岐阜・嶽谷滝


11月3日(水)くもりのち晴。
奥丸山から、いつか槍・穂高を眺めてみたいと思いつつ、なかなか行けませんでした。
天気予報を眺めながら、3日に決行する。
2日の夜出発、松本インターを0時5分に出、道の駅風穴の里に着く。
星空を確認してから、仮眠につく。
3時間ほどの仮眠で目が覚めたが、雨が降っていた。
こりぁ、ちょっとやばいなあ、しばらく様子をみる。

晴れる見込みがあれば、一気に新穂高の無料駐車場を目指すが、どうも難しい。
雨であれば、当然2500M近くの山では雪だ。
装備も軽装なので、ここは、すっぱりあきらめ、滝見に変更することにした。
4時半過ぎ、気温は2度、野麦峠方面へ向かう。
しばらくは、何の変哲もなかったが、だんだん周りの景色が白っぽくなってきた。
これは、やばい、ひょっとすると雪かも・・・。
野麦峠に近づくにつれ、雪化粧になってきた。
タイヤはノーマルなので心配だ、ゆっくりスリップしないよう走る。
峠近くなると、路面にも、うっすら積もってきた。
幸、朝のうちの雨が雪となったが、徐々に回復傾向で、峠に着いたときはやんでいた。
峠の前後1Kmくらいを気をつければ特に問題はなかった。

それにしても、下は紅葉の盛りだ。
ちょっとした三段しめだ。
多分、このまま、奥丸山に登っていたら、上の方はそれなりの積雪だっただろう。
ちょっと地図を誤り、道の駅高根まで下ってしまった。
ここは、前回来たことがあり、車中泊した場所だ。
トイレ休憩後、道を戻り、本谷川林道入り口の反対側駐車スペースに車を止めた。
登り始めは、うっすらとした積雪、林道上に雪はない。
紅葉と新雪がいい感じだったので、ゆっくり景色を眺め、写真を撮りながら歩いて行く。
ゲートで施錠されていなければ、普通車でも問題のない道だが・・・。
1時間ほど歩くと脇谷林道と書かれた石碑のところに着く。

この辺から、嶽谷上部を覗くと、上段の滝を望むことが出来る。
さらに林道を登ると、道は二手に分かれる。
左の荒れた嶽谷林道に入ってみる。この辺になると積雪は3cmくらいになる。
林道は崖崩れですぐに歩けなくなるため、嶽谷へ降りられそうな場所を探す。
少し、傾斜が緩い所を選び、ロープを出して沢床へ降りた。
枝沢を渡り、水音がする本流に近づく。
運動靴のため、左右の歩ける場所を探しながら、なるべく水流近くを登って行く。
どうしても、数回は渡渉しなければ登れない。
雪があるので、滑ればドボンし、全身びしょぬれになってしまう。
寒いので、それは避けたい。

足元は雪のため、どうせ濡れているので、思いきって水流にひたる。
冷たい、沢から上がっても、少し温まるまでは、足がしびれるようだ。
林道から見えた滝までは、そんなに遠く感じられなかったが、滝がなかなか見えてこない。
遡行が出来なく、左右を選びながら歩くため、雪と藪でルートどりに気を使う。
1時間以上かかっただろうか、ようやく、下段の滝が見え始めてきた。
姿が見えてくると、心強い、テンションも上がる。
積雪は5cmくらいだろうか。
この辺の標高は1900m、奥丸山の標高は2400m以上あるため、積雪はもっとあるだろう。
こっちに変更して正解だと思うが、天候さえ良ければ、新雪の北アルプスが望めただろうと思うと少し残念。
しかし、雪化粧した嶽谷滝もすばらしい。

中段の松ノ木が、いい雰囲気をかもしだしている。青空も見え出した。
下から撮り終え、上段が見える崖下の高台まで登ってみる。雪があり、慎重に登る。
上段は50Mくらいあるだろうか、綺麗な簾状の滝でした。
風が吹くとカーテンのようにゆれ、風折れ滝になる。
寒いので、あまりゆっくりしてはいられず、早めに下る。
昼食をとりたいが、休憩すると寒いので、そのまま、しばらく、登ってきた足跡を追いながら下った。
太陽が顔を出し、暖かくなったところで、軽い昼食、風が吹くと寒い。
下りは慎重に降りたため、登りと同じくらい時間がかかる。
両足の太ももが交互に痙攣してくる。

足を気にしながら、ゆっくり下る。
林道への登り口がどの辺だったか、良くわからない。
適当に登ると、上に嶽谷林道のカーブミラーが見える、少し下流近くを登ったようだ。
少し藪を漕ぐと、脇谷林道石碑の上側に出た。
本谷への降りる場所としては、石碑近くからがベストのようでした。
林道を下りながらも痙攣がくる。
朝方と違った景色を眺めながらゆっくり下った。
ほぼ快晴となってきたが、気温は低い。
3時前になり、ようやく車に到着、猿の軍団が車近くにたむろしていた。
キーキーといって逃げていく。
エンジンを掛け、暖房を入れる、冷えた身体を早く暖めなくては。
帰路はそのまま野麦峠に向かった。
道路上の雪は解け、周りの紅葉を眺めながら安心して走れる。
峠からは、新雪の乗鞍岳の姿がすばらしく、しばらく見ほれてしまった。
冷えてきた。明日の朝は今日より、気温が下がるだろう。
休憩を取りながら、ゆっくり帰宅した。

車――林道終点――嶽谷滝――――林道終点――車

8:30 9:40  11:00(12:00)  13:30  14:50

 

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