丹沢・円山木沢


7月26日(土)快晴。
円山木沢上部の滝を訪ねてみた。下界は猛暑日、暑くてたまらない。
円山木沢の上の大滝(F6)までは氷瀑を見に行ったことがあるが、それより上部へは行ったことがない。
少し滝がありそうなので、様子を伺いに行ってみる。
三日月の滝は通常水量、早戸川も平水状態だ。
靴下を脱ぎ、裸足で渡渉する。
靴を履こうとしたら、早くも蛭が一匹取り付いていた。
時間短縮のため、上の大滝までは仕事道を利用する。
ネクタイがぶら下がっている場所から円山木沢へ近づいていく。
微妙に巻いていくと大滝の上に降り立つことが出来た。
大滝の上は見晴らしがいい、しばし遠くを眺め景色を楽しんだ。
ここから沢足袋に履き替えるが、ここでも頭をもたげる蛭を一匹退治。
上流を見上げると階段状の滝が続いている。

水の中に入ると気持ちがいい、下界の暑さを忘れ、気分もハイになってくる。
すぐに連瀑帯となり、右から巻くのは簡単だが、そうすると、滝の状況が良くわからなくて面白くない。
なるべく、水線突破を目指し登っていく。
最初の15M滝、一見登れそうに見えるが、中流部の滑部分が滑りそうだ。
左の水が少ない部分をゆっくり登った。
続く緩い滑滝は、水の流れの中を登る。
続いてまた15Mの斜瀑、これは登れない、右から小さく巻いて上に出る。
最後は3段に落ちるCSの8M滝。
登れるかラインを追って見るが、最後の2Mが立っていて登れそうもない。

下段の倒木を利用し右の狭い窪を這い上がる。
これで一連の滝場は終了、久しぶりにアドレナリンが噴出する楽しい滝登りでした。
続いて簡単な3Mの滝が二つ出てきて、大滝上部から連なる滝群は終了する。
最後の3M滝には日差しが差し、上から見ると虹も見えた。
連瀑帯が終了すると、沢はガラッと変わり、明るい日差しが差す、幅広いゴーロの沢になる。
しばらくは滝も無く、周辺の木々が多少鬱陶しくなってくる。
水は冷たいが、非常に気持ちいい。
小滝を少し通りぬけ、しばらく歩くと、5M滝がかかる二股になる。
右はほとんど水の流れが無いので、滝のかかる、左股へいく。
滝は簾状なので、左から登るが、もう源流地帯なので、手にかかる水は冷たい、気合を入れて、登った。
沢幅はさらに狭まり、水の流れも少なくなって、ゴーロの石も砂粒状が多くなってくる。
しばらく歩くと二股、右はほとんど水がない。
左もほんの30M上部が湧き出し口、石の下で終了、冷たくて美味しい水を頂き喉を潤す。
戻って右股に入ると水も枯れ、先は倒木で鬱陶しくなってきた。
上部の尾根が見えてきたので、そろそろ右尾根へ逃げる算段をする。

緩い部分を登ると、すぐに獣道が走る尾根になる。
尾根の背の部分を拾い、どこに出るのだろうかと思いながら、ゆっくりと登って行く。
以外と尾根の登山道が遠い、小さな虫にまとわりつかれながら、登っていくと登山道に出た。
無名の頭の道標があるすぐ横でした。
虫を手で払いながら、昼食休憩、下山道をどうするか考える。
無名の頭と仕事道を結びつけたかったので、登った道を戻ることにした。
無名の頭から、北方向へ下り、円山木沢左岸尾根を目指す。
登りの時、振り返りながら、目標物を見てきたつもりだが、以外と同じような木が見つからない。
そのうちに何処を降りているか、良くわからなくなってきた、さっきまで歩いた尾根なのに情けない。
下から水音が聞こえてきた。そのまま沢まで降りる。
そこは登ってくる時に見た二股にある最後の滝でした。
これで、下ってきた尾根の理解ができた。あとは左岸尾根に上がるだけ。
自分としては、無名の頭からすんなり左岸尾根に尾根は続いていると思っていたが、それは勘違い。
地形図をよく見てみると、すんなり降りる尾根道は、円山木の頭からの尾根でした。
疲れた足を引きずりながら、左岸尾根に上がる。黄色いマーキングテープがありました。
あとは、尾根を外さず下るだけ。しばらくすると、はっきりとした仕事道になる。
これで道は繋がった、ゆっくりと降りるだけだ。
折り返し箇所を見失なわないようにしながら、慎重に下る。
少し、茨がうるさい所もあるが、無事、出会いに着いた。今日も足にきて、結構疲れた。
渡渉前と渡渉後、最終の蛭チェック、両足に3箇所やられてしまった。
円山木沢は、前半は大滝の見ごたえ、後半は連瀑帯の登りと、かなり楽しめる沢でした。
下山も色々な尾根が歩けるのでいいが、蛭には、十分注意する必要がありました。

車――無名の頭――円山木沢出合――車

7:10  12:05   15:30  16:00

 

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