丹沢・木ノ又大日沢の滝と本谷F8


6月30日(土)くもりのち雨。
木ノ又大日沢の滝と崩壊後の本谷F8を見に行く。
戸沢出会いも久しぶりだ。止まっている車は数台、以外と少ない。
下界は晴れだが、お山はくもり。体調は悪くないのだが、身体は重い。
堰堤を越え、F1下へは30分ほどで到着。相変わらず1条の滝で、もう二条の滝へは戻らない。
最近、年齢のせいか、鎖を掴んで登るのも結構苦しい。F2も鎖で越え、ゆっくり歩く。
F3、F4、F5と引き続き鎖を辿り巻いて上がる。
F5の鎖は太いので、ゆっくり慎重に登る。
F5まで、水に浸かり、滝の直登をしていけば、かなりスリルがあり、楽しめる。
日本100名谷の一つに入っている本谷だが、他に比べるとしょぼいと思っていたが、ゆっくり水線通しに登れば 色んな要素が詰まっている名渓だ、塔ノ岳に突き上げているのもいい。
F5の上で書策新道が横断する。少し休んでいると、書策新道を登ってきた親子連れに会う。

休憩後少しゴーロの本谷を登ると、右岸に沖の源次郎沢F1大滝、左折本谷F6、直進木ノ又大日沢とに分かれる。
直進し、木ノ又大日沢に入る。しばらくは小滝と急なゴーロ道が続き大したことはない。
めぼしい滝がないまま登ると、やっと滝らしい滝が出てきた。落差8Mほどの二段滝。
これ以上すっきりした滝は望めず、ここから引き返す。
出会いまで戻るにはもったいない気がしたので、少し下ってから、本谷との界尾根を横切り、本谷側に降りた。
少し登るとF7の看板、下部は埋まり、もう滝としての価値はあまりない。
たぬきのような動物が上にちょろちょろしている。
カメラを出しそっと追って行くと、ひからびかけた鹿の骨をしゃぶっていた。
そっと近ずいたが気づかれ、少し上でにらめっこ。獲物が惜しそうに何度も振り返る。どうもイタチのようだった。
やがて崩れた脆いゴルジュが見えてくると、奥にF8の大滝が見えてくる。
大滝の姿はどうなっているのか、はやる気持ちを抑えながら、滝下に着く。
以前は飛んでいる直瀑だったが、落ち口付近が崩れ、二段の傾斜の強い滑滝風になっていた。

滝の面目は保っている、落差は以前より大きくなったようだ。
右のガレルンゼを登り、俯瞰しながら写真を撮る。
以前の落ち口へ通じる大滝の巻き道もかなり崩れ、下から見るかぎり、かなり怪しい。まあ、上へ行くつもりはないので、安心だが。
写真を撮り終わったところで、ぽつぽつ雨が降ってきた。
だんだん大粒になって来たので、50M下の岩屋で雨宿り。30分くらい待つと、雨も上がってきた。
かなり降ったので、もったいない、もう一度少し水量の増えた大滝を見にいく。
多少立派になったが、あまり変化なし、直瀑であれば、もっと感じたろうが。
また空が暗くなり、小雨が降ってきた。もう、あまり待つ気もなく、そのまま下る。
2名の若者が登って来た。山小屋関係の人間か、装備が軽装だ。もう一人、おっちゃんに会う。
今日は、晴れ予想の土曜日、もっと本格的に登る沢屋さんに会うかと思っていたが、会ったのは、この2パーティーだけだった。
書策新道まで来ると雨も上がり、蒸し暑くなる。顔を洗い、書策新道を下る。
着替えを終え、車を発進すると、またもや雨、だんだん強くなり、厚木付近までかなり降っていた。

車――木ノ又大日沢の滝――本谷F8――車

7:15   9:20     10:35  13:40

 

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