丹沢・伝道沢

11月1日(金)晴。
以前からちょっと気になっていた沢が伝道沢。
ネット上で探しても、ほとんど記録がない。
右俣には滝がないが、左俣にはあるらしい。
紅葉の色つきも気になり、出かけてみた。
水量が多い時でないとつまらないと思うが、先週はかなり水量が多かったので、まだ十分あるだろう。
三日月の滝の水量が多かったので、期待が出来る。
平日のため、魚止め橋手前の駐車スペースには1台もない。
この付近の紅葉はいまいち、あと一週間後くらいか。
林道終点の所で早戸川に出合っている沢が伝道沢。
登山道が横切る場所から伝道沢へ入る。
やはり、水量は多い。入渓してすぐに二俣になる。
水量比は1:2、右俣のほうがだんぜん多い。

しかし、本流は左俣らしいので、中間の境界尾根を登っていく。
堰堤を5個くらいパスしたところで、左俣に降りる。
最後の堰堤前は連瀑になっている。
さらに堰堤を簡単に越えて行くと、苔むしたゴーロの沢になる。
しばらく平凡な沢でつまらないが、4Mの滝が出てくる。
巻くというほどでもなく沢を登る。
やや左に曲がり、緩い滑滝が続く沢になろ。
2条。4M滝を越えていくと、また滑滝が続く。
沢は右に曲がり、やや広くなる。
倒木や土砂で埋もれた沢を進むと、正面に5Mの斜瀑が現れる。

沢は狭まり、V字状になってくる。
岩は手がかりが多く、滝横を簡単に越えていくことができる。
岸壁にはさまれた狭い滑状の廊下を越えていくと、正面に滝が見えてきた。
伝道沢の大滝だ、中間から下ははんぐって空中を飛んでいる。
落差は12Mくらいか、通常は少ない水量だろうが、今日は立派な大滝だ。
右側は急峻な沢状で、尾根に伸びている。巻くとすれば、左からか。
左の岸壁沿いに登り、壁を乗り越える弱点を探す。
なんとか、立ち木利用で超えられそうな所があり、壁を乗り越える。
大滝上は、緩い滑が30Mくらい続き、最後は滝になっている。
上部は3段8Mの滝だ。このゴルジュ部分がこの沢のハイライトか。
水流はこの滝の上で消えるらしいので、今日はここまで。
この滝の巻きは厳しいが、右に上がり、尾根から大きく巻くように登れば、上部に出られそうだ。

伝道沢は、何もない平凡な沢だと思っていたが、滑滝が多く、大滝を含むゴルジュもあり、以外と面白かった。
沢靴は必要ないと思って持ってこなかったが、水中を辿れれば、さらに良かったと思う。
下りは、大滝下から左岸尾根に乗る。
境界杭があったり、仕事道があったりして、下りは早い。
出会いに戻り、登山道から、鹿柵沿いに横断し、伝道沢すぐ下の沢に降りる。
ここもいつもより水量が多い。
両サイドは鹿柵に囲まれている。
植林地帯の中の平凡な沢で何もない。
適当なところで戻る。
伝道沢には滝があったので、気分は上々、短い沢だったが、水量が多いときはお勧めだ。
車――――大滝――車
8:20 10:00 13:20
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