丹沢・ボウズクリノ沢上部


8月8日(日)くもり。
ボウズクリノ沢上部の滝は、見逃していた部分でもあり、涼しさを求めて行って来ました。
県道に路上駐車し、棚沢キャンプ場へ向かう。
手前のオートキャンプ場は大賑わいだが、ここはひっそりとしている。
それでも、どこかの子供会か、朝の集会をしていた。
キャンプ場内は綺麗に掃除してあり、滝手前の階段まで、掃き清められていて、とても清清しい。
水量は、まあまあ普通だろう。いつも思うのが滝の高さだ。
公称41Mとあるが、下段5M、上段20Mくらいか。
ボウズクリノ滝の巻きは、左の滝沿いを登る。ターザン登りもあり、結構きつい。
以前より、とてもきつく感じ、体力の衰えは隠しようもない。
滝から離れると傾斜もきつくなるので、樹と根っこを掴みながら、落ち口を見下ろす尾根に立つ。
ここまでで息が上がり、水を飲みながら一息つく。

この上はゴルジュが続き、連瀑帯となる箇所だ。
以前のルートはすっかり忘れ、今日は一番安全と思われるルートを選んでいく。
出足は右から巻いていく。最初の連瀑帯を越えて、一旦沢に降りる。
続いての3連瀑を写真に収めて、左から巻く。
最上段の5Mを直接登ろうと試みたが、身体が重く、今一歩が出ない。これも左から巻く。
次に出てくるのは、堰堤下に落ちる8Mの直瀑。
ここは、右手に細いトラロープが見えたので、これを補助的に利用させてもらい、堰堤の上に出る。
堰堤上は広々していて、休憩するには絶好の場所だ。
一連の連瀑の巻きで疲れていたので、一息いれ、汚れを落とし、顔を洗う、冷たくて気持ちいい。
休憩後、すぐにこの沢で2番目の大滝が出てくる。ここまでは、前回の遡行で確認済。
この辺はいたるところで岩下から湧き水が出ていて、美味しい水で喉を潤す。
大滝は、左から巻いて行く。水量はだんだん落ちてくるが、まだまだ、気持ちいい遡行が楽しめる。
感じのいい5Mの滑滝がでてきた。これは、水流右を登る。

さらに少し歩くと8Mの滝がでてくる。上段3Mの斜瀑、下段、5Mの直瀑。
左から巻いて登るが、簾状の滝を眺めながら登れるので気持ちいい。
さらに少し歩くと2段5Mの滝が出てくる。この滝もなかなか、感じがいい。
大滝の後に続く三つの滝は、それぞれ個性があり、それなりに見応えがあった。
この上はゴーロが続き、水量も少なくなってくる。
植林帯が見えてくると、間伐された樹が沢に落ちているのが目立ってくる。
最後の二俣の先で水が消えるため、岩下から湧き出る水を補給する。
水が無くなり、少し歩いたところで、靴を履き替え、左の植林された尾根に乗る。
当初、867M峰から、尾根伝いに下降し、不老山登山道が直角に曲がるところに出る予定だった。
しかし、尾根上がまだ先なので、東から南よりをトラバース的に尾根に向かった。
何処かで、登山道へ向かう尾根を間違え、気がついてみたら、何となく進む方向がおかしい。
コンパスを出し、方向を確かめたら、なんと、東に向かって降りている。
これは、まずいと、方向転換、南西に向かって歩き出す。
大きなケヤキの樹が一本ある所を通過、下りぎみに、南西へ進む。
下から水音がしてきた。近づいて見ると、穏やかな流れの沢だ。
ん、ひょっとすると、火打沢の右支流で、この前歩いた沢じゃないかな?。
支流であれば、何も問題がある箇所はないので、沢へ降りてみた。
どの辺かは分からないが、下って行けば、伏流になるはずだ。
簡単なゴーロを下って行くと、水は伏流になり消えた。これで、ようやく、自分のいる位置が分かった。
すぐ上は登山道なので、適当なところを登ると登山道に飛び出た。
沢の上がりから、1時間、歩いた所のラインはあまり良く分からなかったが、かなり予定より下に出た。
あとは、登山道をゆっくり降りて行くだけ。久しぶりの沢なので、結構疲れた。
西丹沢は、蛭やアブの心配がなく、気持ちのいい遡行が出来るので、盛夏にはうってつけ。
アクセスのいい、火打沢やボウズクリノ沢は人気がなく、以外に滝が多いハードな面もあり、推奨できる沢だ。

車―――沢終了―――登山道――車

7:15  12:00  13:00  13:50

 

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