弁天尾根から丹沢山周回コースを歩く


5月26日(土)晴れ。
下界は快晴だが、丹沢周辺には、まだ黒雲がかかっていた。
通常下が快晴であれば、丹沢に雲があることはあまりない。
その雲も近づくにつれ、急速にうすらいでくる。
今日は、弁天杉を見学してから弁天尾根を登り、円山木の頭に出る予定だ。
静かなコースのシロヤシオを楽しみ、丹沢山に登る。 丹沢山から、天王寺尾根に下り、キュウハ沢出会いに降りる周回コースになるはずだ。
塩水橋に車を止め、林道を歩き出す。 小1時間も歩くと、弁天杉が見えてくる。
わさび沢出会いに降り、三つ目の堰堤上を渡り左岸にある仕事道に入る。
このわさび沢と弁天沢に挟まれた尾根が弁天尾根で、比較的楽に登れるという話だ、自分としては初コース。
ジグザグの仕事道を登り、鹿柵の穴を越える。
100Mほど歩くと、弁天沢方向へ向かう分岐道が出てくる。

この道に入り、5分ほど歩くと最初の目的である”弁天杉”が現れる。
植林の端にあり、直径3M、根回り10M、高さ40Mほどの杉古木。
箒杉と比べると大したことはないが、巨樹があまりない丹沢では、目立つ存在だ。
撮影後、元の仕事道に戻る。 植林帯が終わるところまで仕事道はあるが、最後ははっきりしなくなる。
鹿柵を越えると、下草のない広葉樹林が始まる。
たよりないテープがあるが、それもやがて消える。
あとは尾根上をはずさないように登って行くと、また時々テープが出てくる。
この付近は、気持ちのいい、ブナ林が続いている。
手を使う急登もなく、かすかにある踏み跡を辿りながら登っていく。
少し左方向へトラバースぎみに登っていくと、一度尾根上が見え、明るく見えてきたので、登山道へ出るかなあと思ったのだが、まだ少し早かった。
今度は右方向へ斜上ぎみに上を目指す。

これまでシロヤシオが咲いている木は一本も見られなかったが、ようやく咲いている1本の木に出会うことができた。 これで疲れも、少しやわらぐ。
途中、炭焼き跡を通り、巻きぎみに登って行くと、登山道に出た。
ここは、円山木の頭から東へ100Mほどのところだった。
少し登ると、すぐに山頂、ここで一息つく。
これからは、シロヤシオがどんどん出てくる。
今年も、花付きは、あまりよくないようだ。
ときおりアカもあり、のんびり写真を撮りながら、三峰を越えて行く。
今日始めての登山者に出会った、丹沢山に近づくにつれ、数組のパーテーに会う。
シロヤシオは、今週がピークのようで、山頂直下に蕾を少し残すのみ。
下の方は、昨日の雨でかなり落ちている花が目立った。

丹沢山に着くと、数組のパーテーが休んでおり、10人前後の人がいる。
途中、強風と霧で少し寒かったが、頂上に着くと風もやみ、時折日差しがさしてくる。
乾いた喉に、まずはビールをごくごく、なんともいえない。
風がなければ、暖かく、昼寝をしたくなるような陽気だ。
団体さんがきた。関西方面からきたという。 今日の蛭ヶ岳山荘には150人くらいの人が泊まるそうだ。
そんなに泊まれんのかいなといらぬ心配をしてしまう。
晴れあがってきたが、富士山は見られない。
ゆっくり休憩した後、堂平方面へ下る。
十分休んだつもりだったが、ガレ地手前で、持病の太もも痙攣が右足にきた。
5分ほど痛みをこらえ、がまんがまん。 ようやく痛みが薄らぎ、少し下り始めた。
ボッカさんとすれ違うところで、今度は左側の太ももが痙攣をおこした。
相手が心配そうに声をかけてくれたが、「5分もがまんすれば大丈夫ですよ」と言う。
急激にくるので、本当に痛い、太ももの痛みはどうやれば、すぐ痛みを解消できるかよくわからないのでしょうがないね。
ただただ、足をこすりながら、痛みがひくのを待つだけだ。
ようやく、痛みが去り、おそるおそる鎖場を通過。
しばらくは、ゆっくり下り、なれたところで、普通の歩調に戻す。
堂平の分岐を分け、天王寺尾根を下る。
この天王寺尾根では、シロヤシオをほとんど見ることができなかった。
一旦平になり、地形図上の1129ピークに出る。
ここからキュウハ沢出会いに降りられる仕事道があるという話なので、ピンクのテープがバシバシ巻いてある山頂から右折する。
裸のガレ地横を10Mも下ると、はっきりした仕事道が現れた。
以下、このジグザグ道が出会い林道まで続いていた。
下りは一定のリズムで降りられるので、割合楽だった。
出口は、キュウハ沢出会い、左岸ガードレールがある場所でした。
林道に降りると暑い、初夏の陽気だ。休むことなく林道を塩水橋まで歩く。
日帰りで丹沢山を巡るコースとしては、丁度良かった。

車――弁天尾根取付――尾根登山道――丹沢山―――――車

6:55  7:50     10:00  12:00(12:45)  15:35

 

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