不老山とサンショウバラ


6月7日(土)くもり。
どうでもいい、地名考証

丹沢の長尾根を下ったときに気がついた、この尾根って、長尾尾根だっけと?。
本を読んだときは、確か長尾根だったよな、と思い本を確認する(昭和42年発行)。
それから、最近の地図、山の本を見てみると、すべて長尾尾根になっている。
これって、どっちが正しいんだろうか?。
昔は、土地の古老に聞き取り調査などをして、調べたのが、一般的だった、と思う。
今は、ネットや色んな情報が飛び交っているので、間違えた情報でも、それがそのまま生きている場合もある。
そんなこともあり、丹沢で使用されている、わかりにくい名称をいくつか考えてみた。
・ひらがなと、カタカナの違いは気にしない。
・のが入っている名前と、無い場合があるが気にしない。不動の滝、不動滝。
・漢字はあっているが、音訓読みで勘違いすることもある。
・堰堤や橋の名前は、建設時に付けてしまうので、間違っても、そのままになっている。


・塔ノ岳―塔ヶ岳、一般的には塔ノ(の)岳。
・護摩壇の泉―護摩屋敷の泉、両方の名前が氾濫している。
・世附(よづく)―世附(ゆづく)、昔はゆづく、今はよづくが一般的。
・寄(やどりき)−寄(やどろぎ)、現在の地名はやどりき。
・三ヶ木(みかげ)、普通に読むと、みかぎだが、正解はみかげ。
・牧野(まぎの)、牧馬(まきめ)、抑揚のない発音でないと、通じない。
・悪沢、西丹沢には、悪沢という名の沢が三つある。わる、わり、あく、と色々読めるが、一般的にはどれも、わる沢。
・中津川は、二つある、両方とも、主要河川。
・昔の記録から、日向沢→ヒワタ沢、木地小屋沢→小草平の沢。
・今では、メジャーになった牧馬大滝、昔は青年の滝とも言った。
・桧洞丸―青ヶ岳、青ヶ岳山荘があるが、桧洞丸がメイン。
・山神峠(さんじんとうげ)−山神峠(やまがみとうげ)、最初はやまがみだと思っていたが、正解はさんじん。
・七沢(ならさわ)−七沢(ななさわ)、自分では、ならさわを使うが。
・下棚(しもだな)−下棚(しもんだな)、昔の人はしもんだなと言う、自分は、しもたながいい。
・神縄(かみなわ)−神縄(かんなわ)、現在はかみなわ。
・××の頭(あたま)−××の頭(かしら)、丹沢ではかしらと言わないらしい。
・悪沢には、出会いにかかる割沢橋がある。
・見城山(みしろやま)―見城山(けんじょうさん)、読み方がわからない。
・沢の名前は、昔と今では、多少違うものや、位置が違うものもある。
・ユーシン、漢字は諸説あり、カタカナ表記しかないだろう。
・洒水の滝、酒とはあきらかに違う、勘違いしている人がいる。
国土地理院2万5千分の1の地図上の間違い。
・滝郷ノ滝位置は、水棚沢2段大滝との間違い、本来の位置は旧キャンプ場跡からすぐのところにある。
・本谷川、キューハ沢出会いから先が大日沢とあるが、オバケ沢出会いからが大日沢である。
・河内川はどこまで続く―河川管理上では、中川川と言う名が出てこない。
・主要河川で分けるときは、やはり、玄倉川、中川川、世附川だろう。
丹沢は大きく4エリアに分かれる、東、西、表、裏が一般的呼ばれ方、なんで、東西南北じゃないの。
昔は東西だったらしい、表丹沢がメインになり、必然的に裏が出来たのだろう。
丹沢主脈と主稜、塔ノ岳から蛭ヶ岳方面が主脈で、蛭ヶ岳から桧洞方面が主稜、主脈の名前が先に付き、主稜は対抗してつけられたらしい。
まだまだあるだろうが、気がついたのを書き出した。

不老山サンショウバラ

満開のサンショウバラ(箱根山椒薔薇、箱根周辺の山のみに生息する原種自生バラで、環境省レッドデータリストUである)は、 一度も見たことがなかったので、週末に見に行った。
いつものように浅瀬の路上に車を止め、歩き出す。
予報は晴れだが、曇り空だ。
ここもミツバ岳同様、だんだん人気が出てきたようで、今日はツアーバスでくる団体もあるようだ。
吊り橋を渡り、まずは、無名の夫婦滝を見ていく。
登山道から沢音がする方に少し降りると、霧のように落ちる滝がある。
以前は、左右に滝が落ちていたが、片方は涸れていた。おそらく、落ち口の流れが変わったのだろう。
今は、水が多いので、綺麗な直瀑として落ちていた。
落差は12Mほど、上部は直瀑、下部は滑滝になっている。
滝を観賞してから、再び、登山道に戻る。
前方に早くも二人の登山者、先行して、世附峠に着く。
ここにあるサンショウバラは、散り気味だが、まだかなり咲いていた。
少し写真を撮って、不老山へ向かう。頂上までは、あじけない植林の道だ。
途中、不二見台という場所があるが、今日の天候では、とても富士山を望むことは出来ない。そのまま、南峰まで登る。
途中、降りてくる、ペア登山者とすれ違う。
南峰では、まだ咲き始め、花を探しながら、北峰まで歩く。
ここでは、一株がかなり咲いていた。ここでまた単独者と会う。
ここでゆっくりしていると、人が大勢来そうなので、手短に写真を撮り、登ってきた道を戻る。
世附峠に降りるまでに、数パーティーとすれ違った。
今度は、樹下の二人へ向かう。数分で到着、ここの花も全体的に散りかげんだ。
それでも、蕾もあり、順番に咲いて行くので、今週一杯が見頃かな。
ここ周辺には、かなりのサンショウバラがあり、綺麗な花を探しながら写真を撮る。まだ人もおらず、ゆっくりと観賞できる。
これからは、サンショウバラの樹を探しながら、湯船山方向へ尾根道をぶらぶら歩いていく。
悪沢峠から、世附方向へ降りられそうな道を探してみたが、見つからなかったので、そのまま尾根を進む。
峰坂峠の道標のところで、植林帯を下る踏み跡があったので、ここから下ってみることにする。
その前に、ビール休憩、もう登りはないので、気持ちよくウグイスの囀りを聞きながら飲む。
この尾根で明神峠方向からの登山者と会ったのは二人のみだった。樹下の二人からは、静かなルートだ。
さて、おもむろに腰を上げ、踏み跡に入って見る。
尾根をはずさないよう下って行くが、いつしか伐採の枝に気をとられ、踏み跡らしきは無くなった。
だんだん左に聞こえる沢音が近くなる。
水音に吸い込まれるように、沢へ降りた。おそらく、湯ノ沢だと思うが。
少し下り、左岸へ上がって見ると、いつか歩いたことのある、廃屋の正面へ降りる道に出た。
右下に滝が見えたので、もう一度滝下方向へ向かう。そうしたら、すぐ下に林道が見える。
なんだ、湯ノ沢F1の滝下へ降りてきたのじゃないか。
滝の写真を撮ってから、林道に降り、てくてく、悪沢出会いまで歩く。
丁度昼時だったため、世附川へ降り、久しぶりに持ってきたラジュースでゆっくりと湯を沸かし、カップラーメンを食べた。
靴下を脱ぎ、川で洗濯をして、のんびりくつろぐ。

車―――不老山―――林道―――車

7:15  9:00   11:50  13:30

 

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