丹沢・五町歩の滝から大棚沢


1月2日(金)快晴。
今年の第一歩は、日の出写真を撮りに三ツ石へ。
三ツ石へは、30年以上も前に、一回行ったきりだ。
何処かで、初日の出でも、と思っていたが、足がなくなったため、やもうえず2日に出かけた。
箱根駅伝で混雑する前に帰ってこなくちゃ、と出発。一般道をひた走り、正月の2日だからすいており、すいすいだ。
予定より早く真鶴半島に着き、日の出まではまだ1時間以上ある。
さて、無料駐車場はどこだろうと思いながら走ると、かなり広い駐車場に着き、もう10台ほど止まっている。
たぶん、ここからが近いんだろうと思い、夜明けを待つ。早い人は、懐中電灯を出しながら、降りていった。
日の出20分前、足元もわかるくらい明るくなってきたので、仕度をして車から出る。
駐車場の入り口から、海岸へ降りる遊歩道があったので、下って行くと、すぐに石がごろごろしている海岸に出た。
さて、三ツ石の間から見られる日の出のベストスポットはどの辺だろうかと見回して見ると、右奥の岩場に人の群れがへばりついている。
カメラマンの数からして間違いない、早速、岩場まで歩く。
潮が満ちたり、海が荒れたりすると渡れそうもない所があるが、今日の海は穏やか、無事、岩場に着いた。
総勢20名ほど、元旦は人であふれていたことだろう。快晴だが、水平線上にかすかな雲がある。
だんだん雲の端が茜色に染まってきた、日の出は近い。
色からして、岩と岩の間のベストポジションは、もう20Mくらい奥のような気がしたが、日の出真近でもあるし、 あまりうろつくと迷惑だからそのままの場所でスタンバイ。
左の岩の右側から、スポット光のような赤い光が差し込んできた、日の出だ。
だんだん上り、しめ縄の上に丸く収まったところで、撮影打ち止め。
太陽光が強く、あまりいい露出では撮れなかったが、まずまずの収穫だった。
遅くなると、駅伝での交通規制にひっかかるので、早々に退散。
西湘バイパスを降りたところで、テレビカメラマン達が早くも準備をしていた。
各大学ののぼりも立ち、あと2時間もすれば、ここを走ってくるのか、と思いながら家路に着く。

1月4日(日)快晴。
今年の山始めは、五町歩の沢左岸尾根。
新しい滝が出現したとの情報で、出かけてみることにし、ついでに五町歩の沢から、おばけ沢径路を辿ってみることにした。
塩水橋付近には、先行車が2台、ドアを開け外に出ると寒い。
だんだん寒い時に出かけるのが、おっくうになる。
身体が温まるまでの、日の差さない林道歩きはつらい。
装備も20年かわらないしねえ、暖かい羽毛の服くらいほしいなあ、なんて頭に思い描きながら歩き、五町歩沢出会いに着いた。
林道からも出会いの滝が見える。
確か、出会いは、堰堤の上のはずだったと思ったが、滝は堰堤横から下に落ちている。
荒々しい感じの滝で、高さが10Mほどだ。
大水で、沢のどてっ腹に穴があいたらしい。
滝の落ち口を眺めてから、五町歩沢左岸尾根に取り付いてみた。
比較的歩きやすい尾根で、かなりマーキングもしてある。
うまく、おばけ沢径路の十字路を見つけだせば、五町歩の滝へ寄ってみるのだが、はたして?。
どんどん登って行き、一旦平坦な尾根になる。
沢音がしないので、少し五町歩沢方向へトラバースしてみると、下の方に水音が聞こえてきた。
尾根の上を見ると、もう空も見える、沢の上方から水音は聞こえてこない。
少し登りすぎたと思い、水音に近づいて見たが、枝尾根があり、なかなか近づけない。
しかたないので、登りかえし、確実に本流が見えたところで、左岸尾根を下る。
やはり、登りすぎていた、水の湧出し口が下に見える。
落ち口まで下り、おばけ沢径路を右に歩き、五町歩の滝を写真に収めた。
さて、次の目的は、五町歩沢から大棚沢方向へのおばけ沢径路を辿ることだ。
出足から、よくわからない、じっと目をこらして、尾根の先を見る。
なんとか、踏み跡程度を辿ると、なんとなく、乗った感じがしてきた。
登ってきた左岸尾根との交差点には、イエローとブルーのテープでマーキングがあった。
しかしながら、じっと左右見回してみないと分からないだろう。
大棚沢までも、時々道を見失うが、なんとか辿り着く。
しかし、その先がガレていて、道らしきものは不明。
時間もあまりなかったので、今日はここまで、沢床に降りた。
降りた所は、二俣の下、左の沢に連瀑が掛かっているところだ。
このまま、大棚沢左岸尾根を下り、堰堤が見えたところで、また、沢に降りる。
堰堤は巻けても、確かF1は降りられないなあと思いだし、今度は右岸尾根に上る。
この尾根は沢を巻いて降りる道にも使われ、しっかりしたマーキングもある。
出会いからすぐのF1の写真を撮り、林道にあがった。
わずかな歩きだったが、結構足が疲れ、だんだん簡単な歩きもままならなくなってきた。
林道を歩いていれば、出会いから出会いまでは、わずかだが、それにしても、廃道化した道を辿るということは、なんと大変なことか。
そのうち、丹沢にも積もる雪が降るだろう、なかなか冬の山は難しい。
さあ、早く帰り、一杯やろう。
一般的に五町歩の滝を見るだけに行きたい人には、右岸尾根がベストです。

車――五町歩沢出会―五町歩の滝――大棚沢――林道――車

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