奥多摩・棒杭尾根からグミの滝


5月3日(月)曇り時々晴れ。
以前から行って見ようと思っていたグミの滝だが、秩父から入るのは、大きく回り込まないと行けないため、あきらめていたが、 色々調べた結果、奥多摩から行けそうなので、トライしてみた。
まず、車で行くため、同じ道を帰ってこなければならない。 地図に登山道の記入はないが、棒杭尾根と尾根道からグミの滝経由、秩父側への道があるらしい。
グミの滝は、地形図を見ると、細久保谷の奥にあり、比較的奥多摩に近いところにある。
それらを勘案し、倉沢林道から車で入り、棒杭尾根を登り、一杯水手前からグミの滝へ下る。 再び登り返し、棒杭尾根を下ってくる計画だ。
ダートの倉沢林道に入る。
車高が低いため、あぶない石をどかしながら、ゆっくり走り、閉鎖された鍾乳洞前の広いところに駐車する。 もう、釣り人の車が一台止まっていた。
地蔵橋手前はコンクリートが落ちているが、徒歩の通過には問題ない。
さて、棒杭尾根の登り口は何処だろうと、道路左側を注意しながら進むと、ダートの道が落ちたところの左に、尾根方向に踏み跡がある。
よく見ると、立ち木のガムテープに、マジックで棒杭尾根と書いてある、地蔵橋から200Mくらいのところだ。 さあ、登ってみよう。
道は以外としっかりしていて、迷うことはない。 一本道の登りでかなり、きつい登りが続く。
ジグザグの1ストロークごとに、息を整える休憩が必要だ。
少しはなだらかな所があるかと思っていたが、ずーとこんな調子の登りだ。
以外と踏跡のある道は、植林と広葉樹の境界線沿いをだらだら登って行く。
やっと、少し傾斜が緩くなると、周りの尾根が同等の高さに見えてくる。 このころになると、植林帯を抜け、新緑の広葉樹に変わる。
正面に道標が見えてきた。 やっと、尾根道の登山道に出たのだ。
棒杭尾根の登りに、1時間30分もかかった。
少し休憩し、次のポイントである、秩父方向への降り口を探しながら、一杯水方向に歩く。
尾根道は境界より、南側を巻きぎみに付けられているが、尾根通しに歩いて行けば、大きなぶなが沢山見られそうだ。 事実、登山者の鐘の音が上から聞こえたが、人には会わないですれちがった。

また、道標と立杭の案内があるところに着いた。 どうやら、ここからが下る道らしい。
小さく手書きで、グミの滝経由川俣(熟達者向)と書いてある。
下り始めは、たよりない道がジグザグに続くが、すぐにはっきりした登山道になる。
バイケイソウがある、すり鉢状の真中の窪みを降りていく。 気をつけて見ると、時たま、赤テープや白ヒモも付いている。
ときおり、迷いそうなところは、振り返り、帰り道を確認しながら降りて行く。
涸れ沢沿いに道は下る。
すぐに水が出てきたので、のどを潤した。 山葵田跡が出てきた。
ここは小さな二俣で、左の沢には3Mほどの苔むした小滝がある。 帰りの目安は、この小滝を右に見て小尾根を登ればいいなあ、とチェックしていく。
山葵田が3つほど続き、少し道が沢から離れるようになってくると、下の方から滝音がしてきた。
滝を巻くように道は降りて行く。 グミの滝が見えてきた。

高台から覗くように見られるところがあり、まずはここで一発激写。
道はかなり離れて巻き降りそうなので、降りられそうなところから、ロープを使って沢まで降りた。
ちょっと水量は少ないが、20Mを越える高さから落ちるグミの滝は見ごたえがある。 水が出てからほんの2、300Mの距離だ。
しばらく写真を撮り、早めに尾根を目指して、登り返す。 ここの登りも、ジグザグな急な登りで疲れる。
ゆっくり登り、分岐に出ると、もう下るだけなので、ほっとする。
ここまで来たのだから、一杯水を見てかなけりゃと思って、尾根道を行くと、ほんの2、3分で着いた。
水は、ビニール管の先から垂れるように、かろうじて落ちていた。 カップ一杯にするのに2,3分かかった。 ここは、涸れることも多いそうだ。
ここで休んでいると、今日始めてのパーティーに会う。 結局、出会ったパーティーはここの一組のみだった。
帰りは、ぶらぶらブナ道を歩いて、写真を撮ったり、秩父側の景色を眺めたりとゆっくり下る。
棒杭尾根も、早く降りるとヒザを痛めるので、慎重に休み休み降りた。 長尾谷の雰囲気のいいところを一発撮り、車に戻った。

車―――尾根道――グミの滝分岐――グミの滝――――尾根道――車

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