丹沢・河内川支流無名沢

2月10日(土)くもり。
ミツバ岳から権現山へ行って見ようかな、と思って出かけた。
天気は、霞みがかかっているようでぱっとしないため、最初にダム手前の小沢を偵察していく。 広場の駐車場には、誰もいなかった。

今日は登山準備のため、沢モードはなく、すぐに戻る予定で出発。
橋を渡り、沢の出会いを覗いて見たが、コンクリートで固められた沢には、水の流れがない。 おまけに、柵を越えないと入れないので、橋まで戻る。
直進する農道にもゲートがあり、立ち入り禁止の看板がある。 この横を越えて行くのが、唯一のルート。 気が引けるが、ゲート横を乗り越し、広い農道を歩く。
登って行くと、滝のにおいがしてきた。
農道終点から、音のする方向へ歩いて行くと、水の流れは少ないが、かなりな落差の滝が落ちている。
推定落差50M、下段の人口物がややきになるが、上段の30Mは、なかなかいい。 水が多い時は、かなりいい滝になるだろう。少し登って、上段を眺めて見る。
次は、少し農道を下り、最初の目標である、無名沢を覗いて見る。
10Mを越える堰堤が立ちはだかり、奥の様子を伺うことができない。
堰堤からは水の流れがあるが、ここから下流は砂に埋もれ、水は消えていく。
上を覗いてみようと、右側の尾根の獣道を登り、堰堤の上に降りた。 水流は結構あり、もう少し上を覗いてみたくなる。
すぐ上で沢は狭まり、ゴルジュ出会いに4M滝をかけている。
この巻きだが、最初に右から巻いて見たが、降り口が見つからない。
右岸を見ると、トラロープが垂れ下がっているのが見えた。 一旦、降り、左側から獣道を伝い、トラロープを利用して沢床に降りた。
少しゴーロを歩くと二段・5Mの滝、まあまあだ。 この滝は右から大きく巻いていく。 ロープを出し、また沢に降りる。

この上で伏流になり、ほとんど水はなくなる。
上の二股くらいまで、様子を見てみようと登って行くが、水はちょろちょろ、おまけに植林帯が見えてくる。
殺された鹿の頭と皮が数体ころがり、いい雰囲気はない。
死体のまわりには、むしった毛とビニール手袋が無造作に放り投げてある。 上から沢に追いこみ、猟をしたんだろうな。
上に上がるにつれまた、水も出てくる。5Mの滝が出てきた。この滝も登れない。
何のために付けられたのだろうか、右側からの巻き道には、かなりの区間、トラロープが下がっている。
あまり古くなく、せいぜい10年前以降だろう。沢の真ん中には、ずっと測量の杭が打たれていたので、そのとき付けたものかな。
さて、トラロープを頼って少し上を覗いて見たが、もうこれ以上上は興味はなさそう。ココラ辺から下りにかかる。
左岸の尾根通しに下り、最後はロープを出して農道に降りた。
思いのほか無名沢の探索に時間がかかったため、今日はこれでオシマイ。あとはぷらぷらしながら帰る。
谷峨の畑沢沿いを少し車で走り、何かめぼしい沢はないかなあと、走ったが、枝沢に6Mの滑滝があったのみ。
鉄製の階段あり、取水パイプありと、みにくい姿で写真にならない。
この沢は何もないのかもしれない。

車―――奥5M滝―――車

8:30  10:30   12:50

 

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