丹沢・浅瀬の無名沢、畑沢支流の無名沢


2月17日(土)晴れのち曇り。
今日は、水流があるかどうかわからない小沢を見てまわる。
最初に、246沿いにある神奈川県最後の支流の様子を伺ってみる。
沢名は判らないが、地図上には水線が引かれている沢だ。
中川温泉入口、清水橋交差点を過ぎ、砂利採取工場の道路へ右折する。 中には入れないので、道路脇に車を止めて、地形や水流を覗いて見た。
鮎沢川へ流入する水は少しありそうだが、工場で使っている水だかなんだかよくわからん。
奥の右側が面白そうだが、工場内を通らないと行けそうもなく、ここはあきらめた。 手前、右側から大きく巻いて登れば、行けそうだった。
次は浅瀬に向かう。 車を止め、ゲート横を通過。

もう解禁になったらしいが、車は数台しか止まっていなかった。
目的の沢は、大又沢沿いに歩き、500Mくらい先の右岸にある無名沢。
出会いには、青い屋根の作業小屋があり、水の流れはちょろちょろ、滝があるとは思えないような沢だが。
昔、この辺には数件の家があり、この沢は貴重な水源だっただろう。 壊れたプレハブの脇から、沢沿いに登る。
幾つかの堰堤をパスしながら登り、最後の堰堤らしきところの上に降りて沢床を歩く。
水は伏流になり、完全に干上がったゴーロを登って行く。 両サイド脆いガレ場が続くので、小さな落石の音が絶えない。 耳をスマしながら、注意して歩く。
こんな小沢だし、もう、滝なんかないんだろうな、それでも地形図上の二股くらいまで登って見るか、と思いながら進む。
少し水音がしだし、水流が復活してくると、前方に滝が見えてきた。
なんとか、一つはあったな、という気持ちで滝前までくると、その上にもう一つ滝のような流れが見える。
水は出てくるし、滝まであったか、まあもうけもの。

パンを包んだビニール屑が落ちていて、賞味期限が2007.2.8、わりと最近だ。
おまけに、ハーケンが入っていたビニール屑も近くに落ちていた。 どういう理由で落としたかは、判らないが、ルーズである。
ここからは、ゴルジュになり、トラロープが2本右に垂れている。
この滝は6Mくらいの斜瀑、渓流足袋をはいていれば簡単なんだが、今日は運動靴、しっかりロープを利用させていただき登る。
2Mに続き、上は二股。右は10Mの滝、左には、二段8Mくらいの滝が見える。水量比1:1。
冬場の水でこんなもんだから、水が多ければ、かなり見ごたえのある滝に変身するだろう。
左俣の滝横には、これまた2本、トラロープとザイルが張ってある。
面白そうな左俣を詰めると、P780だ。
もうこれ以上、水量は望めないので、ここから引き返す。
ゴルジュ下から右岸の植林帯に逃げると、仕事道が続いている。
そのまま沢沿いに降りて行くと、最初に入ったプレハブ横の道に出る、下りは30分くらいしかかからない。
さて、最後は、先週覗いた畑沢の最大支流に行って見る。
旧道から、東名下を通り、2件ほどの民家があるところだ。少し下に車を止め、空き地から支流沿いに入る。
この時期ながら、水量はまあまああり、滝があれば、かなりいいだろうと思われるのだが?。
幾つか堰堤をすぎ、少し滑も出てくるが、また平流になる。さあ、それからは、堰堤の連続、幾つ越したかわからなくなる。おまけに、右岸上には、林道が見えてきた。
最後の堰堤まで詰め、上部を覗いて見るも、もはや水流はなし。結局、滝一つなかった、疲れただけだー。
途中から、林道に上がり、てくてく降りて行くと、道路途中で見た、簡易ゲートのある林道でした。
もう一つ、下流にあり、滝上から取水してる小沢を、先週に引き続き覗いて見た。
パイプを伝い、三連滝を登る。すぐに左から、階段のある面白い枝沢が出てくる。正面奥に滝のような流れが見えた。
6Mのいい感じの滝なんだが、滝壷と落ち口を見ると、なんとも悲しい。
落ち口には、でんと取水枡、もう2,3Mうしろに下げ、見えなくするとか、もう使われていないので、壊すとか、なんとかしてほしいな。
滝壷の鉄パイプを取り除き、綺麗に掃除すれば、すばらしい雰囲気の滝になるのは間違いない。 出会いの滝から整備すれば、いい感じの沢になるんだけどなあ。
階段のある枝沢は、東名の下をくぐり、法面となって落ちる沢でした。
それでも水量のある退ヶ沢(ぬけ沢)に滝がなく、無名の小沢に滝があるとは、なんとも皮肉だ。
そろそろ、雨がぽつりぽつり落ちてきた。

車――浅瀬無名沢二股――退ヶ沢終了点――車

9:15  10:30     14:00   15:40

 

トップへ戻る