくと一斉にこちらを凝視する。
はからずも、出会いの滝三滝そろいぶみと相成った。
たぶん、この三つの滝には、名前があるんだろうと思うし、沢には名があるんだろうと思うが、今のところわからない。

車――荒井沢出会――西沢出合――車

8:30  10:30   13:20  14:00

 

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