丹沢・源蔵小屋谷


6月25日(土)快晴のち曇り。
朝起きて見ると、ド快晴、予報はどうしたことか。
今週の天気予報はあまり良くなかったので、行く予定はなかったが、急遽、行くことにした。
午前中だけでも、持ってくれればいいや、と早めに出る。
丹沢はくっきり見え、山頂からの眺めは最高だっただろう。
気温は朝から高く、宮が瀬での温度表示は28度を示していた。
今日の行動予定は、源蔵小屋谷。
一つだけある8M滝を見ることと、サンショウウオに会えたらいいな、と思って出かけた。

裏丹沢は久しぶりだ、何か変わっているだろうか、楽しみだ。
神ノ川林道に入り、終点のトイレ前に車を止める。
今日は一台も止まっている車がない、シロヤシオも終わり、静かな裏丹沢に戻ったのだろうか。
空は青く、黒岩がよく見える。
暑くてたまらない、Tシャツのみで、林道を歩く。
まずは、孫右衛門の滝手前にある、美味しい湧き水で顔を洗い、冷たい水で喉を潤す。
孫右衛門の滝は水量があり、見栄えが良かった。
改めて、高さを推し量ると、60M以上あるだろう、丹沢でも屈指の大滝だ。
周りの景色を眺めながら、たんたんと、林道を歩いて行く。
広河原を見下ろしながら、地形図を確認する。
ここからは、堰堤を13個ほど巻かないといけない。
ヘアピンカーブの先から、ふみ跡が続く。
最初の堰堤6個ほどは、この左岸に続く踏跡で淡々と巻ける。
赤テープが植林帯の登り方向に続いているので、少し登ってみる。

あまり、堰堤から離れるといけないので、途中からガレを横切り、木で巻かれた堰堤の上に出た。
この堰堤の巻きに以外と体力を使う、おまけに暑くてしょうがない。
彦右衛門谷の堰堤は、全体的に高くて大きい。
この先の堰堤は、すべてガバホールドがあり、右から越えていく。
やっと堰堤が終わり、源蔵小屋谷の出会いが見えてきた。
ここで靴を履き替えるとともに、休憩をとる。
運動靴はここに置いておき、荷物の軽量化をはかる。
さあ、やっと水に浸かれるぞー。

今日の暑さでは、水が恋しい、最初の一歩は非常に気持ちいい。
なるべく、涼しさを求め、水線沿いに歩いていく。
贅沢なもので、水に入れば、太陽の光は有難い、一向に曇る気配もない。
水量のある枝沢が左岸に合わさると、本流の水は消えてしまう。
聞こえる水音は枝沢の音だけで、パタと伏流になってしまうのだ、面白いものだ、何処に潜ってしまうのだろう。
100Mほど登ると、水も復活してくる。
右岸は広大なガレ地だ、地震でもあると怖い。
しばらくは高度を上げながら、ゴーロを辿る。
やっと滝らしい滝が現れた、3Mの簾状直瀑だ。
左から巻き、少し歩くと沢幅は狭くなり、正面に小滝が続くゴルジュが出てくる。

ゴルジュの先は右に曲がり、何かあるのを予感させられる。
水を浴びながら小滝を越えていく。
右に曲がったところには、やはり滝があった。
この谷唯一の滝といえる8Mの滝でした。
二段・三條に分かれ、水を落としている。
さあー、今日の目的の滝に着きました。
巻くとしたら、安全を考慮して、右のルンゼからか?。
上へ行くつもりはないので、写真を撮ってから、ゴルジュを下る。
大分雲が広がってきたが、まだまだ日差しがまぶしい。
ゆっくり下り、ちょっと気になった枝沢を少し探索してみる。
入渓してすぐに沢は三俣になる。左右の水量は、ほぼ同じ。
真ん中にも少ないが水が流れている。
右の流れは、すぐ上から涌いてでる水で、冷たくて美味しい。
左が本流で、左に曲がると、上に滝が見えてきた。
やったね、手前の二条滑滝を登り、滝下に着き改めて眺めると、25Mくらいはある立派な滝でした。
上段5Mは直瀑、下段は階段状で左右二条に分岐した、すばらしい滝だ。
全体像を表す写真撮影はなかなか難しい。
いい滝が発見できて、気分も上々、出会いまで気持ちよく戻った。
空は急激に曇り、ぽつんと雨も少々落ちる。
靴を履き替え、堰堤をたんたんと下る。
雲はだいぶ低くなってきたが、車まで雨が落ちてくることはなかった。
サンショウウオに会うことはかなわなかったが、水と戯れ、新しい滝との出会いがあり、それなりに楽しい一日でした。

車―――広河原―源蔵小屋谷出合――8M滝――車

7:30  8:15   9:00     11:00  14:55

 

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