奥多摩の滝・軍刀利沢から生藤山

8月2日(土)晴れ時々曇り。
”奥多摩へ行こう”といつもの仲間から声がかかったので、この前行って気持ちの良かった軍刀利沢へ行くことに決めた。
JR橋本駅で待ち合わせしたが、時間になっても一人こない。
25分遅れでようやく到着。
いつもの道から五日市に入ると、奥多摩周遊道路が土砂崩れで通行止と電光掲示板に出ていた。
我々には関係ないけど、矢沢林道はどうかなあと気になる。
林道に入ると、心配したほどの問題もなく、軍刀利沢の出会い近くまで車で楽に入れた。
梅雨も明け、久しぶりに太陽の光が眩しい、絶好の沢日よりである。
水量はこの前より、若干多い。
2M滝を越し、2段の美しい滝に着く。
まずは最初の記念撮影だ。
ここは前より水量が多かったので、上段の左側を登るのに、少し苦労する。
次に出てくる逆くノ字の滝は、左側を軽く越える。
しばらくゴーロと滑が入り混じった沢を辿って行く。
沢が右に曲がり、薄暗い陰惨な様相をていした沢になる。
最初のCS2Mの滝が以外と登りにくい。
ここは真ん中を強引に登って行く。
次の8M滑滝は気持ち良く水流を登って行く。
さて、出てきました、この沢最大の大滝が。
しばらく、写真を撮ったりして休憩する。
大滝は右にあるロープを利用し、小さく巻く。
この上からは初めての景色なので、遡行図と確認しながら進むが、ほとんどどこがどの滝なのかはっきりしない。
持っている遡行図の高さと全然合わないのである。
小滝を交え、6M、6M、8M、と滝が続いて出てくる。
最後らしい8Mの滝を巻いてあがると、ようやく水量も少し少なくなる。
もう滝らしい滝は出て小ない。
二俣らしきところへ出たが、どっちが本流かよくわからない。

とりあえず、水の多い右を行く。
水の流れもチョロチョロになってきたが、まだまだ流れている。
次の二俣らしきところも水のある右を行く。
滑とゴーロをひたひた登って行くと、やがて水は消えた。
似たような分岐が多く、どこの沢が三国山近くに突き上げる沢かよくわからなくなった。
どうやら大分右手にそれているようだ。
最後は右の小尾根にあがり、しばらく急登していく。
渓流足袋では、落ち葉の下のドロが滑り登りにくい。
ちんたらちんたら登り、尾根上の平らなところに出た。
ここで靴の履き替えを含み大休止。
場所がどこかわからないが、かすかに人の声が聞こえるような気がする。
小尾根を登って行くと、すぐに鳥居が見えてきた。
軍刀利神社だ。
詰めあがったところは、神社の裏手の小尾根だった。
ここでようやく登ってきたところが大体わかった。
かなり、右に出たようである。
どこで間違ったのかはっきりしない。
まあ、どこでもいいか、登山道に出たし。
神社から、三国山まで500M、少しアップダウンがある。
三国山では家族連れが弁当を広げていた。
富士山は夏の雲に隠れ全然見えない。
三国山を過ぎたところにテープがあったので、覗いて見ると、どうやらうまく詰めてくるとここに出るらしい。
ひと登りで生藤山の頂上だ。
二人の登山者がいた。
それにしても、風がないので暑い。
さっそく、ビールを出し、登頂の乾杯だ。
のどが乾いていたので、うまい、最高だ。
沢山の蝶が入り乱れて飛んでいる。
大きな百合の花には、きれいなキアゲハがとまり、さかんに蜜を吸っていた。
アサギマダラ、ミヤマカラスアゲハ、ダイミョウセセリ、アオスジアゲハ、キタテハ、スジグロシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、シジミチョウと色とりどりだ。
食事後、ゆっくりと茅丸の頂上目指し登る。

頂上に着くとベンチがあり、そこの隅にマジックで書いたのだろう、小さく矢印があり、”矢沢林道経由出畑バス停”と書いてあった。
地図にはないが、立派な山道だ。
植林隊に入るとかなり広い道になる。
急なところもなく、下って行く。
かなり人手のかかった道で、石積みや石の階段等、戦後の植林時代に沢山の人の手で作られたのだろう。
人の泊まれそうな造林小屋や炭焼きの小屋あとなどが出てくる。
やがて沢沿いの道になり、急に水が沸いて出てくるところがある。
ここで汗をふいたり一休み。
冷気をはらんだ水は天然の冷蔵庫だ。
ここを過ぎるとすぐに林道終点に出た。
あとは林道を1KMほど歩いて戻るだけだ。
割合簡単に降りてこられ、非常に楽な下りだった。
車に戻ると、道路脇にキレイなスミナガシとサカハチチョウが、何かに取り付いていて全然動かない。
近づいて、息をかけても動かない。
何かの動物の糞に取り付いているらしい。
車を走らせ、下る途中でも、給水していたミヤマカラスアゲハの群れが舞いあがり、青緑色した群れがフロントガラスの前に舞い、思わず歓声。
あまり、渋滞することもなく、順調に到着し、飲み屋に急いだ。
出会い――大滝―――尾根終了点――生藤山―――――茅丸――林道終点――出会い
8:55 9:45 11:20 11:50(12:35) 12:50 13:40 14:00