丹沢・ボウズクリノ沢大滝と小山町の滝


5月29日(土)晴れ。
先週の続きで近場の滝。 最初にボウズクリノ沢(棚沢)に行く。
天気は思ったほどくずれず快晴だ。 県道・路肩に車を止め、吊り橋を渡る。
綺麗に掃き清められた棚沢キャンプ場内を通過、坊作りの滝下に出る。 滝は眺めるだけで、早々と巻きに入る。
右岸を沢から離れないように巻きながら登って行く、結構な急登だ。 途中の滝は、すでに見ているので、チェックしながら通過。
かなり登ったので、沢に近づいて見ると、見慣れない大きな2段の滝が落ちていた。
堰堤を知らぬ間に過ぎ、大滝まで来ていたのだ、丁度どんぴしゃり。 この滝はよく見ると、もう一段小さく上にありそうだ。

落差は15Mほど、垂直できれいな滝だ。
今日の目的は、この滝を見るのがメインなため、観察しながら写真を撮る。 下には3Mくらいの滝が見える。
下りは、堰堤を探しながら沢沿いに降りる。 3M滝の少し下に、前回確認した堰堤があった。
堰堤の上の左岸に、小さな流れの滝が見えるので、沢に降りてみる。
水量は少ないが、きれいな2段10Mくらいの滝が落ちていた。
下りは登った右岸を下ろうと思っていたが、堰堤から左岸に仕事道のような跡が続いている。
昔の山道で、こっちの方が楽だろうと思ったので歩いて見る。 道は小尾根に向かい、そこからの下りがはっきりしなくなった。
道を見失なってしまったので、適当に尾根を下る。 結構、ざれた急な下りだが、右岸の下りよりは楽である。

いつのまにか、沢の方を見ると、建物のようなのが見えてきた。 沢に出てみると、キャンプ場の建物だ。
坊作りの滝も見ず、一気に下まで降りてきていたのだ。 堰堤を渡って、キャンプ場内に入り、きれいな水を使わせてもらう。
下に管理人がいたので軽く挨拶をすると、話しにつかまってしまった。
「坊作りの滝を見にきたんかい」「いや、堰堤上の大滝まで」というと、「ほう、たいしたもんだ、私も2回しか行ったことがない」、 この付近の沢の話しになり、地図まで出してきた。
30分ほど話しをし、あとで判っている滝の名を、電話で教えてくれることになった。
非常に気さくな人で、車を止めるなら「声をかければ、駐車場に止めていいよ(しかし、渡れるのは軽のみ)」とまでいってくれた。 最後にお礼を行って車に戻る。
このころになると、陽気に誘われた不老山方面に向かうハイカー達何組かとすれ違う。

あとは気楽に、小山町の遊女の滝に向かう。 246から、小山町に入る最初の信号を左折する。 踏み切りを渡り、しばらく行くと、左・遊女の滝と案内がある。 東名の下をくぐると、すぐにダートになり、凹凸が激しい。
遊女の滝まで2KMとあったので、車を止め、林道を歩く。 林道は最初の100Mくらい注意して行けば、あとは楽に車でいけそうだ。 まあ、しかし、片道30分くらいは歩いた方が運動にはなるだろう。
林道から滝までも、立派な案内板がある。 落差6Mほど、水量もあり、まあまあの滝だ。 分岐瀑なので、少ない水量の方が絵になるだろう。

太陽は、朝方しかささないだろう。 ここを後にして、不動の滝に向かう。
小山町には不動の滝が二つあり、今回行くには、奥の沢にある不動の滝だ。 再び、246に出て、上野から三国峠越えの道に入る。 鉄塔の下に車を止め、土留めしてある林道を歩く。
少し荒れた林道だが30分も歩くと、奥の沢の橋に出る。 ここまでは、下から車で入れるようだ。
不動様の手前は立派な手入れをされた林道になり、滝はその裏手に落ちている。
滝が先か、不動が先かと思うが、こんな奥に、石仏が並んだ、立派な不動様があるなんて、昔の人はすごいね、と思う。
地元の人が、橋手前まで車できていた。 滝は、7Mくらいの落差がある、CSの直瀑だ。

CSも菱形をしていて、なんとなく、神秘な世界のにおいがする。 ここで、美味しくビールをいただく。 建物内にあった、木彫りの観音像が、すばらしかったので、写真を一枚カシャ。
林道脇にある黄イチゴをほうばりながら、ぶらぶら戻る。 野バラがあったので、もしや、幻のサンショウバラかと思ったが、さて、同定できない。
そうだ、丁度今ごろがサンショウバラの花期だ、サンショウバラを見に行こう、峠も近いし。 車に戻り、峠の登山道近くに車を止め、歩く。
最初のサンショウバラには花も蕾もない。 次の大木に向かう。
ここも蕾だけで、咲いている花が見つからない。 いつも思うのだが、ひょっとして、何年に一度しか咲かないのでは、と思ってしまう。
あきらめきれないので、じっくりと周りを上から下まで探して見ると、あったあった!!一輪。 大きな花でびっくり、直径5CM以上あるピンク色したきれいな花だ。
幾つか咲いていたら、さぞや見事だろう。 野バラの白い小さな花に比べたら、段違いに美しい。
今日はいい収穫があった。

車―――堰堤上大滝――車  車―――遊女の滝――車  車――不動の滝――車

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