丹沢・円山木沢の氷瀑


12月31日(土)快晴。
一通り掃除も終わったので、ちょいと円山木沢の氷瀑を見に行く。
正月は雪が降りそうな予報もあり、雪が付いてない氷を見たい。
丹沢の雪は、12月4日に降った雪が寒さに解けず、上部には残っているが、ほぼ1000M以下に雪は残っていない。
乾いた舗装道路を橋の先まで走り、ダートになったところで、路駐する。 いつものように、伝道まで林道を歩いて行く。
車は伝道まで入れるのだが、車高が低いので乗り入れるのはやめた。

朝の気温はまだ低く、時折吹いてくる北風がさらに体感温度を低くさせる。 周囲は雪もなく、乾いた冬枯れの様相だ。
早戸大滝の看板がある伝道から、さらにさびれた林道を直進し、早戸川に出る。
円山木沢の出会いは、すぐ対岸にあり、今年の寒さを象徴するように、結氷していた。
本流を、両手両足で滑り落ちないように、注意して渡り、岩屋のある出会いに立つ。
雪がなく、氷付いている石も少ないので、飛び石は楽だ。
落ち葉を踏む音をさせながら、大滝まで尾根道を登って行く、晩秋のイメージだ。

大滝の下に着くと、予想通り、全面結氷していた。 流芯を流れる水音はするが、氷は硬くしまっている。
滝壷は心配することもなく、分厚い氷が張っているので、自由に歩ける。
今年のような寒波は何年振りだろうか。 アイスクライミングをする人にとっては、朗報だ。
今日は大滝の、ちょいと見ですませようとしたが、この上が気になったので、さらに登って見ることにした。
F3は飛ばし、大きく巻いて、F4の下に出る。 ここも雪がないので、滑ることなく、楽に降りられる。
F4も完全結氷、雪が付いていない氷は、きれいだ。

氷も靴に吸い付くようにしまっているので、平らなところは、あまり滑らない。
さらに、上に登るルートを探る。 右の乾いた窪みを登って見る。
以外と急で、動く石を落としながら登って見たが、滝上方向へのトラバースが出来ず、大岩下をくぐるようにして、尾根方向へ逃げた。
大きく、沢を迂回しながら、尾根を登り、F6の下に出る。
ここの結氷が、一番すばらしい。滝下の段々畑のような氷、二条に完全凍結したF6。
段々畑上を注意しながら歩く。滑ると、F5下まで落ちてしまう。

雪がなかったので、ここまで比較的楽に登れたが、雪があると、簡単には来れないので、今日は、ベストデーだった。
氷の上を歩いているとキュキュと音がする、手で触っても、乾いた感触だ。
今年は早めに氷ったため、幅は広くないが、その分全体的にしまっている。
余分な所に水の流れがないため、周囲を歩くには楽だ。
去年のアイスクライミング期間は短かったが、今年は正月早々から出来そうだ。
さあ、戻ろう、沢から離れ、尾根の楽なところを拾いながら、出会いまで降りた。
早戸川に出ると日差しが眩しい。 身体も火照って非常に清清しい気分だ。
林道には、31日にもかぎらず、2台車が止まっていた。 早く帰って正月の買出しに行かなくちゃね。

車―――伝道――F2大滝―――F6―――車

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